注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】

鈴鹿サーキットは、1962年開業、三重県鈴鹿市にあるサーキット。
毎年F1日本グランプリが行われる、言わずと知れた日本を代表するサーキットである。
その一方、遊園地やホテルも併設されるなど日本のモビリティリゾートの先駆けでもある。
ホンダ創業者の本田宗一郎は当初よりモータースポーツに力を入れていたが、日本には1950年代まで本格的な常設サーキットがなかった。
そこで本田は、巨額を投じて自社でサーキットを作ることにした。さすがの凄まじい胆力である。
プロジェクトの中心にいた藤沢武夫は自宅を抵当に入れるまで資金をかき集め、スーパーカブ増産工場であった鈴鹿製作所の近隣の土地をサーキット建設のため買い取った。
当初は水田を潰して平らなコースとする予定だったが、本田が「米を粗末にするな!」と怒ったことで、現在の起伏のあるコースとなった。
そして1962年、鈴鹿サーキットが完成。
コース設計はオランダ出身のジョン・フーゲンホルツが務め、ヨーロッパ各地のサーキット運営を取りまとめた経験を活かし、細部に至るまで徹底的に作りこまれたコースが設定された。
土地の高低差、コーナーのバランスがうまく織り交ぜられており、非常にテクニカルなコースとして歴代のF1ドライバーからも高く評価されている。
特に2009年の日本グランプリで優勝したセバスチャン・ベッテルは、「神の手で作られたサーキットじゃないかと思う」と絶賛している。
一方で鈴鹿山脈による天候の影響を受けやすく、時にはコースの東西で天気が違うなどメカニック泣かせのコースでもある。
また台風の通り道にもなりやすく、台風接近による延期や中止もたびたび発生している。
なお鈴鹿サーキット建設当初は日本に高速道路がなく、ヨーロッパから持ち込まれた技術を用いてコースが舗装された。
そのため道路公団も鈴鹿サーキットの調査に訪れ、その技術が日本の高速道路にも生かされたと言われている。
ある意味では、日本における高速道路の生みの親と言っても過言ではないのだ。
F1グランプリについてはこちら。
なお今回の記事では、
初日=金曜日のフリー走行日
2日目=土曜日の予選日
最終日=日曜日の決勝日
と定義する。
【アクセス】
最寄まで★★☆☆☆

最寄は伊勢鉄道伊勢線鈴鹿サーキット稲生駅。
基本的にサーキットは騒音が激しく人里離れた場所にあることが多いのだが、その意味で駅から歩ける範囲にあるというのは大変珍しい。
なおF1グランプリ開催時には名古屋からの行き方が他にもあるので、メリットやデメリットも含めて紹介していきたい。

①名古屋駅から鈴鹿サーキット稲生駅へ行き、駅からサーキットまで徒歩
こちらは大きく分けて快速みえに乗るパターンと、臨時で運行される特急鈴鹿グランプリなどの特急に乗るパターンがある。
運賃は1070円、特急に乗る場合は別途1610円(グリーン車や特急南紀に乗る場合上下する場合アリ)。
サーキットまでは乗車時間1時間+徒歩30分ほど。
メリット:運賃が安い、新幹線からの乗り換えが楽
デメリット:非常に混みあう、予約が大変、駅からサーキットまでそこそこ歩く

快速みえで行く場合、こんな感じ。
人であふれてもう乗りきらないのがよく分かる。この状態で1時間乗れますか…?

臨時特急鈴鹿グランプリ号は、名古屋を出たら終点鈴鹿サーキット稲生駅までノンストップ。
単線なのですれ違いに時間はかかるものの、寝てればつくのでノンストレス。お金はかかるがそれだけの価値はある。
F1グランプリ観戦の鉄則は「お金と手間を惜しむな!」である。

