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2025年(令和7年)京都大学-数学(文系)[3]

2025.03.02記

[3] n は正の整数とする.1枚の硬貨を投げ,表が出たら1,裏が出たら2と記録する.この試行を n 回繰り返し,記録された順に数字を左から並べて n 桁の数 X を作る.ただし,数の表し方は十進数とする.このとき,X が6で割り切れる確率を求めよ.

本問のテーマ
マルコフ過程

2025.03.02記

[解答]
X を3で割った余りが1である確率を a_n とおくと,求める確率は \dfrac{1}{2}a_{n-1} によって得られる.

X を3で割った余りが2である確率を b_n
X を3で割った余りが0である確率を c_n
とおくと,a_1=\dfrac{1}{2}b_1=\dfrac{1}{2}c_1=0 であり,
a_{n+1}=\dfrac{b_n+c_n}{2}
b_{n+1}=\dfrac{c_n+a_n}{2}
c_{n+1}=\dfrac{a_n+b_n}{2}
が成立する.a_n+b_n+c_n=1 であるから
a_{n+1}=\dfrac{1-a_n}{2}
となり,
a_{n+1}-\dfrac{1}{3}=-\dfrac{1}{2}\left(a_{n+1}-\dfrac{1}{3}\right)
=\dfrac{1}{(-2)^n}\left(a_{1}-\dfrac{1}{3}\right)
から
a_{n}=\dfrac{1}{3}+\dfrac{1}{6}\dfrac{1}{(-2)^{n-1}}
が成立し,よって求める確率は
\dfrac{1}{2}a_{n-1}=\dfrac{1}{6}-\dfrac{1}{6\cdot(-2)^{n-1}}(n\geqq 2)
となり,この結果は n=1 の場合(確率 0)も含む.

2025.05.05記
a_{n+1}-b_{n-1}=-\dfrac{1}{2}(a_n-b_n)=\dfrac{1}{(-2)^n}(a_1-b_1)=0 から a_n=b_n となり,c_{n+1}=a_n となる.

つまり X が3で割った余りが 1,2,0 である確率と
2018年(平成30年)京都大学-数学(理系)[4] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
における z_n=1,\omega,\omega^2 となる確率が等しくなる.

何かうまい対応が作れるかと思ったが推移行列の固有値1,-\dfrac{1}{2},-\dfrac{1}{2}1,-\dfrac{1}{2},0 と違うので初期値が特殊な場合にだけ成り立ちそうである.実際,固有値1,-\dfrac{1}{2} に対応する固有ベクトルとして共通な
\begin{pmatrix} 1 \\ 1 \\ 1 \end{pmatrix}\begin{pmatrix} 1 \\ 1 \\ -2 \end{pmatrix} をとることができるので,本問において a_1=b_1,参照問題において p_0(1)=p_1(1) という条件が成立していれば常に a_n=b_n,参照問題において p_0(n)=p_1(n) が成立するので X が3で割った余りが 1,2,0 である確率と参照問題における z_n=1,\omega,\omega^2 となる確率が等しくなる.

なので操作に対応はつかなさそうで,初期値依存の偶然の一致だと考えるのが良さそう.




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