2025.05.12記
2025.05.12記
帰納法による不等式の証明は両辺の差分を評価することだが,今回の場合は差分があまり綺麗ではないので簡単ではない.そこで一般的な場合に対しても成立するはずなので,特殊な状況に帰着させることを考える.右辺を見ると のマクローリン展開を思い出すので,不等式を
だけの関係式に帰着させる.
[うまい解答]
AM-GM 不等式により

であるから,

が成立すれば十分である.
AM-GM 不等式により
であるから,
が成立すれば十分である.
注)ここで 特定の
について考えようとすると

と変形して
のときの仮定を用いなければならず,計算が煩雑になるので,任意の
について成立すると視点を変えると計算が楽になる.
と変形して
よって任意の正の数 について
が成立することを示せば を代入すれば良いので十分である.
のとき
より成立する.
のときの成立を仮定すると
(一般に (
)である)
により, のときも成立する.
「任意の正の数 について」としなければ次のようになる.
結局,二項定理の打ち切りがポイントとなるので,
を用いることが鍵となる.