ただし予約はすぐ埋まってしまうので争奪戦になる。
速攻でなくなるというほどではないが、発売日くらいにはほぼ売り切れ。予約を絶対忘れないようにしよう。

ディーゼル車なので多少の揺れはあるものの、車内は快適。快速の混み具合と比べたら天国だろう。

こちらがそのチケット。ツが大きいのが気になる。

一眠りしていると観覧車が見えてきた。あれが鈴鹿サーキットの目印。

鈴鹿サーキット稲生駅に到着。

鈴鹿サーキット稲生駅は非常にホームが狭く、快速みえではおそらく降りてからもしばらく大混雑だろう。
もちろんF1開催時はひっきりなしに列車が来るので、整理員はいるものの結構危ないところもある。
そして帰りの混雑は行きとはまた比べ物にならないはず。
帰りに関しては特急のチケットをとっても、席にたどり着くまでが非常に大変になる可能性が高い。
乗るにしても行きだけにして、帰りは別の手段を考えておく方が無難だ。

F1開催時は臨時の改札が設けられ、清算なども行うことができる。
ただし交通系ICカードは使えないので、事前に切符を買っておくのがセオリー。

ホームもサーキット仕様に。

階段にも縁石が?

②近鉄名古屋駅から白子駅まで行き、白子駅からバスでサーキットへ
おそらくもっとも一般的なルート。近鉄はJRと違い複線なので、輸送力は比べ物にならない。
白子駅からのシャトルバスも、三重交通が全力を挙げてバックアップ。
運賃は近鉄名古屋から白子までが1000円、シャトルバスが450円。
サーキットまでは近鉄名古屋駅から白子駅までが乗車時間1時間弱+サーキットまでのバスが20~30分+ゲートまで徒歩15分ほど。
これに加えてバス待ちや交通渋滞の時間がかかってくる。
メリット:時間の融通が利く、運賃も安め
デメリット:バス待ちが最大2時間、新幹線からの乗り換えがちょっと面倒

サーキットにはものすごい数のコーンが置かれているが、これは白子駅行きシャトルバスの待機列。
バス待ちは行きも帰りも最大2時間かかるとのことなので、下手したらバスを待つだけで往復4時間失うことになる。
特に混みあう最終日はなるべく避けたい。
ただこのルートの最大のメリットは時間の融通が利くこと。
なにせ最もメジャーなルートなので、どうしても朝一から楽しみたい、夜までイベントを楽しみたいという人には最適だ。
またフリー走行の日は遅く来たり早く帰ったりもできるし、空いているので有力なルートとなる。
もちろんそれでも限界はあるので、F1を時間いっぱいまで楽しみたい場合は車で来て車中泊するのが一番良いが…。
(ちなみに駐車料金は3日で20000円と書いてあるところがあった)

バス乗り場の入り口からはとにかくうねうねと歩かされることになる。
こうでもしないと人があふれてしまうのだろうが、普通に歩くよりも10倍くらい手間がかかっているように見える。

ゲートの前に広大な駐車場がある関係で、メインゲートからバス乗り場まで最短でも15分ほどかかる。
メインゲートから座席までも相当かかるので、トータル30分くらいは歩くことになる。
徒歩1時間かかるが、白子駅まで歩いてしまうのも手かもしれない…。
ちなみにバス乗り場にはご覧の通りバスのタイプ問わず大量のバスが待機しており、バス会社の方はこれ以上手の打ちようがないだろう。

③名古屋駅からサーキットまでツアーバスで
最も安心安全なルート。名古屋駅前にはこの通り多くのツアー客が列を作っている。
筆者は2日目、最終日をツアーバスでこなした。
運賃は往復で8000円とこの中では最も高額。
サーキットまでは乗車時間1時間半~2時間+ゲートまで徒歩15分ほど。
メリット:とにかく楽、バス待ち時間はほぼゼロ
デメリット:値段が高い、予約が争奪戦、渋滞で時間が読めない、時間の融通が利かない
ツアーバスの最大のメリットはとにかく楽なこと。
楽と言ってもそれなりの時間バスに乗るのでこの中では、という話だが、それでも座っていれば名古屋駅に着くというのは圧倒的に楽。
バスの待ち時間も席が埋まり次第随時発車するのでほぼゼロだ。
その分お値段もそこそこするが、2時間バスを待つか、2時間バスに乗るか、じっくり考えてみてほしい。
もちろん大人気のため予約もかなり早い段階から準備しておかないとなくなってしまう。当日券は一枚たりともない。
JTBと三重交通の2社が運行しているが、大きな違いはないため空いている方をとろう。
大きなデメリットとしては、周辺の渋滞も激しくなるため時間が読みにくいこと。
もちろんバス会社側もノウハウをもっていて必要な時には迂回もしてくれるが、それでもどうしようもないこともある。
またバスは17時半ごろに最終となるし朝のバスもすぐ予約がなくなってしまい、なかなか目いっぱいF1を楽しむのは難しいというデメリットもある。
とはいえ予選と決勝には十分間に合うスケジュールだし、時間が読めないのは他の方法も同じだ。

