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2018年(平成30年)京都大学-数学(文系)[5]

2025.05.02記

[5] 整数が書かれている球がいくつか入っている袋に対して,次の一連の操作を考える.ただし各球に書かれている整数は 1 つのみとする.

(i) 袋から無作為に球を 1 個取り出し,その球に書かれている整数を k とする.

(ii) k \neq 0 の場合,整数 k が書かれた球を1個新たに用意し,取り出した球とともに袋に戻す.

(iii) k=0 の場合,袋の中にあった球に書かれていた数の最大値より 1 大きい整数が書かれた球を 1 個新たに用意し,取り出した球とともに袋に戻す.

整数 0 が書かれている球が 1 個入っており他の球が入っていない袋を用意する.この袋に上の一連の操作を繰り返し n 回行った後に,袋の中にある球に書かれている n+1 個の数の合計を X_n とする.例えば X_1 は常に 1 である.以下 n\geqq2 として次の問に答えよ.

(1) \displaystyle X_n\geqq\frac{(n+2)(n-1)}{2} である確率を求めよ.

(2) X_n \leqq n+1 である確率を求めよ.

2025.05.06記

[解答]
i 回目の操作で取り出した球に書かれた数を a_i とし,そのときに追加した球に書かれた数を b_i とする.このとき a_1=0,b_1=1 である.

n\geqq 2 のとき,X_n が最小になるのは b_i=1i=1,2,\ldots, n)のときで X_n=n であり,X_n が最大になるのは b_i=ii=1,2,\ldots, n)のときで X_n=\dfrac{n(n+1)}{2} である.

(1) \dfrac{n(n+1)}{2}-\dfrac{(n+2)(n-1)}{2}=1 であるから,X_n=\dfrac{(n+2)(n-1)}{2},\dfrac{n(n+1)}{2} の2通りである.

(a) X_n=\dfrac{n(n+1)}{2} となるのは最後の n+1 個の球に書かれた数字が「0〜n1 個ずつ」のときに限るので, b_i=ii=1,2,\ldots, n)のときであり,このとき a_i=0i=1,2,\ldots, n)となる.i 回目には i 個の球の中からただ1つの 0 が書かれた球を取り出すことから,その確率は \dfrac{1}{1}\times\dfrac{1}{2}\times\dfrac{1}{3}\times\cdots\times\dfrac{1}{n}=\dfrac{1}{n!} となる.

(b) X_n=\dfrac{(n+2)(n-1)}{2} となるのは n\geqq 3 のときであり最後の n+1 個の球に書かれた数字が「0〜n-21 個ずつ,n-12 個」のときに限るので, b_i=ii=1,2,\ldots, n-1),b_n=n-1 のときであり,このとき a_i=0i=1,2,\ldots, n),a_n=n-1 となる.(a)とは最後に取り出す球に書かれた番号のみが異なるが,n 回目には n 個の球の中からただ1つの n-1 が書かれた球を取り出すので,その確率は(a)と同じ \dfrac{1}{n!} となる.

よって求める確率は \dfrac{2}{n!} となる.

(2) X_n=n,n+1 の2通りである.

(a) X_n=n となるのは最後の n+1 個の球に書かれた数字が「01 個,1n 個」のときに限るので,b_i=1i=1,2,\ldots, n)のときであり,このとき a_1=0a_i=1i=2,\ldots, n)となる.i 回目には i 個の球の中にある i-1 個の 1 が書かれた球のうちの1つを取り出すことから,その確率は \dfrac{1}{1}\times\dfrac{1}{2}\times\dfrac{2}{3}\times\cdots\times\dfrac{n-1}{n}=\dfrac{1}{n} となる.

(b) X_n=n+1 となるのは最後の n+1 個の球に書かれた数字が「01 個,1n-1 個,21 個」のときに限るので,b_ii=1,2,\ldots, n
のうち1つだけが 2 で残り n-1 個が 1 となるときであり,このとき a_1=0a_ii=2,3,\ldots, n)のうち1つだけが 0 で残り n-2 個(n=2 のときは 0 個)が 1 となる.このうち a_m=0 となる場合の確率は 1\times\dfrac{1}{2}\times\dfrac{2}{3}\times\cdots\times\dfrac{m-2}{m-1}\times\dfrac{1}{m}\times\dfrac{m-1}{m+1}\times\cdots\times\dfrac{n-2}{n}=\dfrac{1}{n(n-1)} であり,m の選び方は n-1 通りあるので(b)となる確率は \dfrac{1}{n} となる.

よって求める確率は \dfrac{2}{n} となる.




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