注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】

名古屋市瑞穂公園ラグビー場(パロマ瑞穂ラグビー場)は、1950年竣工、愛知県名古屋市にある球技場。
ラグビーリーグワンのトヨタヴェルブリッツおよび豊田自動織機シャトルズ愛知のホームスタジアムの一つである。
過去にはJリーグの名古屋グランパスが、1993年から2001年まで年間数試合使用していた歴史がある。
特にJリーグ開幕の1994年まではホームスタジアムとして使用され、1993年5月22日の名古屋グランパスホームでのJリーグ開幕戦もこのスタジアムで行われた。
名古屋グランパスの歴史はここから始まったのである。
ただし現在ではJリーグの規定よりも客席数が少ないため、2007年を最後に名古屋グランパスの試合は行われていない。
さて今回観戦したのは、ラグビーリーグワンのトヨタヴェルブリッツの試合。
というかここをホームとしている(いた)名古屋グランパス、トヨタヴェルブリッツ、豊田自動織機シャトルズはすべてトヨタを源流とするチームである。
名古屋において、いかにトヨタの存在が大きいかがよく分かる。
前身のトヨタ自動車工業ラグビー部は1941年創設と、その歴史は戦前にまでさかのぼる。
トップリーグ創設に合わせトヨタ自動車ヴェルブリッツと改名。
ヴェルはイタリア語で緑(ヴェルディと同じ)、ブリッツはドイツ語で稲妻、力強さといった意味がある。
しかしトップリーグ開幕前年まさかの降格を喫し、トップリーグ初年度に参加することはできなかった(すぐに昇格)。
新しく始まったラグビーリーグワンにおいてはトヨタヴェルブリッツとして参戦している。
リーグワンでは地域名と愛称を入れたチーム名にすることになっているが、トヨタはわざわざ豊田市という地名を作ったのでそのままでもいいらしい。力業すぎないか?
トヨタと豊田市の関係については下記の旅行記を参照のこと。
トップリーグ、およびリーグワンにおいてはまあまあの実績はあるものの、なぜか優勝までには至っていない。
ラグビーに関してはなんだかトヨタらしくない成績が続いている。
近年は金にものを言わせてゴリゴリの補強を行っているが、果たして実を結ぶ日は来るのか…?
【アクセス】
最寄まで★★★★☆

最寄は名古屋市営地下鉄名城線の瑞穂運動場東駅、

または桜通線の瑞穂運動場西駅。
都心からは少し離れているものの、名古屋や栄といった中心駅から乗り換えなしで来られるのが嬉しい。
そして最寄駅が二つあるため、さほど混みあわずに帰れるのも大事なポイント。
都会のスタジアムはこれができるからありがたいのだ。
最寄から★★★★☆

両駅のどちらから歩いても徒歩10分弱。
降りたらパロマ瑞穂スポーツパークの表示があるので、それに沿って歩いて行く。

駅の出口にも矢印がある。

西駅からはそのまま大通りに沿って歩く。

ラグビー場に行くには大通りを横切る必要がある。
名古屋市瑞穂公園は公園とは言うもののスタジアムやラグビー場といった施設が点在しており、あまり一体感はない。

東駅からラグビー場に行くにも大通りを横切っていく。
この右側に名古屋グランパスのホームであるパロマ瑞穂スタジアムがある。
【観戦環境】★★★★☆

「ラグビー場」を名乗るだけあり試合の見やすさはなかなかのもの。
特にメインスタンドは高さも十分にあり、ピッチ全体を俯瞰することができる。

もちろん臨場感もなかなかのもの。ラグビーはスピード感、迫力などの分かりやすいすごさがあり詳しくなくても十分楽しめる。
芝の状態があんまりよくないのがちょっと気になるところだが…。

スタンドに屋根はついているものの、その恩恵を受けられるのは一部のみ。
おまけに座席はすべてベンチシート、狭いわ硬いわでかなり過酷だ。改修したいねえ…。

スタンドを下から眺める。やはりなかなか年季が入っている…。
ただトイレは妙にキレイであった。数は少ないけど。

ビジョンは全面LEDで、標準か少し小さいくらいのサイズ。
よく見るとクレーンでカメラマンを持ち上げてビジョンの上から無理やり撮影している。
この日はNHKで地上波中継があったらしい(名古屋地区)。

そしてびっくりするほど住宅街の中にあるスタジアムである。こんなに周りが家だらけのスタジアムは他にないだろう。
バックスタンド裏のマンションからだったら十分試合が見えるのではないか?(この項の上の写真参照)

メインスタンドから見て左側は駐車場になっており、グルメやイベントのスペースになっている。
全体的に見て非常に手狭な感は否めない。

そしてこちらでも足場を組んでカメラ撮影をしていた。
試合中継するのもなかなか難儀である。

メインスタンド前には住宅こそないものの、工事中のため通路は狭くなっている。

そして反対側にあるのがパロマ瑞穂スタジアム。アジア大会に向けて絶賛改修中。

スタジアムのゲートを通るとこちらに着く。いわゆる昔ながらのスタジアム。

一応場内でもちょっとした食べ物などを売っている。

先ほど上から見たイベントブースはこちら。普段は練習でも使えるピッチになっているようだ。
子供が遊べるふわふわやグッズショップなどところ狭しと並んでいる。

この日の試合はトヨタvsホンダというライバル対決となったが、スタジアムの外では両社が手を組んで開発した災害時に発電装置として使えるバスの展示がされていた。
災害の多い日本にとってこんなに頼もしいタッグはないだろう。ラグビーだからスクラムというべきか?
【雰囲気】★★★★☆