白子駅行きのバス乗り場の隣がツアーバスの待機所になっていて、名古屋駅だけでなく全国各地からのツアーバスがものすごい数並んでいる。
三重どころか日本中国を挙げてのイベントなんだと実感する。
最寄から★★★☆☆

鈴鹿サーキット稲生駅から一番近い1コーナーゲートまでは徒歩で20分ほど。
高架の下を抜けて他の人について歩いて行く。

テントに列ができていて何かと思ったら、帰りの切符売り場であった。
切符を買うだけでこれだけ並ぶので、ここに来る前に買っておくのが無難だ。

ここで左に曲がったらあとはまっすぐ。道のりとしては分かりやすい。

周りに何もなさ過ぎてカエルの鳴き声が聞こえてきた。本田宗一郎が米を大事にしていなかったらこのあたりにサーキットがあったに違いない。
ちなみに地元の人が鈴鹿を紹介するパンフレットを配っていた。なかなか観光する余裕はないと思うが…。

田舎過ぎてみかんの販売所があり、なぜか外国の人が入っていった。好きなんだろうか、みかん…。

田舎によくあるパチンコ屋が見えたらサーキットはもうすぐ。
ここに車を停めたらすごく便利そうだなあ…。

1コーナーゲートは臨時のため仮設のテント式。
これ以外にも多くのゲートが設けられていて、用途によって使い分けができる。
【観戦環境】★★★☆☆
【雰囲気】★★★★★
今回写真が多すぎるため、観戦環境と雰囲気の項目はごちゃまぜにして時系列順に紹介する。
・初日

ゲートをくぐると早速選手ののぼりがずらっと並んでいる。
ついにやってきたんだ、鈴鹿サーキットに…!

ちらっと1コーナーが見える。うおお!!!かっけえ!!!
そしてコースだけでなく通路も大変起伏が激しい。

ここでは地元の特産品などを販売しているようだ。
サーキットを歩いていると至る所にお店があって面白い。

ヘリコプターがビュンビュン飛んでくる。きっと世界的VIPもたくさん来ているのだろう。
そういえばアクセス手段として空港からヘリコプターで来る方法もあるようだ。もちろん一般人の手が届く値段ではないだろうが…。

引き続きお店もありながら、いよいよメインとなるグランドスタンドが見えてきた!

スタンドも大きい!競馬場並みのサイズだ。
春開催ということもあってちらりと見える桜も心憎い。

メインとなる広場に到着。もちろんグッズ売り場など多数。
実はメインゲートよりも1コーナーゲートの方がここに来るまで早いような気がする。

日本の星、角田裕毅ののぼりも。
こんな童顔で世界トップクラスの走りをするんだからすごいギャップだ。

通路の上を普通にコースターのレールが伸びている。
鈴鹿サーキットは遊園地としても十分すぎるほど楽しめる場所だ。

今回チケットを取ったQ2席あたりからの眺めはこちら。最終コーナーも見えてとてもいい!
ちなみにお値段は3日間で65000円なり。ひょええ…

初日は自由席らしく、着いた時点でほぼ満席となってしまっていた。お金出してるのにな…。
他の席からの眺めも楽しめる、とポジティブにとらえることにする。

カート用のサーキットもあり、プロでなくても運転を楽しめるようになっている。
鈴鹿サーキットの精神として誰でも運転ができるように、というものがあり、交通マナーやドライビングテクニック向上を目的とした交通教育センターも設けられている。
もちろんカートなど運転の楽しさも得られるようになっていて、まさに運転をテーマにした一大テーマパークとなっている。

