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2022年(令和4年)早稲田大学理工学部-数学[4]

2025.04.10記

[4] 一辺の長さが \sqrt{3}+1 である正八面体の頂点を右図のように P_1P_2P_3P_4P_5P_6 とする.各 i=1,2,…,6 に対して,P_i 以外の 5 点を頂点とする四角錐(すい)のすべての面に内接する球(内部を含む)を B_i とする.B_1 の体積を X とし,B_1B_2 の共通部分の体積を Y とし,B_1B_2B_3 の共通部分の体積を Z とする.さらに,B_1B_2,…,B_n を合わせて得られる立体の体積を V_nn=2,3,…,n)とする.以下の問に答えよ.ただし,(1)は答のみを解答用紙の該当欄に書け.

(1) V_n=aX+bY+cZ となる整数 abcn=2,3,6 の場合について求めよ.

(2) X の値を求めよ.

(3) V_2 の値を求めよ.

本問のテーマ
グラフ理論
包除原理
球欠(球帽)の体積
球台と球欠(球帽)の体積 - 球面倶楽部 零八式 mark II
球台と球欠(球帽)の体積(その2) - 球面倶楽部 零八式 mark II

2025.04.12記
正八面体は素直に座標に乗る.本問の頂点の与え方はサイコロをイメージすれば良い.

[解答]
(1) B_iB_{7-i} は外接するのでこの2つの共通部分の体積は 0 となるので添字の和が7となるペアが含まれれば共通部分の体積は 0 となる.

ここで P_iP_j が正八面体の辺であることと向かい合う頂点のペア(添字の和が 7)でないことは同値であること,\triangle P_iP_jP_k が正八面体の面であることとどの2頂点も向かい合う頂点のペア(添字の和が 7)でないことは同値であることから

B_iB_j の共通部分の体積は P_iP_j が正八面体の辺であれば Y,でなければ 0 である.

B_iB_jB_k の共通部分の体積は \triangle P_iP_jP_k が正八面体の面であれば Z,でなければ 0 である.

ことが言え,また4つ以上の球の共通部分の体積は添字の和が 7 となるペアが必ず存在することから 0 であることが言える.

これらのことと包除原理とから
V_2=2X-Y(グラフは1辺だから,辺は 1,面は 0),
V_3=3X-3Y+Z(グラフは正三角形だから,辺は 3,面は 1),
V_6=6X-12Y+8Z(グラフは正八面体だから,辺は 12,面は 8
となる.

注)ちなみに V_1=X(グラフは1点だから,辺は 0,面は 0),
V_4=4X-5Y+2Z(グラフは2つの正三角形の1辺を共有させたものだから,辺は 5,面は 2),
V_5=5X-8Y+4Z(グラフは四角錐の側面の4つの正三角形を合わせた部分だから,辺は 8,面は 4
である.

(2) P_1(0,0,-k)P_2(-k,0,0)P_3(0,-k,0)P_4(0,k,0)P_5(k,0,0)P_6(0,0,k)k\gt 0) を6頂点とする正八面体の一辺の長さは \sqrt{2}k=\sqrt{3}+1 を満たす.

B_1 の方程式を x^2+y^2+(z-r)^2\leqq r^2r\gt 0)とおくと,B_1 を内接する四角錐をなす平面のうちの2枚が z=0x+y+z=k であることに注意すると r=\dfrac{k-r}{\sqrt{3}} から r=\dfrac{k}{\sqrt{3}+1}=\dfrac{1}{\sqrt{2}} となり,X=\dfrac{\sqrt{2}}{3}\pi となる,

B_1B_2 の共通部分の体積は x^2+y^2+(z-r)^2\leqq r^2(x-r)^2+y^2+z^2\leqq r^2 の共通部分で,2球の中心間距離が \sqrt{2}r であることから,共通部分を合同な2つの球欠の体積の和で表すことにより
Y=2\cdot\dfrac{\pi\left(r-\dfrac{\sqrt{2}r}{2}\right)}{6}\left\{3\left(\dfrac{r}{\sqrt{2}}\right)^2+\left(r-\dfrac{\sqrt{2}r}{2}\right)^2\right\}=\dfrac{\pi(2-\sqrt{2})}{12}\left\{3+(\sqrt{2}-1)^2\right\}r^3=\dfrac{4\sqrt{2}-5}{12}\pi
となるので,V_2=2X-Y=\dfrac{2\sqrt{2}}{3}\pi -\dfrac{4\sqrt{2}-5}{12}\pi=\dfrac{4\sqrt{2}+5}{12}\pi となる.




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