注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】

日立柏サッカー場(三協フロンテア柏スタジアム)は、1985年開場、千葉県柏市にある柏レイソルのホームスタジアム。
以前訪れた時の記事はこちら。
以前訪れた時もその雰囲気に圧倒されたのだが、それでもコロナ禍ということもあって観客はほぼ半分で声出しも禁止、アウェイサポーターも入場できずそのポテンシャルを完全には感じることができなかった。
しかしコロナ禍も終息、観客制限はなくなりもちろん声出しもOKに。
これで障壁は何もなくなった。
聖地日立台の感動を胸に、いざ再び柏熱の地へ。
【アクセス】
最寄まで★★★★☆

最寄はJR、東武アーバンパークライン柏駅。東京へ30分ほどで行けるアクセスの良さを誇る、千葉を代表するベッドタウンの一つ。
写真のペデストリンデッキは1973年にできたもので日本初。それだけ人が多かったということだろう。
かつては「東の渋谷」とも称されるほど賑わいを見せていたというが(渋谷も十分東な気がするが…)、最近はつくばエクスプレスに勢いを奪われている。
最寄から★★★☆☆

柏駅からスタジアムまでは徒歩20分ほど。
商業施設が集まる繁華街を抜けた、この細い路地がレイソルロードの入り口だ。

やがて黄色いレイソルのフラッグがちらちら見えてくる。

このあたりは黄色一色に染まっており、歩くだけで気分も高揚していく。長い道のりだが全く飽きることはない。
ただしあくまで一般道なので、交通ルールは順守しよう。

右手に小学校が見えてくるとスタジアムはもうすぐ。
本当に住宅街の中にあるスタジアムなのだ。

タオルマフラーを巻いた(巻かされた)レイくん像と地域を守る交番が見えたら、交差点の向かいがいよいよスタジアム。
気持ちははやるが信号は守ろう。

スタジアムの入り口はこちら。ホームとアウェイでゲートが厳格に分けられている。

ホーム側の入り口はこちら。公園の中を通っていくルートもある。
もともと仮設のスタジアムとして作られただけあって導線はめちゃくちゃな感じはあるが、その分歩く面白みがある。

こちらが関係者の入り口。警備員さんもいて厳かな雰囲気。
入り口には「日立製作所」の名前もあり、日立の施設なんだと実感する。

こちらがビジターゲート。グルメも少ないしアウェイの雰囲気。

一方、ホーム側は公園を抜けてこちらのゲートへ。
普段は閉まっているのかもしれない。

パッと視界が開けると、そこは戦いの舞台。

ゲートを抜けたら、ようこそレイソルの聖地日立台へ。
【観戦環境】★★★★★


相変わらず鬼のように見やすい。日本中見渡してもこんなにピッチが近いスタジアムはなかなかない。

目の前に選手が来ると迫力がすごい。選手の吐息まで聞こえてきそうだ。
選手とあまりに近すぎて、ゴール裏から「ナイス!」などの声掛けまで起きるほど。
気分はもう少年団のサッカークラブと同じだ。

前方の通路に来てみると、あまりの近さにクラクラしてくる。
いつか最前列で見てみようかなあ。

メインスタンドは3つに分離している特殊な構造だが、ここからは分かりにくい。
前回はバックスタンドからその様子を眺めたので、以前の記事も参照ください。

一番上まで来てみる。ここまでくると意外と高さがあることに気付く。
ここで見るのもなかなか面白そうだが、場合によっては屋根が邪魔になる可能性もなくはない。

ゴール裏は1階部分が柏熱地帯と名付けられた立見席、2階部分はサンライズシートと名付けられた座席。
2階の人は要所で立ち上がって応援、といった感じ。一応棲み分けはできているようだ。

バックスタンドは黄色一色。よく見ると「REYSOL」の文字が入っている。
個人的にはバックスタンドから見た方がこのスタジアムの異質な形状を楽しめるので好きかも。

よく見るとメインスタンドの中央よりも、ゴール裏に近いこちら側の方が最前列はよりピッチに近いようだ。
臨場感を楽しむならこのスタンドの最前列が最高だろう。

アウェイ側はすべて立見席。立見席の数で言うと、実はレイソル側とあまり変わらないかもしれない。

こちら側に小さなビジョン。日立はビジョンを作っていないからどこかから借りているか買ってきたもの。
上にでっかく「HITACHI」と書いてあるが、メーカーは三菱電機とのこと。きっと壮絶な交渉劇があったに違いない。
一応ここに時間の表示もあるがあまりに小さくてとてもではないが見えない。
柏駅前にあるからくり時計を設置して欲しい。