最終コーナー立ち上がりのR席~S席のあたり。
メインストレートも見えて十分楽しめそうだ。
ちなみにS席は子連れ専用となっている(初日は自由席)。
モータースポーツの迫力を体験できる場所は子供用に用意されているのだ。

ご覧のようにメインスタンド以外は屋根もないし、席もベンチタイプのところがほとんど。
観戦環境の良さを求めるような場所ではない、ということ。

マシンは最終コーナーで一気に加速し、メインストレートでは時速300キロを超える。
レーサーも命がけだ。

この日はアトラクション乗り放題。なんて大盤振る舞い…。
もちろん混みあっていたが。

観覧車は特別なF1仕様の装飾が施されている。まさしく鈴鹿サーキットの象徴的な存在。
乗ってみたかったが、行列に並ぶ時間が惜しかったので断念。

グランドスタンドに戻る。サーキット内は本当に広く、移動するだけでも一苦労だ。
ちなみに私が行った中で一番広いと感じた東京競馬場と比べても、3倍以上大きいらしい。

グランドスタンドの下はフードショップが建ち並びお祭り騒ぎ。
ちなみにビールはF1スポンサーのハイネケンしか売っていない。
飲んだら乗るな、乗るなら飲むな、である。

広場は非常に広いが、その分ショップもすごい数が設置されている。

さっきとは反対に1コーナーに沿って歩いてみる。桜がとてもキレイだ。

1コーナーのB席の下。ここら辺はいつもよく行く野球やサッカーのスタジアムに形状が似ている。
1回目のフリー走行の時間が近づいてきたので、ささっとたこ焼きを購入して席を探す。

C席が空いていたのでとりあえず座ることに。
1コーナー2コーナーも見えて十分すぎる位置だ。

いよいよF1のマシンを間近で捉える。ドキドキ、ワクワク。

鈴鹿サーキットにはかつて山田池という池があり、万が一に備えて潜水士が待機していたり、カメがコース上に出てきたりしていたという。
2009年に山田池は埋め立てられたが、この水たまりはその頃の名残であろう。

いよいよフリー走行開始!

この辺はそれほどスピードを出す区間ではないが、それでも十分速い。
F1というと甲高いエンジン音のイメージがあったが、2014年のレギュレーションの変更でかなり低く小さな音になっている。
ファンには結構不評らしい。

日本の角田も走っていく。Go!Go!

何かトラブルがあるとランプがチカチカして異常を知らせる。
イエローフラッグ時には車を追い抜いてはいけない。

コース内には至る所にビジョンが設置されていて、どこに座っても見えるようになっている。
本当、めちゃくちゃお金かかってる…。

こちらがセーフティカー。トラブル時等にレースをコントロールするための車両。
現在では安全性の観点から速度の抑制が行われているレーシングカーに比べて何も規制がないため、レースで走る車よりセーフティカーの方が速いということもあるらしい。

コースに出てくる車がいなくなったので、もう少し散歩を継続。

どこに行っても飲食店があり、選ばなければどこでもグルメが食べられる。
ピザーラはさすがにここで選びはしないが…。

桜も至る所に咲いている。
ただしここから覗き込んでコースを見たり撮影したりする行為は禁止とのこと。

山を切り開いているだけあって、移動すればするほどハイキングみたいな感じになる。

ここらへんのD席ではカメラ小僧…もとい元カメラ小僧たちが集って写真を撮っている。
F1は写真愛好家にとっても絶好のチャンスだ。

いよいよ山道も険しくなってくる。
入れなかったが、この横には神社の鳥居もあった。

D席に座って残りのフリー走行を楽しむ。
ここら辺ではS字コーナーから逆バンクあたりを見ることができる。

マシンはコーナーでもスピードを落とすことなく、クックッと曲がっていく。
とんでもないコーナリング性能、そしてとんでもないGが体にかかっていることだろう。
常人では耐えられないはず。

