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1921年(大正10年)東京帝國大學工學部-數學[2]

[2] 一定ノ容積ヲ有スル直圓錐ヲ作リ,其ノ曲面ノ面積ヲ最小ナラシメントス,圓錐ノ高サト其ノ底面ノ半徑トノ割合ヲ定メヨ.

2024.12.29記
円錐の表面積ではなく,曲面の面積と書いてあるので,円錐の側面積を最小にする問題と考えておこう.

[解答]
円錐の底面の半径,高さをそれぞれ r,h とすると,体積 V と側面積 S
V=\dfrac{\pi}{3}r^2hS=\pi r \sqrt{r^2+h^2}
であるから,AM-GM 不等式により
2S^2=2r^4\pi^2+\dfrac{18V^2}{r^2}\geqq 3\sqrt[3]{2r^4\pi^2\cdot \dfrac{9V^2}{r^2}\cdot \dfrac{9V^2}{r^2}}=9\sqrt[3]{6 \pi^2 V^4}
(等号成立は 2r^4\pi^2=\dfrac{9V^2}{r^2}=r^2h^2 \pi^2,つまり 2r^2=h^2 で成立)
となり,r=\sqrt[6]{\dfrac{9V^2}{2\pi^2}}=\dfrac{h}{\sqrt{2}} のときに最小となる.

母線の長さでも大差ない.

[解答]
円錐の底面の半径,母線の長さをそれぞれ r,l とすると,体積 V と側面積 S
V=\dfrac{\pi}{3}r^2\sqrt{l^2-r^2}S=\pi r l
であるから,AM-GM 不等式により
2S^2=2\pi^2 r^4+\dfrac{18V^2}{r^2}\geqq 3\sqrt[3]{2r^4\pi^2\cdot \dfrac{9V^2}{r^2}\cdot \dfrac{9V^2}{r^2}}=9\sqrt[3]{6 \pi^2 V^4}
(等号成立は 2r^4\pi^2=\dfrac{9V^2}{r^2}=r^2\sqrt{l^2-r^2} \pi^2,つまり 3r^2=l^2 で成立)
となり,r=\dfrac{l}{\sqrt{3}}=\dfrac{h}{\sqrt{2}} のときに最小となる.

表面積として考えた場合は,そのまま考えると少し面倒なので双対な問題を考える.

[解答]
円錐の体積を V,表面積を S とすると,\dfrac{S^3}{V^2} が最小となるときを求めれば良く,それは \dfrac{V^2}{S^3} が最大となるときであるから,表面積が一定のときの体積の最大値を考えれば良い.

円錐の底面の半径,母線の長さをそれぞれ r,l とすると,体積 V と表面積 S
V=\dfrac{\pi}{3}r^2\sqrt{l^2-r^2}S=\pi r(l+r)
であるから,\dfrac{S}{\pi}=T とおくと l=\dfrac{T-r^2}{r} であるから,
V=\dfrac{\pi}{3}r^2\sqrt{\left(\dfrac{T-r^2}{r}\right)^2-r^2}
=\dfrac{\pi}{3}\sqrt{T^2r^2-2Tr^4}
となる.ここで R=r^2 とおくと
V=\dfrac{\pi}{3}\sqrt{2TR\left(\dfrac{T}{2}-R\right)}
R=\dfrac{T}{4} のときに最大となる.このとき
l=3r
となるので円錐の高さを h とおくと h=2\sqrt{2} r となる.

双対でなく素直に考えると
S=\pi r^2+\dfrac{\sqrt{\pi^2 r^6+9V^2}}{r}=\pi R+\sqrt{\pi^2 R^2+\dfrac{9V^2}{R}}
の最小値を求めることになるが,少し面倒となる.
S が一定とき,VR の2次関数となるが,V が一定のとき,S2次方程式の解の公式から導かれる R の複雑な関数となる).

\dfrac{r}{l}=k0\lt k\lt 1)とおくと
\dfrac{S^3}{9\pi V^2}=\dfrac{(1+k)^2}{k(1-k)}
となり,k=\dfrac{1}{3} で最小となる,としても良いかな.

[うまい解答]
円錐の体積を V,側面積を S とすると,相似な図形に対して \dfrac{S^3}{V^2} は一定値となるので,体積一定のときの側面積が最小になる問題と,\dfrac{S^3}{V^2} が最小になる場合は本質的に同じ問題である.

円錐の底面の半径,母線の長さをそれぞれ r,l とすると,体積 V と側面積 S
V=\dfrac{\pi}{3}r^2\sqrt{l^2-r^2}S=\pi r l
であるから,
\dfrac{r}{l}=k0\lt k\lt 1)とおくと
\dfrac{S^3}{9\pi V^2}=\dfrac{1}{k(1-k^2)}
が最小となるのは,
k(1-k^2) が最大となるときで,k=\dfrac{1}{\sqrt{3}} のとき.

このとき円錐の高さ hh=\sqrt{2}r となる.

結局,比を考えることにより,表面積一定のときの体積の最大値に帰着していることがわかる.




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