2022.03.10記
非常に考えにくい問題.何に着目するかによって難しさが変わる(2025.01.28 に(1)[別解]を追加した.こちらの方がわかり易い).
(1) が得点をするのは裏が偶数回出た後に表が出たとき,
が得点をするのは裏が奇数回出た後に表が出たときである.
(a) が2対0で勝つとき:
回目が表であり,
回までに裏が
回,表が1回出てコインが
にあるので,
は偶数であり,裏が
回出るうちの偶数回目(0回目の含む)の裏が出た次に表が1回でるので、
回目の
通りあるから
が偶数のとき
,
が奇数のとき
となる.
(b) が2対1で勝つとき:
回目が表であり,
回までに裏が
回,表が2回出てコインが
にあるので,
は奇数であり,裏が
回出るうちの偶数回目(0回目の含む)の裏が出た次に表が1回でて(
回目の
通り)、奇数回目の裏が出た次に表が1回でる(
回目の
通り)ので,
通りあるから
が偶数のとき
,
が奇数のとき
,
となる.
以上から,
が偶数のとき
,
が奇数のとき
,
となる.
(2) ,
であるから,
に注意して
が成立する.これを とおくと,
であるから,
となる.ここで とおくと
であるから,
となる.ここで のとき
(
)であるから,
で
となり,
となる.
つまり
(
)
となる.これと,(
)から
(
)
も言えるので,
となる.
同じ考え方をする類題が
2022年(令和4年)東京大学-数学(理科)[6] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
となる.過去問研究は大切.
極限計算は幾何分布と関連させて求めることができるが,幾何分布の平均と分散を覚えている人はあまりいないように思う.
確率
に従い,その平均は
が成立する.つまり,
となるので,
が成立する.よって
差分方程式の話を使うと,次のようにも計算できる.
(
) とし,
とする(
だから,
でもある).
シフト演算子 ,差分演算子
を用いて
,
,
,
が成立する.よって
が成立するので,特性方程式が で3重解,
で単解をもつので
(
は定数)
と表すことができる.
とすると
,
,
,
だから
,
,
,
となり,
において
,
,
,
が成立する.この連立方程式を解くと が得られるので,
が得られる.
差分方程式は離散ラプラス変換で解くこともできる.離散ラプラス変換については例えば
漸化式 (差分方程式) を z 変換 (離散的ラプ ラス変換) で解く方法
https://www.chart.co.jp/subject/sugaku/suken_tsushin/77/77-7.pdf
を参照のこと.
一般項を求める必要はなく,極限だけを求めれば良いので結構楽に求まる.
2025.01.28記
(1)
(i) [表] が出れば に1点追加して
がコインを持っている
(ii) [裏裏] が出れば 共に点数が変わらず
にコインが戻ってくる
(iii) [裏表裏] が出れば に1点追加して
にコインが戻ってくる
となる.
(a) が2対0で勝つとき:
[表] が2個と [裏裏] が 個(
)の合計
個を並べ変えて最後が [表] である場合を考えれば良く,その場合の数は [表] が1個と [裏裏] が
個の並び変えの総数
通りである.ここで
だから
は偶数でなければならず,このときの確率は
である.
(b) が2対1で勝つとき:
[表] が2個と [裏表裏] が1個と [裏裏] が 個(
)の合計
個を並べ変えて最後が [表] である場合を考えれば良く,その場合の数は [表] が1個と [裏表裏] が1個と [裏裏] が
個の並び変えの総数
通りである.ここで
だから
は奇数でなければならず,このときの確率は
である.
以上から,
が偶数のとき
,
が奇数のとき
,
となる.