1時間のフリー走行も終わり、なおも歩く。

王者レッドブルのVIP施設がある。
ここからの景色を見ながら飲むレッドブルはさぞうまいことだろう。

ここら辺は小高い丘になっており、サーキットどころか鈴鹿の街も見下ろすことができる。
レースが見やすいかというと微妙だが、非常に気分はいい。

E席のあたりはネーミングライツによりNIPPOコーナーの名前がついている。
ここからコースは高速区間に入っていく。

この辺は比較的リーズナブルなので、単にF1マシンの迫力を楽しんでみたいような人ならちょうどいいだろう。
メインゲートからも比較的近い。

ここから先、西側にも行ってみたかったが、徒歩で行くにはあまりにも遠いのでちょっと断念。
メインゲートからで言えば、Q1、Q2からE席あたりまでが歩ける限界と感じる。それ以外はとても気軽に往復できる距離ではない。

コースと同じく、トンネルがあってグランドスタンド側へ楽に行き来できる。

空いていても左側厳守なのが日本人らしいところ。

簡単に戻ってくることができた。
トンネルが無かったらまた来た道を戻らなければならなかった。

ここにはホンダレーシングギャラリーという施設がある。
常設展を見てみたかったが予約がいっぱいで入れなかった。一応決勝レース中の時間は予約が空いていたが…

それでも地下一階は予約なしで見ることができる。ここだけでも十分見ごたえあり。

中嶋悟のマシン。

佐藤琢磨のマシン。

そして角田裕毅のマシン。
3人の日本人F1ドライバーのマシンが並び、それぞれの時代ごとのマシンの違いまで見ることができる。
これだけで十分金がとれる内容だ。

その外にはまた面白そうなアトラクションがあった。ちゃちなアトラクションじゃなく、とても完成度の高いやつ。
普通に遊園地としても一日楽しめる充実っぷりだ。

各地に案内用ボードはあるが、〇〇席はこちらみたいな案内があんまりないので、頭にマップを入れておかないとそれなりに迷うことになる。

広場にあるイベントスペースではいろんな人たちがひっきりなしにトークショーを行っている。
レースを見ないでも楽しめるほどの充実ぶりだ。

ここは鈴鹿サーキットの創始者、ホンダのグッズショップ。


F1だけでなく、合間合間にポルシェやフェラーリでのレースが行われる。
超金持ちだとは思うが、一応アマチュアレーサー?が自前の車で走っているらしい。一生の自慢にはなるだろう。