メインスタンドと柏熱地帯の入り口はこちら。
3つに分離しているメインスタンドは入り口も厳密に分けられている。見れば見るほど面白いスタジアムである。

私が観戦したゴール横のスタンドはかなり簡素なコンコース。
奥に一応軽食の売店があった。

隣の野球場では子供が遊べるスペースやグッズの販売などがあった。
結構本格的な遊び場になっていて、レイソルは子供の呼び込みに力を入れているようだ。スタジアムの雰囲気も柔らかくなるしメリットも大きいのだろう。
【雰囲気】★★★★★

特にエンタメイベントも無くストイックさは浦和に次ぐほどだが、浦和との大きな違いはマスコットの有無だ。
それだけでもほんの少しスタジアムが柔らかくなる。やっぱりマスコットはピッチにいた方がいいよ。

たとえイベントは無くてもスタジアムは黄色一色、キャパシティが少ないとはいえ毎試合ほぼ満員だ。
おかげでご覧のようにメインスタンドですら真っ黄色に染まっていく。ほぼ全員がユニフォームをまとっていてある意味異様な光景。
ゴール裏からもメインスタンドに対して手拍子を送るよう随時呼びかけがあり、まさにスタジアム一体となった応援である。


ゴール裏の迫力もまた見事なものだ。

選手入場時にはより黄色に染め上げていく。
写真ではわかりにくいが、バックスタンドは左から右にグラデーションのように黄色が増えていてこれもまた面白い光景だ。

サンライズシートにも日は沈んでいく。この日はあえなく負けてしまった。
しかし日は沈むからこそ、また昇るのだ。まさに日立台。

敗戦しても温かい拍手が送られた。まだシーズンは長い。
この日印象的だったのは相手選手にブーイングを浴びせるサポーターに対し、「ブーイングを送るより声援を送りましょう」と声掛けが起きたシーン。
場内からも拍手が巻き起こっていた。
いろいろと荒いイメージのある柏レイソルサポーター、そしてJリーグサポーターであるが、しっかりと自浄作用もはたらいていることも確認できたいいシーンだった。
昔からしたらちょっとぬるいかもしれないが、令和の時代のサポーターはこうあるべきだ。じゃないととても子供なんか呼べないよ。
↓この頃と今とどっちがいいか、各自の判断にお任せします。
しかし帰り道、交通整理をしていた警官のおじさんが「試合に負けても前を見て歩きましょう」とか呼びかけていて、それはそれで心に刺さってしまった…。
おもしれー場所だな、柏は。
【グルメ】★★★★☆

スタジアム正面にグルメがずらっと並ぶ。残念ながらアウェイサポーターは入ることができない。

名物の日立台カリーぶであるが、この日は相手の名古屋に合わせた台湾まぜそばを販売。
ちゃんと台湾まぜそばにカリー風味もあっておいしかった。こういうメニューがあると通っていても飽きが来なくていいね。

レイくん今川焼、お値段なんと100円。
こういうのって大体300円とかするから、スタグルとしては破格だ。

クルミを生地に練りこんだというクレープも購入。生地がサクサクしていてかなりおいしい。
なんでも生地が主役とのことで、まさにその言葉通りであった。
ちなみにクレープを頼むときはバナナを入れることによって栄養を豊富にし、罪悪感が差し引きゼロになるよう調整している。

また横にはホスピタリティスペースがあり、袋やお箸、スプーンなどをゲットできるようになっている。
スタグルを食べる時は食器や持ち運びが一番困るから、これは非常にありがたい。
なんでもマリノスと同じ業者さんがスポンサーに入ったとのことで、グルメにもこれから変化が起きていくかもしれない。
マリノスのスタグルは今やJリーグ屈指の充実ぶりなので、それがレイソルにも波及するならとてもありがたいことだ。
ただどっちのスタジアムに行っても同じものしかない…みたいなことになったら面白みがないので、そこはうまく差別化して欲しいところではある。
・この日の心残りポイント1
ぐぅとらKITCHENというオムライスやハンバーグを出すお店が非常においしそうだったのだが、1時間はかかりそうな長蛇の列だったので断念した。
開場時間に間に合わなかったのが悔やまれる…。マリノスの試合でも出店しているそうなので、今度見つけたら絶対食べよう。
・この日の心残りポイント2
前食べて非常においしかった「かしわのからあげ」がなくなっていた…。
アレが楽しみで日立台に来たのに…。スタグルは入れ替わりが激しいなあ。

