注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】

園田競馬場は、1930年開業、兵庫県尼崎市にある地方競馬の競馬場。
兵庫県競馬組合が主催する競馬場の一つであるが、もう一つの姫路競馬は現在冬季のみの開催である。
戦後には淡路島でも競馬を行っていたらしい。
元々はアラブのみ(日本ではアングロアラブのことをアラブと呼ぶ)の競馬が行われ、「アラブのメッカ」と呼ばれる時期もあった。
ちなみになぜアラブが競走馬として走っていたのかというと、元々日本における競馬は軍需産業の側面が強かったため。
サラブレッドに比べると丈夫で管理が容易なアラブは軍馬として最適だったのである。
戦後は軍馬としての需要はなくなったものの代わりに全国に競馬場が増え、二日連続出走もこなせるほど丈夫なアラブが競走馬として引き続き人気となった。
しかしサラブレッドに比べるとスピードで劣ることもあって次第に人気は低下していき、アラブ系競走馬は減少。
そんななかで園田競馬場においても1999年にサラブレッドが導入され、2004年にアラブ単独のレースは終了しアラブのメッカ時代は終焉した。
全国的にも、2013年にはアラブ系競走馬は一頭もいなくなってしまったと言われている。時代の流れだね…。
なおレース施行距離の一つに1870mという中途半端な距離があったり、向正面が直線ではなく緩いカーブとなっていたりするが、これは自然林に手を入れることができなかった名残である。
【アクセス】
最寄まで★★★★★

最寄は阪急神戸本線の園田駅。
普通電車しか止まらないものの、大阪梅田からたったの4駅という立地の良さは魅力的。
日本の競馬場でもトップクラスに行きやすい場所である。
大阪に近いだけあって駅前もそれなりに栄えており、飲食店などが結構充実している。
普通電車しか止まらないが、決して不便な駅ではない。
その証拠にギャンブル場をはしごできたりする。
最寄から★★★☆☆

駅からは無料のシャトルバスで5分ちょっと。
駅の案内に競馬場行きバス乗り場も出ているのでとても分かりやすい。

一応歩いても20分ちょっとで行ける距離だが、無料シャトルバスが列をなして待っているので乗らない手はない。
競馬って本当儲かるんだな…。

競馬場につくと屋根付きの通路を通っていく。至れり尽くせり。

歴代の優勝馬や騎手の顔が並んでいたりする。

もちろん帰りもバスが列をなして待っている。
あまりに便利すぎる競馬場だ。
【観戦環境】★★★★☆



やっぱり競馬はお馬さんがかわいいから癒される。
負けても怒る気にならないのは精神的にとても健全だ。

ちょっと上から見ると噴水と競馬を楽しむことができる。
そして向こう側にあるのが手を入れることができなかったという自然林。なるほどこれは切りにくい…。


ただ最前列でも間に用水路みたいな隙間があってちょっと馬場まで遠いのが難点。
地方競馬の良さはお馬さんまでの近さなのに…。

パドックから出てきたお馬さんはここから馬場に入る。
レース後もここから帰って行って、勝った騎手にはファンから拍手と声援が飛ぶ。

すぐ近くに伊丹空港があるため、飛行機が近くで見られるのも地味に楽しいポイント。
お馬さんはびっくりしないんだろうか。もう慣れてるのかな…。

スタンドはとても新しくてキレイなのだが、観客席がそれほど多くないのであまり自由には座れない。
席の配置に無駄があってちょっともったいない感じもする。

こちらはコンコース。とってもキレイだしオシャレ。少々柱が多すぎるのが気になるが…。
もちろん投票機もずらっと並んでいる。

こちらはJBCスプリントを勝ったイグナイターの記念展示。
園田のスターホースの一頭である。

こんなところにヴィッセル神戸のポスターが。
Jリーグ王者は園田競馬場にまで出張しに来ていた。

競馬だけを見たい人はこちらで。好きなだけレースが見られる。

3階の一般席も非常にキレイ。が、すぐに埋まる。
ちなみにここには競馬場には珍しいレディースシートがある。電車でいう女性専用車両みたいな感じ。

一方、こちらは入り口のゲートをくぐったところの光景。
近代的なスタンドとは違い、めちゃくちゃ昭和の空気が残っている。

スタンドの一階は昭和と令和が入り混じった不思議な空間になっている。
まるでタイムスリップしたかのようで、とても同じ施設とは思えない。

地方競馬には珍しいグッズショップなんかも置いてある。

こちらは謎のお座敷投票所。一体どうなっているのか気になったが、警備員さんがいたので入れなかった。

お馬さんを一番近くで見るならパドックへ。
もうちょっと段差が欲しいところではあるが、混んでいないからいいか。

スタンドの2階は広場とつながっていて、特に何もなく公園のような雰囲気。

そしてここからもパドックを見ることができる。
パドック全体を見るのもいい。

イベントスペースではトークショーが行われていた。



スタンドだけはキレイになったが、それ以外はまだまだ昔の建物がそのまま残っている。
これはこれでノスタルジックでありかもしれない。

あとマスコットがくじ引きみたいなのに挑戦していた。
周りにカメラなどはなかったから、ガチでプライベートの可能性は捨てきれない。
【雰囲気】★★★★☆


お客さんの数はそれなり、地方競馬としては上出来だろう。
少しおじさんが多い寄りだが、基本的には老若男女問わず誰でも楽しめる雰囲気。


何よりかわいくてかっこいいお馬さんが見られるだけで十分なのだ。
【グルメ】★★★★★

グルメは基本的に昭和エリアに固まっている。
その中でも競馬場で珍しい「まぐろ専門店」の文字がひときわ目を引く。

マグロカツ丼を購入、お値段500円也。
なんてったってマグロのカツ丼が500円で楽しめるんだからオトクすぎる。
他にもマグロの串カツが100円だったり、海鮮丼もあったり、園田競馬場でお腹を満たすならここは外せない。

こちらのより昭和感の強いエリアは、常連たちが休日の午後を過ごしている。

ホルモン焼き200円。おじさんが串をタレに浸してそれをこっちで拾い上げる斬新なスタイル(さすがに先っぽは外に出ていたが…)。
おかげで手がべちょべちょになったが、味は大変美味しかった。ずっとしがんでいたくなるうまさ。

こちらも名物というたこ天200円。
プリプリのたこがサクサクの衣に包まれおいしさアップ。これもサクッと食べられる。

このあたりのお店はまだ新しめでサッと買いやすい雰囲気。

とんぺい焼き300円。関西ではおなじみのメニューらしく、玉子焼きの中に豚肉が入っている感じ。
こちらも美味しくいただけた。
ただ一つ注意があるとすれば、全体的に味も値段も最高なのだが、若干接客がぶっきらぼうなところかな…。
それも含めて昭和を味わう、ということなのかもしれない。
【満足度】★★★★☆
スタンドは新しいのにそれ以外がほとんどそのまま、という大変面白い競馬場だった。
いずれ時代とともに全部新しくなっていく気がするので、この雰囲気を味わえるのは今のうちかもしれない。
関西を存分に味わえる競馬場として、旅のついでに行く価値は十分にあるだろう。
索引を作りました!
他のスタジアム・アリーナは↓からどうぞ