しかしサーキットと遊園地が混在する景色はなかなか異様だ。

スタンドにもアトラクションがめり込んでいるほど。
アトラクションに乗り続ければ一応レースを見ることもできる。

改めて観覧車を見て今日は撤収することにする。
もう一回フリー走行があったが雨も降ってきたし、2日目以降もあるので今日は体力温存。

初めてメインゲートに来たが、ここが一番見栄えがするフォトスポットだ。

ゲートから遊園地ゾーンを抜ける。ここにも選手ののぼりがたくさん。

トンネルをくぐると、本格的に遊園地ゾーンに入る。



ポップコーンの甘いにおいがしたり、本当に〇ィズニーランドと見まがうばかりの雰囲気だ。
そんな中でもF1関連のグッズショップがところ狭しと並んでいる。

入り口にはマシンと選手の幕が並んでいる。ここも絶好のフォトスポットだ。

こちらがチケットを確認するメインゲート。
ここから入った方がテンションは上がる。

というわけでこの日は白子駅行きのシャトルバス経由で名古屋へ戻った。
この時間だと待ち時間ゼロでバスに乗ることができた。
・2日目

2日目は名古屋駅からツアーバスで。
おかげでだいぶ楽に来ることができた。出発が20分ほど遅れてしまったが…。

桜とF1は実によく合う。来年以降も春開催にして欲しい。

桜とともにゲートへ向かう。

バス移動で疲れた心身から、桜を楽しみながらレースに向けて高揚感へと徐々に変わっていく。
F1は身も心も沸き立っていくものだ。

メインゲートへ到着。やはり前日よりも人は多いか。

この日はグルメをとことん楽しむことをテーマにしているため、足早に遊園地ゾーンを抜ける。

徐々にサーキットが近づく。

昨日も通った道だが、やはりここを通ると気分も上がる。

そしてゲートへ。
右側では鈴鹿サーキットのお土産が売られている。個人的にここのお土産はすごく面白くて好き。

グランドスタンドにて、フリー走行そっちのけでグルメを購入した。
ちょうどフリー走行の時間だったおかげで好き放題することができた。失ったものも多いけど…。

目的のグルメを片っ端から購入し、意気揚々と引き上げる。
途中各国の国旗を見つけ、世界的な祭典だと改めて実感。実際周りも外国人だらけで、その迫力に日本人の方が少し押されているほど。
しかも日本で外国人と言えば今や中国人、韓国人が多いが、ここにはヨーロッパや中南米系の人たちが多く集っている。
これだけ国際色が豊かだともはや異文化交流だ。片言の日本語で挨拶をする人たちも珍しくない光景。
F1って楽しいなあ…。

改めてQ2席へ。今日は自由席でないので自分の席が確保されている。

こちらが勝負を分けるポイントであるシケイン。

シケインを抜けると最終コーナーへ向けて坂を下り、メインストレートへと一気にスピードを上げる。
若干手すりが邪魔ではあるが、すぐ近くにマシンを感じられる絶好のポジションだ。高い金出した価値があった。

もちろんここにもビジョンが設置されている。
どこに座ってもビジョンが見えるのだ。

座席はこんな感じ。一応セパレートされているし、地味にドリンクホルダーまであるありがたいつくり。
グランドスタンドを除けば、実は一番まともな座席となっているかも。それだけ鈴鹿サーキットでレース観戦をするのは容易ではないのだ。

レースに似つかわしくない軽自動車がピットに入っていった。
ドライバーが乗っていたようで、昨日に引き続きフェラーリやポルシェのレースが行われた。


F1ほどは速くないとはいえエンジン音は大差なく、十分すぎるほど熱いレースを楽しむことができる。
たださすがにF1ドライバーとのテクニックの違いは分かる。やはりF1ドライバーは異次元だ。

レース前にはレースオフィシャルたちがコースの清掃を行う。
これだけ技術が発達しても、最後はほうきというのがなんともアナログだ。
なおレースの運営に携わるレースオフィシャルたちは基本的にボランティアとなっている。
その割に命の危険もある過酷な仕事だが、その中でも鈴鹿のレースオフィシャルは円滑かつ安全なレース運営のため迅速な判断、整備を行い世界的にも高く評価されている。
鈴鹿のレースオフィシャルになることは誇り高いことなのだ。

場内にもトークイベントの様子が流される。こちらはイケメンのミックシューマッハ選手。

いよいよ予選の時が近づく。スタンドも満員に。

我らがツノダも登場!

鈴鹿の特徴と言えば世界的にも珍しい8の字型の形状。
これはタイヤを左右均等に削るためのレイアウト。徹底的なつくり込みを象徴するポイントだ。

いよいよ予選スタート。20台が15台に、15台が10台に絞られ、最後にトップ10台でポールポジションを争う。

一つでも上の順位を目指し疾走する角田。

見事トップ10入りを果たした!マシンの戦力差を考えればこれは快挙だ。

ちなみに手前のボードはLEDビジョンになっている。
近くで見たらきっと鮮やかでキレイだろう。

そんなわけで2日目が終了。
予選も1時間しかないのであっという間だ。

帰りも昨日より人が多い。

桜と観覧車。

渋滞と桜。

なんだこのピンクな店、と思ったらパン屋だった。
・最終日

あっという間に最終日。今日は快晴となった。
路面もドライコンディションであろう。

ゲートの入り口からはずらっと角田の歴史が展示されている。
子供の頃の写真まで貼りだされているとは…。自分だったら恥ずかしいぞ。

遊園地からサーキットへの境目は何度来てもテンションが上がる。
3日しか来てないけど。

やはりここが一番良い。

一目散に席に着いた。
ちょうどレースオフィシャルの方々があいさつをされていた。彼らにとっても戦いの時だ。

ドライバーたちがパレードを行う。
レース前のわずかな癒しの時間だ。心中は穏やかでないかもしれないが…。

スタンドもいよいよ大盛り上がり。10万人を超えるお客さんが集まった。

角田など単独でパレードを行う選手もいた。
どういう線引きなのかは不明。

パレードが終わると、レースが始まるまで1時間半。
この間に最後の準備を行う。

この日はフィクション映画の撮影もされていたらしい。ブラットピットが出るとかなんとか。
黒い謎の車で撮影が行われ、とりあえず盛り上がった感じを出すように言われた。観客もなかなか忙しい。

こちらのチェッカーフラッグが配布されたので、とりあえずヒラヒラさせた。
いよいよハリウッドデビューか…?

