2025.08.11記
(1) ならば
は鋭角三角形であることを示せ.
(2) が成立することを示せ.また,この等号が成立するのはどのような場合か.
2025.08.11記
の外心を
,重心を
, 垂心を
とすると
である.このことから ,
,
は一直線上にあり(オイラー線),
が成立する.
円の中心を
であり,同様に
であるから,
このとき
…(★)
が成立する.
(2) (★)より で等号成立は,
,つまり
の外心と垂心が一致する場合であるから
が正三角形のときである.
(1) が直角三角形のとき,垂心は頂点の1つに一致するので
である.また,
が鈍角三角形のとき,例えば
が鈍角のとき,
から
に下した垂線の足を
とすると
の順番に並ぶので,
は
の外接円の外側となり
となる.
よって, が鋭角三角形であることと,
であることは同値であり,(★)により
であることは同値である.
統一的に解くために(1)も垂心を利用して解いたが,3辺の長さを とおき,
とすると余弦定理から
であるから
(
は外接円の直径
以下)が成立することを利用した方が早い.
(2)は三角関数を用いるのが一般的であるが,対称的な条件
を導くのは(この結果を)知っていなければ厳しい.これを知っていれば次のようになる.
正弦定理により
が成立する.
ここで三角形に直角以上の角は高々一つなので,
と
が鈍角三角形であることは同値,
と
が直角三角形であることは同値,
と
が鋭角三角形であることは同値
となる.
(1) ならば
であるから
は鋭角三角形である.
(2) が直角三角形または鈍角三角形のときは
となって題意は成立するので,
が鋭角三角形の場合について考えれば良く,このとき
(もしくは
) である.
は
で上に凸であることと AM-GM 不等式により
が成立するので
が成立する.等号成立は のとき,すなわち
が正三角形のときである.
を最大とし,
を固定するのが基本的な考え方.
正弦定理により
が成立する. を固定して
(
,
,
)
とおくと
が成立する.ここで となるのは端点
の場合のみであることに注意しておく.
(i) が鈍角,つまり
のとき:
であり,この範囲で
は単調減少.よって
となり, となる.
(ii) が直角,つまり
のとき:
であり,この範囲で
となり, となる.
(iii) が鋭角,つまり
のとき:
であり,この範囲で
は単調減少.
(
で
),
(等号は
)
であるから となり,
となる.
(1) (iii)の場合だから最大角 が鋭角だから
は鋭角三角形.
(2) (i)(ii)(iii) から となり,等号成立は最大角が
であるから,
が正三角形のときである.
二等辺三角形からのずれを考えると思って,最大角度を として
,
と設定すると対称性が高まり,式が少し見易くなる.
正弦定理により
が成立する.,
とおくと
,
,
であり,
が成立する.
(i) が鈍角のとき:
であり,
であり,
が成立する.
(ii) が直角のとき:
であり,
であり,
が成立する.
(iii) が鋭角(
)のとき:
であり,
であり,
(
より
)
が成立し,また
(等号成立は
)
が成立する.
(1) (iii)の場合だから最大角 が鋭角だから
は鋭角三角形.
(2) (i)(ii)(iii) から となり,等号成立は最大角が
であるから,
が正三角形のときである.
本問の要求に答えるだけであれば, に注意して次のようになる.
(1) 正弦定理により
が成立する.よって
ならば ,つまり
が成立する. であるから
である.
ここで とすると
,
であるから
となるので
でなければならず,
は鋭角三角形である.
(2) (1)により ならば
であるから,
のときに
,すなわち
を示せば十分である.ここで より
(等号成立は
,つまり
)
となるので題意は成立し,等号は ,つまり
が正三角形のとき.