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2005年(平成17年)京都大学前期-数学(理系)[5]

2025.09.24記

[5] k を正の整数とし,2k\pi \leqq x \leqq (2k+1)\pi の範囲で定義された2曲線 C_1:y=\cos x\displaystyle C_2:y=\dfrac{1-x^2}{1+x^2} を考える.

(1) C_1C_2 は共有点を持つことを示し,その点における C_1 の接線は点 (0,1) を通ることを示せ.

(2) C_1C_2 の共有点はただ1つであることを証明せよ.

2025.09.28記
t=\tan\dfrac{\theta}{2} のとき,\cos\theta=\dfrac{1-t^2}{1+t^2}\sin\theta=\dfrac{2t}{1+t^2} となることを思い出そう.

(1)から共有点における C_1 の接線は必ず (0,1) を通るので,(2)では (0,1) を通る接線が唯一であることを示せば良い.

[解答]
(1) f(x)=\cos x-\dfrac{1-x^2}{1+x^2} とおくと f(2k\pi)=\dfrac{8k^2\pi^2}{1+4k^2\pi^2}\gt 0
f((2k+1)\pi)=\dfrac{-2}{1+(2k+1)^2\pi^2}\lt 0 であるから中間値の定理から C_1C_2 は共有点を持つ.

さて,共有点の x 座標を t とおくと,\cos t=\dfrac{1-t^2}{1+t^2} であり,2k\pi \leqq t \leqq (2k+1)\pi から \sin t\geqq 0 となるので \sin t=\dfrac{2t}{1+t^2} が成立する.よって C_1 における接線の方程式は y=-(\sin t)(x-t)+\cos t における y 切片は
t\sin t +\cos t=\dfrac{2t^2}{1+t^2}+\dfrac{1-t^2}{1+t^2}=1
となり,よって共有点における C_1 における接線は点 (0,1) を通る.

(2) (1)より共有点の座標は区間の両端ではない.
さて,C_1x=t における接線の y 切片 g(t)=t\sin t+\cos t2k\pi \lt t \lt (2k+1)\pi における増減は g'(t)=t\cos t により

t 2k\pi \cdots \left(2k+\dfrac{1}{2}\right)\pi \cdots (2k+1)\pi
f'(t) + 0 -
f(t) (1) \nearrow 極大 \searrow (-1)

となるので,y 切片が 1 となるのは1回しなかく,よって(1)により共有点はただ1つである.

[うまい解答]
(2) t=\tan\dfrac{\theta}{2} のとき,\cos\theta=\dfrac{1-t^2}{1+t^2}\sin\theta=\dfrac{2t}{1+t^2} となることと,2k\pi \leqq x \leqq (2k+1)\pi から \sin x\geqq 0 となることから,C_1C_2 の交点の x 座標は x=\tan\dfrac{x}{2} を満たす.

h(x)=\tan\dfrac{x}{2}-x とおくと h'(x)=\dfrac{1}{2\cos^2\dfrac{x}{2}}-1 から増減表は

x 2k\pi \cdots \left(2k+\dfrac{1}{2}\right)\pi \cdots (2k+1)\pi
h'(x) - 0 +
h(x) (-2k\pi) \searrow 極小 \nearrow (+\infty)

となるので,x=\tan\dfrac{x}{2} を満たす x はただ1つのみ存在する.

直線と凸図形は高々2点でしか交わらず,内部と外部を結ぶ線分と凸図形の交点は唯一となる.

[うまい解答]
(2) C_1C_2 の交点の x 座標は x=\tan\dfrac{x}{2} を満たす.

2k\pi \lt x \lt (2k+1)\piy=\tan\dfrac{x}{2} は下に凸であり,x=2k\pix\gt \tan\dfrac{x}{2}x が十分 (2k+1)\pi に近いとき x\lt \tan\dfrac{x}{2} となるので直線 y=xy=\tan\dfrac{x}{2} はただ1回だけ交わる.

よって x=\tan\dfrac{x}{2} を満たす x はただ1つのみ存在する.

なお,(2k+1)\pi \leqq x \leqq (2k+2)\pi における交点は \sin x\leqq 0 となることから x=-\tan\dfrac{x}{2} を満たす.




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