2024.08.03記
[2] 四面体
がある.線分
,
,
,
上にそれぞれ点
,
,
,
がある.点
,
,
,
は同一平面上にあり,四面体のどの頂点とも異なるとする.このとき下記の設問に答えよ.
(1) と
が平行であるとき,等式
が成り立つことを示せ.
(2) と
が平行でないとき,等式
が成り立つことを示せ.
本問のテーマ
空間版メネラウスの定理
2024.08.03記
場合分けが本質的に不要なので,同時に解く方が楽.
[うまい解答]
(1)(2) 点
,
,
,
は四面体のどの頂点とも異なるので,
,
,
,
は同一直線上になく,
,
,
,
を含む平面は唯一であり,それが
平面となるように座標を設定したときの各点の
座標を,例えば
の
座標は
というように小文字で表すことにすると
,
,
,
,
であるから,


となる.
(1)(2) 点
となる.
本問は線分上(両端を除く)なので絶対値で処理をしたが,一周するという感覚からすると有向線分を思い浮べて
と考えれば,線分の外にあっても成立する関係式となる
(同じことを平面のメネラウスで行うと,3つの積となるので右辺が となることに注意).
なお,この定理の逆は同一法によって証明できる.絶対値つきの場合は次のようになる.
平面 を
平面とすると
が成立する.ここで としても一般性を失わず,このとき
となるので
つまり
となり, から
,つまり
は平面
上にある.
一部界隈ではこの拡張を,「数研通信」の入砂七五三一(いりすなしめいち)氏の一連の記事から,Irisuna の定理と呼んでいたりする.