2005年度第2回束大オープン理系数学5番
が十分に小さいとき,
で
であるから
となることが予想できる.
これは を利用して積分をはさみうちにすれば精密化でき,
と求めることができる.しかし,(2)のことを考えて力技で解こうとするならば,
を素直に部分積分で求めれば良い.なお,項別積分を認めれば
となり,
(1) ,
(2)
となる.
先ほど を部分積分で求めたが,ルベーグの優収束定理により微分と積分が交換できることを利用して求めてみよう.
(1)
,かつ
のとき,
であるから,ルベーグの優収束定理により において
が成立する.ここで
であるから
となり,
となる.
(2)
であり,分子分母が に近づくのでロピタルの定理により,求める極限が存在すればそれは
に等しい.
ここで,,
とおくと
(
)なる任意の数列
に対して
(
),
(
)が成立するので,
(
)なる任意の数列
に対して
が成立するので
が成立する.
本問のある種の面倒さは,被積分関数が の2変数であるから,
と置換することによって1変数の積分に帰着できる.
(1)
となる.コーシーの平均値の定理から
となる.
(2)
である.コーシーの平均値の定理から
を満たす が存在する.よって求める極限は
となる.
東大オープン5番は簡単なのか検証してみました
— 菫青/Kinsei (@_095y0) 2025年10月27日
一回も計算せずに置換と公式だけで解けました pic.twitter.com/ifHjr0N0Id
で と置換しているのは,教科書には載っていないコーシーの平均値の定理ではなく,教科書に載っているラグランジュの平均値の定理の形を直接作る為だと思われるが,合成関数の微分を用いれば,面白くはないけれども,似た感じで解くことができる.
(1)
となるので,
となる.
(2)
となるので, とおくとラグランジュの平均値の定理から
を満たす が存在する.よって求める極限は
とおくと
となる.
ともかく, は
とおくと
と被積分関数から
を追い出す(積分区間には残るが)ことができることがポイントで,さらに
とおくと
と変形することができるという訳である.