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1949年(昭和24年)東京大学(新制)-数学(幾何)[5]

[5] 一つの定圓に外接し,かつ一つの定直線に接する圓の中心の軌跡を求めよ.

2024.11.04記

[解答]
定円を C:x^2+y^2=r^2r\gt 0),その中心を \mbox{F}(0,0) とし,定直線を l:\, x=-hh\lt 0)とする.そしてこの定円に外接し,かつ定直線に接する円の中心を \mbox{P}(X,Y) とする.このとき,
|Y+h|=\sqrt{X^2+Y^2}-r
が成立する.
|Y+h|+r=\sqrt{X^2+Y^2}
の両辺は正であるから2乗しても同値であり,
2r|Y+h|=X^2-2hY-r^2-h^2
が成立する.

よって,

(a) Y\gt -h の範囲では
2r(Y+h)=X^2-2hY-r^2-h^2,つまり
2(h+r)Y=X^2-(h+r)^2
上にある.

(b) Y\lt -h の範囲では
-2r(Y+h)=X^2-2hY-r^2-h^2,つまり
2(h-r)Y=X^2-(h-r)^2
上にある.

以上から,

(i) h\gt r のとき,Cl は交わらないので,(a)の場合のみであり,
2(h+r)y=x^2-(h+r)^2 ,つまり
y=\dfrac{1}{2(h+r)}y^2+\dfrac{-h-r}{2}
全体を表す.



(ii) h\lt r のとき,Cl は異なる2点で交わるので,
y=\dfrac{1}{2(h+r)}x^2+\dfrac{-h-r}{2}y\gt -h) ,
y=-\dfrac{1}{2(-h+r)}x^2+\dfrac{-h+r}{2}y\lt -h
となる.



(iii) h=r のとき,Cl は接するので,
y=\dfrac{1}{4r}x^2|y|\gt -r,すなわち x\neq 0) ,
x=0y\lt -h
となる.

円の中心までの距離と直線までの距離の差が,定円の半径となるのだから,直線を定円の半径だけずらしてやれば,円の中心までの距離と直線までの距離が等しくなり,その軌跡は円の中心を焦点,ずらした直線を準線とする放物線(の一部)となることがわかる.

[解答]
定円を C:x^2+y^2=r^2r\gt 0),その中心を \mbox{F}(0,0) とし,定直線を l:\, x=-hh\lt 0)とする.そしてこの定円に外接し,かつ定直線に接する円の中心を \mbox{P}(X,Y) とする.また直線 m_1:\, x=-h-rm_2:\, x=-h+r とし,\mbox{H}_1(X,-h-r)\mbox{H}_2(X,-h+r) とする.このとき,

(a) Y\gt -h ならば \mbox{PF}=\mbox{PH}_1 により,\rm P は焦点 \rm F,準線 m_1 の放物線
y=\dfrac{1}{2(h+r)}x^2+\dfrac{-h-r}{2}
上にある.

(b) Y\lt -h ならば \mbox{PF}=\mbox{PH}_2 により,\rm P は焦点 \rm F,準線 m_2 の放物線
y=-\dfrac{1}{2(-h+r)}x^2+\dfrac{-h+r}{2}
上にある.

(i) h\gt r のとき,Cl は交わらないので,
y=\dfrac{1}{2(h+r)}x^2+\dfrac{-h-r}{2}
全体を表す.

(ii) h\lt r のとき,Cl は異なる2点で交わるので,
y=\dfrac{1}{2(h+r)}x^2+\dfrac{-h-r}{2}|x|\gt \sqrt{r^2-h^2}) ,
y=-\dfrac{1}{2(-h+r)}x^2+\dfrac{-h+r}{2}|x|\gt \sqrt{r^2-h^2}
となる.

(iii) h\lt r のとき,Cl は接するので,
y=\dfrac{1}{2(h+r)}x^2+\dfrac{-h-r}{2}|x|\gt 0) ,
x=0y\lt 0
となる.

ここで
y=-\dfrac{1}{2(-h+r)}x^2+\dfrac{-h+r}{2}|x|\gt \sqrt{r^2-h^2}
 x=\sqrt{(-h+r)^2-2(-h+r)y}y\lt h)と書き直され,この h\to r の極限を考えたものとなっている.

極形式での放物線

l\gt 0 として
r=\dfrac{l}{1-\cos\theta} で原点を焦点とする左に凸な放物線(\theta=0 で分母が 0 だから r\to+\infty),
r=\dfrac{l}{1-\sin\theta} で原点を焦点とする下に凸な放物線(\theta=\dfrac{\pi}{2} で分母が 0 だから r\to+\infty),
r=\dfrac{l}{1+\cos\theta} で原点を焦点とする右に凸な放物線(\theta=\pi で分母が 0 だから r\to+\infty),
r=\dfrac{l}{1+\sin\theta} で原点を焦点とする上に凸な放物線(\theta=\dfrac{3\pi}{2} で分母が 0 だから r\to+\infty
を表す.

[解答]
定円を C:x^2+y^2=r^2r\gt 0),定直線を l:\, x=-hh\lt 0)とする.そしてこの定円に外接し,かつ定直線に接する円の中心を \mbox{P}(X,Y)X=R\cos\thetaY=R\sin\theta)とおくと,この円の半径は R-r(\gt 0) となるので,
|Y+h|=|R\sin\theta+h|=R-r
が成立する.

(a) Y\gt -h の範囲では,R(1-\sin\theta)=h+r,つまり放物線 R=\dfrac{h+r}{1-\sin\theta} 上にある.

(b) Y\lt -h の範囲では,
h\neq r の場合,放物線 R=\dfrac{r-h}{1+\sin\theta} 上にある.
h=r の場合,R (1+\sin\theta) = 0 から \theta=\dfrac{3\pi}{2}R は任意となり,直線 X=0Y\lt -h=-r)上にある.

以下略.




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