あと柏に来たら王道家は外せない。
スタジアムと反対側だから少々大変だけど、なんとか時間を作って行こう。
選手の挨拶が終わってすぐ来たら10~20分程度の待ち時間だったが、食べ終わって店を出るころには数十人の長い行列ができていた。
試合後に行くつもりならなるべく早くスタジアムを出よう。
【街との一体感】★★★★★

駅のコンコースには早速デカい看板。
三協フロンテアは柏市に本社がある、建設用設備器材の製造販売を行う優良企業である。
災害時の仮設住宅建設も行っている。

柏駅を降りて一番目立つのはビックカメラにある「NO REYSOL NO LIFE」の看板である。

ポイ捨て禁止喚起の幕で注意を呼び掛けているのはマスコットのレイくんだ。

街中には至る所にレイソルのポスターがある。


種類の異なるレイソルの黄色い旗がそこかしこの通りに飾られている。

街中のいたるところにレイソル自販機もある。

スタジアムから線路を挟んで反対側にあるイオンモール柏には一応柏レイソルインフォメーションコーナーがあるが、イオンの案内にかき消されるほど存在感がない。
なんとなく線路の反対側は文化圏が異なり、地方のロードサイドという印象を受ける。

駅の通路の天井にはレイソルのエンブレムが貼ってある。よく見ないと気付かない。

サッカーショップKAMOは実質的なレイソルのグッズショップである。

中はもちろんレイソルグッズだらけだ。

マツモトキヨシにまでフラッグがあるのはスゴイ。全然関係ないのに。

柏の中心にある柏神社の境内では、レイソルのユニフォームを身にまとった人がお店を出していた。まさに柏の人に愛される神社だ。
レイソルの必勝祈願はこちらで。

先述の通りレイソルロードは右も左も黄色いフラッグ。

そんな中、洗濯されて干されているドアマットが生活感丸出しだ。
いかに地域の生活になじんだ存在かがうかがい知れる。

道中のお店もレイソル向けにフォーカスされている。
お店によっては相手チームに向けたメッセージも。

ここのラーメン屋さんの旗は何年使っているんだか分からない色をしている。

小学校には手作りの「つきすすめ!かしわ!」のメッセージも。
ただ子供たちが作ったにしてはあまりにきれいだから、多分先生たちか親御さんたちが頑張ったのだろう。

こういう地元の掲示板にポスターが貼ってあるのが一番好き。

スタジアム近くのラーメン屋さんはガッツリ柏レイソルをサポートしている。
柏勝つカレーラーメンとのことだが、BLACKは黒星…いやなんでもないです。
この珍来は柏駅の東口にも西口にもお店がある、まさしく柏の中華チェーン。今度行ってみようかな。

なんでもない住宅街にもポツンとレイソル自販機が設置されている。すごく不思議な感じだ。

スタジアムから5分ほど歩いたところにあるローソンは…

全面レイソルバックアップ。
ローソンはレイソルとの結びつきが非常に強く、試合のチケットもローチケで買うのが主要な手段である(Jリーグチケットにはほとんどチケットが回らない)。

中には選手のサインまであるほど。
惜しむらくはスタジアムからちょっと離れていることかな…。
【満足度】★★★★★
前回の記事でも日立台の魅力を存分に堪能したが、やはり満員のスタジアムは迫力があって楽しい。
日本全国のスタジアム数あれど、日立台でしか摂取できない栄養が確かにある。
ただゴール時の盛り上がりが楽しめなかったり心残りもいろいろあるので、今度は最前列の座席をとって日立台のまた違った楽しみ方もしてみたい。
日立台は何度行っても新たな楽しみ方ができる、そんな魅力の詰まった小さな小さなスタジアムだ。
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