注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】

奈良市中央体育館(ロートアリーナ奈良)は、1972年竣工、奈良県奈良市にあるバンビシャス奈良の本拠地。
奈良公園や東大寺のすぐ北側にあり、Jリーグの奈良クラブのホームであるロートフィールド奈良もすぐ隣にある。
そんなロートアリーナ奈良をホームとするバンビシャス奈良は、2013年に創設されたプロバスケクラブ。
bjリーグが始まる2005年から動きはあったものの申請が2度も落選したという、なかなか難産なクラブである。
チーム名のバンビシャスは、奈良の象徴である鹿(バンビ)に大志を意味するアンビシャスを掛け合わせた造語である。
奈良クラブも同じ名前にしない…?
bjリーグでの成績は決して良いものではなく、Bリーグが開幕してB2に振り分けられてもあまり成績はふるわなかった。
それでも何とかギリギリ降格はしなかったものの、成績よりももっと悩みの種となったのが債務超過問題であった。
Bリーグでは4シーズン連続で債務超過してはいけないという規定があるのだが、バンビシャス奈良はBリーグ開幕からきっちり4シーズン連続で債務超過してしまったのである。
そんな中手を差し伸べてくれたのが、アリーナのネーミングライツも取得しているロート製薬であった。
ロート製薬は大阪の企業ではあるものの、創業者の山田安民が奈良県出身という縁があるのだ。
続けざまにダイワハウスもスポンサーに付くことが決定。
こちらも大阪の企業だが、創業者の石橋信夫が奈良県出身、そして創業の地も奈良という縁がある。
奈良に生まれてくれてよかったねえ…。
そんなこんなで、バンビシャス奈良はロート製薬とダイワハウスのおかげで存続することができた。
関係者は日々ロート製薬の目薬を使い、家もダイワハウスで購入している…とかいないとか。
そんな感じで生きながらえたバンビシャス奈良であったが、特にその後も成績が良くなるということもなく、新アリーナができるという話も進んでいない。
モリモリ成長を続けるBリーグにおいて、まだまだ将来の不安はぬぐいきれないのが現状である。
【アクセス】
最寄まで★★★★☆

最寄りは近鉄奈良駅。JR奈良駅とは離れており実質別物で、奈良への観光はこちらが便利。
大阪の難波や京都からも一本で来ることができる。
奈良に行ったのにシカにも会わなかった旅の記録はこちら。
最寄から★★★☆☆

奈良駅からは北へ徒歩20~25分ほど。
奈良の路地を抜けていく。

こういうくねっとした道に奈良の歴史を感じる。
京都の前は奈良が日本の中心であったのだ。

大通りに出ると、奈良クラブの旗と、

バンビシャス奈良の旗が交互に現れる。
それにしてもデカい。

奈良女子大学の北側には川も流れる。昔からあった川なのかな?

アリーナが近づくと緩やかながら長い坂が現れる。
奈良を歩くときはどこへ行くにも坂道を覚悟しておかなければならない。歩きたくなければ並行して走っているバスに乗るのもあり。

一気に自然が豊かになってくるとアリーナが現れる。
池のほとりにはオシャレなスタバもある。

アリーナ前の通りにはバンビシャス奈良と奈良クラブののぼりが立ち並ぶ。
【観戦環境】★★★★☆

古い体育館であるが、試合の見やすさはそこそこ確保されている。
画像で見ると天井の穴ぼこがちょっとドキッとするかも。

得点表示は大きくはないものの、色がはっきりしているので思ったよりは見やすい。
オレンジのデジタル表示計よりいいかも。

ビジョンは隅っこに一枚、おそらく仮設のもの。
ビジョンの裏にトイレの入り口があるというなかなか面白い状況。
そしてロート製薬の広告が随所にあって良く目立つ。NEVER SAY NEVERってなんかいいね。

最近のBリーグではなかなか見なくなった体育館の舞台もある。
今は新しいアリーナが増えてきたおかげで、かえって珍しく感じる。

体育館の入り口はここの2階。
1階には選手のボードが並べられている。

座席はこんな感じ。少し暗いし若干空気もじめっとしている。
良くも悪くもノスタルジーは感じられる。

柱が何本もあり、おそらく上の方だと邪魔になりそう。
中段ぐらいに座るのが無難かも。

入り口から見たアリーナ全景。座席数はそんなに多くないが、それなりの広さはある。

右。

左。

コンコースもいかにもザ・体育館という感じ。
ちょっとしたアルコール類やグッズを販売している。
【雰囲気】★★★★☆


光と音、そしてチアのダンスで盛り上げる。
お客さんのノリも良く、なかなかに熱気も感じられる。
とはいえ、お客さんの数はまだまだという感じかな…。
電車でちょっと行けば大阪や京都に行って遊べるし、そういった中で奈良市民を呼び込むというのはなかなか大変だと思う。
住民は多いので、ポテンシャルはあるはずなのだが…。

マスコットのシカッチェの見た目のかわいさはBリーグでもトップレベルだと思う。
若干動きにはおじさんを感じるが
【グルメ】★★★☆☆

アリーナ前にはキッチンカーや屋台が並んでいる。

神戸発祥のB級グルメそばめしを注文。
全部既製品を使っているようだが、こういうグルメはそれで十分だ。目の前で鉄板を使って焼いてくれるっていう雰囲気こそが最高のスパイスよ。
とはいえなにか奈良名物でもあったらいいなと思ったけど、あんまり手ごろなのがないんだよなぁ…。
奈良漬とか出されても困るし…。柿の葉寿司くらいかなあ。
【街との一体感】★★☆☆☆

先述の大通りに出ている旗が一番目立つ。

体育館脇に「Top Sports City NARA」のフラッグが出ている。
トップスポーツシティってなんなんだろう…?何のトップ…?
雰囲気でつけてない…?

一台だけバンビシャス奈良の自販機を見つけたが、よく見るとbjリーグ参入直後くらいに設置されたもののようだ。
つまり奈良におけるバンビシャス奈良の歴史はそこで止まっている、ということか…。
【満足度】★★★☆☆
マスコットが奈良のシカっていうところに唯一無二の強みは感じるが、奈良を盛り上げるというところまでは至っていないのが現状である。
とりあえずこのままでは2026年のBリーグ改革に向けてBリーグワンに入れるかどうか、Bリーグプレミアは夢のまた夢といったところだろう。
奈良の地方クラブとしてひっそり生き残っていくというのも一つの選択肢かもしれないが…。
観光都市でスポーツが生き残っていくことの難しさを改めて実感させられる。
Bリーグ改革についてはこちら。
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