2026.03.05.00:23:15記
(1) 以上の整数
は,
以上の整数
と
以上の整数
を用いて
と表すことができることを示せ.
(2) 以上の整数
と
以上の整数を用いて
と表すことができないような 以上の整数
の個数を求めよ.
2026.03.15.15:02:52記
と
が互いに素であることが重要であり,
が素数かどうかは重要ではありません.
「非負整数
(1) により
以上の整数
は,
以上の整数
と
以上の整数
を用いて
と表すことができる.
(2) シルベスターの定理により 個である.
結局,本問はフロベニウスの硬貨問題の一般論とシルベスターの定理の証明に近いものを具体的な について行うことになりますが,(1)の誘導の与え方を考えると,(2)は
で場合分けをすることを期待していると考えられます.
(1)
(i) のとき:
以上の整数
を
で割った余りが
ならば
は
で割り切れるので,その商を
とすれば
で
と表すことができる.また
以上の整数
を
で割った余りが
ならば
は
で割り切れるので,その商を
とすれば
で
と表すことができる.
(ii) のとき:
以上の整数
を
で割った余りが
ならば
は
で割り切れるので,その商を
とすれば
で
と表すことができる.また
以上の整数
を
で割った余りが
ならば
は
で割り切れるので,その商を
とすれば
で
と表すことができる.
よって全ての場合が尽くされたので, 以上の整数
は,
以上の整数
と
以上の整数
を用いて
と表すことができる.
(2)(i) のとき:
で表せるものは
の倍数で
の
個だから表せないものは
個である.また
で表せないものは
で割って
余るもので
の
個である.よって合計
個である.
(2)(i) のとき:
で表せるものは
の倍数で
の
個だから表せないものは
個である.また
で表せないものは
で割って
余るもので
の
個である.よって合計
個である.
以上から求める個数は 個である.
表すことのできない最大の整数は(2)(i)(ii)から であることがわかります.
一般化すると,正の整数 が互いに素なとき,
を
で割った余りは全て異なり,その集合は
と一致することから,
であれば
が
の倍数となるような
を選ぶことができることがわかるので,
(
は非負整数)と表せることがわかります.
また, を
で割った余りが
のとき,
を
で割った余りは
となるので(
(
)),
で表せないものは
で割って
余るものとなり,その最大のものは
となります.
シルベスターの(閉形式)定理の証明は母関数による証明が楽です.
の の係数が
でなければ
(
は非負整数)と表すことができます.
例えば のとき
となり,連続する つの係数が
でなければ帰納的にその続きの係数も
でなくなるので,
(
は非負整数)と表すことができない最大の整数は
であることがわかります.
に登場しない
次式
は,
が互いに素であるから,展開係数は
を除いて全て
となるので,
個の項の和となる.また,
と
の係数は等しいので,
(
)で係数が
でないものは
個となる.
よって求める個数は 個となる.