いよいよ決勝レースが近づく。いい天気だ。

お目見えがてらフォーメーションラップ。タイヤとマシンを温める。
ついでに観客もヒートアップ。

この瞬間、世界中の注目が鈴鹿に注がれている。
そして世界最先端の技術が、鈴鹿に集結している。

レース前にもう一度お掃除を行う。ゴミ一つでも落ちていたら大変だ。

日本人も見たことない日本のパフォーマンスが行われた。

いよいよスタート!

レースは一周目が勝負だ。バチバチに位置取りを争い合う。

次々に一周目を終える。

角田も走っていく。

場内の実況は全く聞こえない。
20台がけたたましい音を立てて走り去る。

なんといきなり2台がクラッシュする波乱の展開。
30分ほど中断となった。

ゆっくり走るマシンたち。

次々にピットイン。再開の時を待つ。


2度目のフォーメーションラップ。


そして2度目のスタート!


角田はスタートでつまずいたが、懸命な追い上げを見せる。

最高のピットストップ、そしてオーバーテイクによりポイント圏内の10位に浮上!

あっという間にチェッカーフラッグ。
王者レッドブルがワンツーフィニッシュを飾るなど圧倒的な戦力差を見せた。

そんな中、角田は上位5チームに食い込む10位入賞!
日本人では12年ぶりの日本グランプリ入賞となった。マシンの力の差を考えれば、表彰台クラスの快挙だ。

最高の決勝を見て、すがすがしい気持ちで帰路につく。
これだけ楽しいレースが見られれば足も軽いというもの。

帰りはもちろん大混雑。

場内には恐竜やダースベイダーのコスプレ、頭にマシンを付けた人など多種多様な人々があふれている。
このカオス感こそF1日本グランプリの神髄である。

観覧車はまたの機会に乗ることにしよう。

本当にいろんな人がいるんだなあ…。

SEE YOU IN 2025!
鈴鹿サーキットはF1と長期契約を結んだ。しばらく鈴鹿以外でグランプリが行われることはないだろう。
F1日本グランプリは、これからも鈴鹿とともに。
【グルメ】★★★★☆
・初日

初日のテーマは、「グランドスタンド以外のグルメを楽しむ」。
まずは1コーナー付近で急いで買ったたこ焼き。一つ一つが大きくてなかなか食べ応えあり。
後悔はしないクオリティで一安心。これなら期待できそう。

1987年にホンダが「鈴鹿に美味しいパンを」ということで、わざわざフランスから招致されたドミニクドゥーセ氏。
以来30年以上鈴鹿でおいしいパンを提供し続けている。
今やドミニクドゥーセの店は鈴鹿サーキットの至る所にあり、ここに来ずしてどこへ行く、というほどの名物店となっている。
メインはグランドスタンド下のお店だが、今回はサーキット内に何カ所もあるテントで販売されていたミートパイを購入。
味は…まあまあ普通。基本的には甘いパンのお店かなという感じ。

逆バンクにも一大グルメスポットがあり、逆バンクグルメグランプリなるイベントを開催中。

その中で目を引いたのは伊勢の醤油?を使ったという伊勢路からあげ。
甘辛のたれが染みていてなかなか当たりのグルメ。
ただこれ以外はおいしそうではあったものの、三重県の名物を使ったようなグルメがあまりなかったためここで打ち止め。
外国人がおいしい日本のグルメを楽しむには、全国各地の名物を使ったラインナップがちょうどいいのかもしれない?
・2日目

