以下の内容はhttps://spherical-harmonics.hateblo.jp/entry/Kyodai/2012/Bunkei_4_qより取得しました。


2012年(平成24年)京都大学-数学(文系)[4](q)

2025.05.10記

[4] 次の命題(q)について,正しいかどうか答えよ.正しければ証明し,正しくなければ反例を挙げて正しくないことを説明せよ.

(q) \triangle\mbox{ABC}\triangle\mbox{A}'\mbox{B}'\mbox{C}' において,\mbox{AB}=\mbox{A}'\mbox{B}'\mbox{BC}=\mbox{B}'\mbox{C}'\angle\mbox{A}=\angle\mbox{A}' ならば,これら2つの三角形は合同である.

2025.05.19記

[解答]
(q) 正しくない.

\mbox{AB}=\mbox{A}'\mbox{B}'=4\mbox{BC}=\mbox{B}'\mbox{C}'=\sqrt{13}\angle\mbox{A}=\angle\mbox{A}'=60^{\circ} とすると余弦定理により
13=16+\mbox{CA}^2-4\mbox{CA}
13=16+(\mbox{C}'\mbox{A}')^2-4\mbox{C}'\mbox{A}'
となるので \mbox{CA}=1\mbox{C}'\mbox{A}'=3 とすれば合同でない反例が作れる.

注)0\lt A\lt 180^{\circ} を満たす角度 Aa,b,c\gt 0 に対して(第二)余弦定理から
b^2-2bc+c^2\lt a^2=b^2+c^2-2bc\cos A\lt b^2+2bc+c^2
つまり |b-c|\lt a \lt b+c を満たすので三角形の成立条件を満たすので,(第二)余弦定理から求められた辺の長さをもつ三角形は必ず存在する.

二辺夾角相等は合同条件であるが,二辺と夾角でない一角相等は一般には合同条件ではない.

相等する2辺の長さを a,c とし夾角を B とする.長さ c の辺の夾角でない方の角度を A とすると余弦定理から残りの辺の長さ x2次方程式 a^2=c^2+x^2-2cx\cos A,つまり
x^2-(2c\cos A)x+c^2-a^2=0…①
の2解として得られる.

(i) ①が相異なる2の正の解を持つとき:
\cos C=\dfrac{a^2+x^2-c^2}{2ax}=\dfrac{x-c\cos A}{a}(これは第一余弦定理)
から \cos C の値は異なるが,正弦定理から \sin C=\dfrac{c\sin A}{a}x によらず一定であるので2つの x に対する C の値は異なり,和が 180^{\circ} である.つまり「2つつなげると二等辺三角形となる鋭角三角形と鈍角三角形」のペアとなる可能性があり,合同条件にはならない.

(ii) ①が重解なる2の正の解を持つとき:
(i) のペアが一致することとなるので,C=90^{\circ} の直角三角形となる.

(iii) ①が正の解を1つしか持たないとき:
もう1つの解が0以下となるので A\geqq 60^{\circ} の三角形となる.

つまり,

二辺と夾角でない一角相等は一般には合同条件ではないが,

(i) 夾角でない一角が 60^{\circ} 以上
(ii) もう一方の夾角でない角が直角

のいずれかを満たせば合同条件になる

ことがわかる.これを利用すると
2012年(平成24年)京都大学-数学(文系)[2]
(解説は 2012年(平成24年)京都大学-数学(文系)[2] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
を上手く解くことができる.




以上の内容はhttps://spherical-harmonics.hateblo.jp/entry/Kyodai/2012/Bunkei_4_qより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14