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2006年(平成18年)京都大学後期-数学(理系)[1]

2025.10.01記

[1] 1 次式 A(x)B(x)C(x) に対して \{ A(x)\}^2+\{B(x)\}^2=\{C(x)\}^2 が成り立つとする.このとき A(x)B(x) はともに C(x) の定数倍であることを示せ.

本問のテーマ
ブラーマグプタの二平方恒等式ラグランジュ恒等式

2025.10.13記
実数係数であれば,C(x)=0 の解 \alpha を用いて \{ A(\alpha)\}^2+\{B(\alpha)\}^2=0 が成り立つので,A(\alpha)=B(\alpha)=0 が導けて終わりますが,実数係数とは限らないので,この方針では部分点止まりです.

[解答]
\{ A(x)\}^2=\{C(x)\}^2-\{B(x)\}^2=\{C(x)+B(x)\}\{C(x)-B(x)\}
であり,C(x)\pm B(x) は高々1次式であるから,
C(x)+B(x)=kA(x)C(x)-B(x)=\dfrac{1}{k}A(x)
を満たす複素数 k\neq 0 が存在する.

よって C(x)=\left(k+\dfrac{1}{k}\right)A(x) となり,A(x)C(x) の定数倍である.また,
B(x)=\left(k-\dfrac{1}{k}\right)A(x)=\dfrac{k^2-1}{k^2+1}C(x) となるので,B(x)C(x) の定数倍である.

mod C(x) で考えてみると次のようになります.

[解答]
A(x)=aC(x)+pB(x)=bC(x)+qab\neq 0) とおくと
(a^2+b^2-1)\{C(x)\}^2+2(ap+bq)C(x)+p^2+q^2=0
が任意の x について成立し,C(x) は定数ではなく1次式であるから y=C(x) は任意の複素数値をとり得る.

よって y=0,\pm 1 となる x を代入することにより,
a^2+b^2-1=ap+bq=p^2+q^2=0
が成立する.ここで q\neq 0 と仮定すると
q^2(a^2+b^2-1)=a^2q^2+a^2p^2-q^2=a(p^2+q^2)+q^2=q^2=0
となり矛盾するので q=0 である.このとき p^2+q^2=0 から p=0 である.

よって A(x)=aC(x)B(x)=bC(x) となり, A(x)B(x) はともに C(x) の定数倍である.

ブラーマグプタの二平方恒等式 (a^2+b^2)(x^2+y^2)=(ax+by)^2+(ay-bx)^2 を用いた[解答]です.

[解答]
A(x)=ax+pB(x)=bx+qab\neq 0) とおくと
(a^2+b^2)x^2+2(ap+bq)x+p^2+q^2=\{C(x)\}^2
となるので,2次方程式 (a^2+b^2)x^2+2(ap+bq)x+p^2+q^2=0
は重解を持ち,よって判別式は 0 となる.よって
4\{(ap+bq)^2-(a^2+b^2)(p^2+q^2)\}=-4(aq-bp)^2=0
が成立する.つまり \dfrac{p}{a}=\dfrac{q}{b} となり,この値を k とおくと
A(x)=a(x+k)B(x)=b(x+k)
となり,C(x)=\sqrt{a^2+b^2}(x+k) または C(x)=-\sqrt{a^2+b^2}(x+k) となるので A(x)B(x) はともに C(x) の定数倍である.

mod C(x) で考えた解答でも a^2+b^2=1,ap+bq=p^2+q^2=0 から (aq-bp)^2=1\cdot 0-0^2=0 が導け,p=ak,q=bk なる k が存在し,p^2+q^2=(a^2+b^2)k^2=0 が得られ,ab\neq 0 から k=0 となり,p=q=0 が得られる,としても良い.




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