派手な演出などはないもののチアリーディングがいて、試合前の時間に華やかさを加える。
トヨタ自動車の応援団だというから、もしかしたら社会人野球などでもパフォーマンスしているかもしれない。
調べたら全員社員らしい。

チーム名に由来する「ボルト」を使って、電気をモチーフにした演出が行われる。
運営の方から観客の拍手を煽ったり、ファンの方から自然発生的にチームコールが起こったりしてなかなかに面白い応援スタイル。
ラグビーはファンも熱いのだ。
ただ住宅街の中にある弊害か、スピーカーの音量が小さく音楽やアナウンスがほとんど聞こえないという大きな問題も…。
マイクを通したアナウンスより、チアの生声の方がよっぽどよく聞こえるという悲しい状態であった。
このスタジアムでプロの興行をやるのはちょっとばかり無理があるかも…。

スタンドこそ小さいものの満員となる7500人以上のお客さんが集まり、トライが決まるとどっと盛り上がった。
ただ応援の勢いでは対戦相手のホンダとどっこいどっこいだったかも。
ビジターの方が盛り上がるというのはスポーツあるある…。

一応マスコットなんかもいる。あまり存在感はなかったが…。

試合後はスタンドに挨拶をした後、グラウンド上で内輪のちょっとした祝勝会みたいなのが行われる。
なんだかこの勢いがラグビーって感じだ。

入場時には日本代表でもある姫野選手のボブルヘッド人形が配布された。
お金あるんだねえ。
【グルメ】★★★★☆

こちらがグルメエリア。アナウンスによれば全部で11店舗あるとのことだったが、ここにあるのは6店舗ほど。
スタンドからこちらが見えるが、もちろんこちらからもスタンドが見える。

ここではホンダが開発したらしい水素による発電装置が使われていた。
こういうとこの発電って大体ガソリンだから音も出るしにおいもするんだけど、これなら確かにクリーンだ。
とはいえあれはあれで祭りの旅情を感じないでもないのだが…(ただ爆発事故も起きているので置き換えは必要かも)。

やはり気になるのはこちらのヴェルブリッツコロッケ。デザインは5種類あるようで、在庫がある限りは絵柄を選ばせてくれる。

特にリクエストはしなかったのだが(エンブレムのにしようと思ったけどなさそうだった)、多分ライマーのやつをいただいた。
揚げたてコロッケなので十分おいしかった。コロッケなんて揚げたてかそうでないかだけで味が決まるんだから(暴論)。

同じお店でコロッケよりも圧倒的な存在感を放っていたのがこちらのフランク。で、でけえ…!
めちゃくちゃ肉汁たっぷりだし、店先でおじさんが一気に焼いてくれて雰囲気も十分。
これは見つけたら絶対に買うべき。いや、誰に言われなくても買ってしまう魅力がこのフランクにはある(後ろのおばさんたちもうっかり買ってしまっていた)。

ステーキも発見したので購入。1200円でおいしいお肉がこれだけ入っていれば十分だ。
こちらはクォーターポンドだが、お店のウリである1ポンドステーキを頼むと3000円オーバーの超大物になる。
何人かで分け合うならそちらの方が良いかも。

名古屋グランパスの試合でもおなじみ諭吉のからあげ。
買うかどうか迷ったが、すぐに買えそうだったのでとりあえず買ってみることに。

ただ個人的にはもうちょっとジューシーな方が好きなんだよなあ…。
そこそこいい値段するわりに量も多くないし、若干名前だけで勝負してないか?と正直思ってる。
とはいえ全体的に質も量も兼ね備えたグルメが多かったのだが、場所が手狭なだけにそれぞれのお店の行列もなかなかバカにできない長さだった。
どのお店も回転は早いのでストレスは少ないのだが、それでも30分くらいは待ったかな…。
もうちょっと行きたいお店もあっただけに心残りもある。
そんな名古屋で心の埋め合わせをした旅の記録はこちら。
【街との一体感】★★☆☆☆

名古屋ではないが、トヨタの本社がある豊田市でラッピングバスが走っていた。
そういや名古屋でトヨタヴェルブリッツ、豊田で名古屋グランパスの試合が行われているってなかなか面白い関係だ。
【満足度】★★★★☆
スペースの狭さや施設の古さなどで不便を感じないでもないが、それでも名古屋の都心のほど近くで手軽にラグビーを見られるありがたさは確かにある。
トヨタヴェルブリッツには世界でも最高峰の選手が集まっているし、近くに住んでいる人はぜひ気軽に足を運んでみるといいだろう。
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