2日目はフリー走行そっちのけでグランドスタンドのグルメを食べつくす!
おかげでお昼時にもかかわらずガラ空きだった。
まずは鈴鹿サーキット名物の一つ、鈴たこ。お味は…初日に食べたたこ焼きとどっこいどっこいかな…。
お値段もほぼ同じでサイズと個数が違うので、好みの問題か。
でも肌の白い外国系っぽい人が手際よく焼いているのが印象的だった。
学生さんがバイトで焼いているのか、それともどうしても鈴鹿でタコを焼いてみたかったのか、YOUは何しに日本へ状態だ。

三重名物の一つ、伊勢うどん。ぶよっぶよの麺に濃いめのタレを絡めるかなり独特なスタイル。
個人的にはあまり好みの味ではないが、雰囲気モノと考えればまあ…。

こちらも三重名物のとんてきのお店。
ここに来るまでに散々食べたのでご飯抜きの蒲焼という商品を選んだのだが、お肉はたっぷりだし、野菜で巻いて食べたりもできるしかなり満足度の高い一品。
ここはオススメかも。

鈴鹿サーキットのもう一つの名物、鈴から。
要はからあげなわけだが、衣がカリッとしていてなかなかに美味。鈴たこよりこっちのがいいかも。

初日に見た時は混んでいたドミニクドゥーセのグランドスタンド店も空いていたので、クロワッサンとチョコの入ったパンを購入。
以前も食べたことがあるのだが、やはりうまい。鈴鹿サーキットに来たらここのクロワッサンは外せない。

鈴鹿サーキットホテルのシフォンケーキも売っていたので衝動買い。
800円と少々高いような気はするが、これもまあ雰囲気モノかな…。鈴鹿サーキットのロゴがオシャレ。

そういや、中部地方のスポーツ施設でよく見る諭吉のからあげはこんなところにまで出店していた。
個人的には商品の質よりもブランド力で勝負しているお店だと思っている。ビジネスとしては正解だろうけど…。
・最終日

いよいよ最終日。きっと混雑も激しいと思っていたので、松坂牛食べ比べ弁当を予約。
さっと受け取って席に着くことができた。

内容はこちら。3000円でこれだけ松阪牛をたっぷり食べられるならお値打ちではないだろうか?
味はもちろん美味しい。松阪牛ですから。
ただ脂が多くて量も多いので食べきるのがちょっときつかった…(笑)

鈴鹿サーキットのお土産はタイヤカスさきいか。他にはアスファルトラスク、タイヤまんじゅうなどがある。
…鈴鹿サーキットのグッズ担当者はなかなかぶっ飛んだセンスをしているようだ。
【街との一体感】★★★★★



鈴鹿サーキットの主要な最寄り駅である近鉄白子駅は鈴鹿サーキット一色である。
鈴鹿と言えば鈴鹿サーキットだ。

駅前の広場には選手の手形が並べられている。おそらくF1で表彰台に上がった選手たちだ。

駅前の案内板もチェッカーフラッグだ。


駅前だけでなく、街中のいたるところにもモータースポーツの文字が。

一方、サーキット近くのセブンイレブンではちょっとしたイベントをやっていた。

なんでもないお弁当屋さんにもなぜかチェッカーフラッグがある。

こちらのお店にもF1の旗が。

こちらのガレージもだいぶサーキットを意識したデザインだ。

また大会期間中は名古屋駅もF1仕様の装飾に。

名古屋駅前の広場でもF1イベントが開催されていて非常に目立っていた。

F1マシンも展示されていて、道行く人へのアピールもばっちり。
【満足度】★★★★★
以上、3日間たっぷり鈴鹿サーキット、そしてF1グランプリを楽しんだ。
これだけ長丁場のスポーツ観戦は初めてだったが、終わってみればあっという間だった。
光陰矢の如しならぬ、光陰F1の如しである。
もちろんF1観戦にかかる労力は半端なものではないが、それだけの価値を十分に感じられる3日間でもあった。
今回の旅が一生の思い出になったことは間違いない。一生に一度伊勢参り、に加えて一生に一度F1観戦、是非ともオススメしたい。
これだけの経験ができるなら、財布からどこかへ飛んで行った諭吉たち10人(当時)も浮かばれるだろう。
やはり一生の一度の経験をするには、お金を惜しまない方が良い。
索引を作りました!
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