
今、私たちの生活の中に、生成AIが急速に入り込んできている。
正直、5年前はこんな技術があることもあまり知らなかったのに、今では多くの人が活用しているという状況だ。
今日の常識が明日には古くなるかもしれないトピックのひとつであることは間違いない。
ものすごいスピードで向き合い方が変わっているから、「今、自分がどう生成AIと付き合っているか」をあとから振り返れるようにしてみると面白いんじゃないかなと思った。
そこで、不定期連載「わたしと生成AI」として、今、自分がどう生成AIを利用しているか、記録を残していきたいと思う。
まずは初回ということで、初めて触った時の印象と、今の私の活用方法を残しておく。
きっかけと最初の印象
初初めて生成AIに触れたのは、OpenAIがChatGPTを公開して話題になった2022年12月ごろ。
この時は気まぐれにプロンプトを流し込んでみて、人のように会話できることに驚き、でも内容があまり妥当でないことに笑ったぐらいだった。
本格的に利用し始めたのは、職場で ChatGPT や Copilot が使える環境が整ってから。
ここ数か月の話である。
Google検索ネイティブ世代の私にとっては、調べるときは単語の組み合わせで検索をかけていたのに、文章を入力しても自然に理解してくれるところにまず驚いた。
また、企業の問い合わせbotの不自然な日本語に慣れていた私にとって、「まるで思考しているかのように自然に言葉を紡ぐ」という点も新鮮だった。
ただし、その出力が正しいかどうかは常にこちらが判断する必要があり、しかも文体などから正誤を見抜くのは難しい。ここが付き合っていく上での課題だと感じた。
具体的な使い方
本格的に利用し始めてからは数か月のまだひよっこユーザーだが、2025年9月時点での活用例はこんなところだ。
仕事での利用
使うようになったきっかけは職場でのライセンス配布なのだが、それでも業務ではあまり活用できていない。
一般的には「リサーチの効率化」「メールの下書き」「資料作成」「会議の議事録をまとめる」といったオフィスワークでの活用例がよく紹介されているが、私はリサーチに使うことはあっても、それ以外はほとんど活用できていないのが実情だ。
情報収集
いままでググっていたことをChatGPTに確認することは日常化した。
インターネット上には技術的・業務的なノウハウがたくさん転がっているため、正式なソースにはしないけど参考にはする、ということがこれまで業務の中でそこそこの頻度であったが、それがわりとChatGPTに置き換わってきた。
例えば、少し複雑な Excel 関数を作ってもらうときなどに便利だ。
メールの下書き作成
私の業務では、メールやチャットはある程度関係性が出来ている人に送ることが多い。
そのため距離感に応じた言葉遣いや、当事者だけに通じる言葉を使う必要があるのだが、その辺の情報をAIにインプットさせることがまだできていない。結果として、自分で書いたほうが圧倒的に早く、今のところ活用できていない。
Office365版OutlookはCopilotとの連携が強化されているのはわかっているんだけどね…。
資料作成
資料作成もメールと同じく、ある程度型が決まっているものを作るパターンが私の業務の中では圧倒的多数である。
その型をCopilotやChatGPTに学習させられないので、結局は前の資料をコピーして作ろうとしている資料の目的に寄せていくことがほとんどだ。
ただ、がっつり文章を作らなければいけないときは、下書きだけでも任せてみたいと思っている。
議事録作成
議事録作成は最近は自分で整理することがほぼなく(人に頼める状況)、私自身は使っていない。
ただ、依頼された側はAIを使っていることもあるようだ。
総じて、業務に必要なインプットをAIに与えられていないため、現状はあまり使い物になっていない、というのが私の業務の中での付き合い方だ。
プライベートでの利用
プライベートでは職場のリソースが使えないので、ChatGPTの無料版をたまに使っている。
無料版とはいえ、事前のインプットが不要でスタンダードに使えるシチュエーションが多く、そこそこ役立っている。
主な活用例はこんな感じ↓
- 旅行の計画を立てるときに候補地やざっくりしたタイムスケジュールを提案させる
