2025.02.01記
で定められるとき,以下の問いに答えよ.
(1) のとき,数列
の収束,発散を調べよ.
(2) のとき,数列
の収束,発散を調べよ.
(3) のとき,数列
の収束,発散を調べよ.
(4) のとき,数列
の収束,発散を調べよ.
2進数
2025.02.01記
について
となるのは
で交点における
の傾きを考えると
では傾きが2となり,1より大きいのでは湧き出し,
では傾きが0となり,絶対値が1未満なので吸い込みとなる.よって
では
に発散し,
は(不動点なので)
に収束し,
では
に収束することがわかる.
,
である.
とすると,
よって
,
となり,帰納的に
(
)
が成立する.よって
から
となる.
以上から
(1) 数列 は
に収束する.
(2) 数列 は
に発散する.
(3) 数列 は
に収束する.
(4) 数列 は
に収束する.
これと同等ではあるが を用いない解答を示しておく.
とすると,
ここで, ならば,
となり,以降の数列の項の値は
のままであるから,
「数列のある項の値が一旦 以下になれば数列
は
に収束する…(★)」
(1) (★)により,数列 は
に収束する.
(2) (
)とおくと
(
) となるので帰納的に
となるので数列
は
に発散する.
(3)(4) 任意の自然数 に対して
であると仮定すると任意の自然数
について
,つまり
が成立するので
となるが, で
だから十分大きな
で
となり矛盾する.
よってある に対して
となり,(★)により,数列
は
に収束する.
(3)は は減少することからやがて
以下になるのでは?というヒントと部分点を与えるためにある小問になっている.
さて, は
のとき
で,
のとき
であるから,
のとき,
の2進数表記の整数部分が1よりも大きければ1を引いて小数点を右に1つずらしたものが
となる.よって例えば
のとき
,
,
,
となり,以降はずっと
となる.また
のとき
,
,
,
(で2進数表記の整数部分が0となるので),
,以降はずっと
となる.
有限小数は のように末尾に1が無限に続く表記を用いずに
のように有限桁の後に0が続くという表記を用いることにすると,
の2進数表記において小数第
位に始めて0が登場し,それ以降に1が登場しなければ
で数列の値が初めて 0 になり,それ以降に1が登場するならば
で数列の値が初めて 0 になることがわかり,それ以降の数列の値は 0 となる.
の2進数表記において小数点以下に必ず0が登場するので,必ず
は
に収束するのである.
であるから,
となり, (★)により,数列
は
に収束する.
のとき
,
となり,(★)により,数列
は
に収束する.
のとき
,
,
となり,(★)により,数列
は
に収束する.
のとき
,…,
となり,(★)により,数列
は
に収束する.
のとき
,…,
となり,(★)により,数列
は
に収束する.
と続いていき,
のとき,
となり,(★)により,数列
は
に収束する.
ことが言え,任意の に対してある自然数
が存在して
となるので,数列
は
に収束することが言える.
とすると,
ここで, ならば,
となり,以降の数列の項の値は
のままであるから,
「数列のある項の値が一旦 以下になれば数列
は
に収束する…(★)」
(1) (★)により,数列 は
に収束する.
(2) (
)とおくと
となるので帰納的に
となるので数列
は
に発散する.
(3)(4) 任意の に対してある自然数
が存在して不等式
が成立する.このとき
であることから
,
,…,
,
となるので数列
は
に収束する.
この最後に登場する が(3)の場合分けの動機である.