- このブログの記事作成
旅行のスケジューリング
一般的なネタを広ーく集めてそれを整理するという意味ではchatGPTは非常に強力で、そのため旅行のスケジューリングではけっこう優秀なパートナーだ。
これまで旅行の計画はこんな感じで立てていた。
- メンバーと目的地を決める
→飲み会の場などで話題に出て日程調整するパターンが多い - ホテルや交通手段の確保
→旅行サイト(楽天トラベルやじゃらんなど)や交通機関の公式(東海道新幹線ならスマートEX、飛行機ならJAL/ANAの公式など)が多いかな - 観光したいスポットの目星を立てる
→とにかくググりまくるorガイドブックなどで情報収集
これが、chatGPTの登場でこのように変わった
- メンバーと目的地を決める
→ここは変わらず - ホテルや交通手段の確保
→これは従来通り、旅行サイトや交通機関のサイトなどを利用する。あんまりここは活用できてない - 観光したいスポットの目星を立て、回る順番を検討する
→これがchatGPTの得意ポイント
ホテルや交通手段の確保は、あまり好みのものを出力してくれず、相変わらず旅行サイトなどと口コミチェックで決めているものの、現地で何するか?の検討に非常にパワフルにサポートしてもらっている。
代表的な観光地をピックアップしたうえで、レンタカー有無などの情報を踏まえて回れるスケジューリングを考えてもらうのはかなり良い。
最終決定はもちろん楽しむ私たちなんだけど、組み合わせを考えてくれるのに重宝している。
ブログ執筆
そして、このブログの更新においてもchatGPTに協力してもらっている。
なんといってもブログの記事そのものは公表情報な上にまとまっているため、インプットとして活用しやすいところが相性良し。
たとえば、いくつかの記事を分析してもらったうえで、私の記事の特徴を整理してもらい、その結果を活用して、新しい記事の下書きを作成してもらっている。
無料版だとGPTsはおそらく作成できないので、特徴も一定頻度で忘れてしまうし、わたしのプロンプトがイケてないのか、いい感じの文章を吐き出すときとそうでないときでムラは激しいけれど、かなり私が本当に書いたのでは?と錯覚させるほどのクオリティを出すこともある。
私はネタだけあっても文章にするのがあんまり早くなく、筆がのるまでに結構時間がかかるところがあるのだが、下書きがあってそれを自分らしくリライトするのはそれなりに進められるので、1記事作成にかかる時間が非常に短くなった。
また、自分で記事を書いたあとにリライトをするのだが、セルフチェックだとリライト観点もひとりよがりだったが、chatGPTにリライト案を考えてもらうことで、より読みやすくアクセスされやすい記事になっているんじゃないかと思っている。
そしてこれまでメタディスクリプションは書き出しをちょっとリライトする程度だったけど、chatGPTに案を出してもらうことでよりSEO的な効果も考えたものになったと思う。
その結果、これまでは月に1〜2記事の更新が精一杯でしたが、下書きを助けてもらうことで筆が進み、現在は週1更新を目指せるようになった。
一方で、記事のネタ出しを任せてみたけれど、自分の視点が薄れるため私のブログのパートナーとしてはあまり向いていなかったかなという所感。
私にとっての生成AI
実際にここまでに書いたような活用を通して、いまChatGPTに対してはこのように思っている。
活用できそうなポイント
- 高速で処理できること
- 広範な一般知識を備えているため、初歩的レベルの相談相手として役立つこと
まだまだポイント
- 「できない」とはっきり言わず、自信を持って誤った情報を提示すること
- 私の考えをそのまま理解すること
生成AIは私にとって「道具」に近い存在だ。
株価チャートや地図を利用するように、「活用するもの」として捉えている。
ただし、道具であるがゆえに「誤作動」や「過信」に対して注意が必要で、これは道具を使う側である私自身が気を付けないといけないことだと思う。
さいごに
この不定期連載を通じて残したいのは、「その時々のAIとの付き合い方」だ。
まずは初回ということで、最初感じたことと今の時点での活用例を説明したが、次回以降は、さらに活用例が広がった時にその使い方を残していきたいと思う。
どうぞお付き合いください。