2025.08.11記
Lagrange の補間公式と Vandermonde 行列
2025.08.13記
(ここから2025.08.14追記
与えられた点を通る最小次数の多項式関数を求める方法の1つが Newton の補間公式で,この公式は与えられた 点を通る1次関数を利用して与えられた
点を通る2次関数を求め,与えられた
点を通る2次関数を利用して与えられた
点を通る3次関数を求め,と帰納的に求めていく方法である.本問では「
点を通る
次関数」ではなく,「
点を通る
の係数が1の
次関数」と少し設定が異なるが考え方は同じである.
とすると,因数定理により
を満たす
の係数が1である
の
次式
が存在し,このとき
(
) は有理数である.ここで
の係数が全て有理数であるならば
の係数も全て有理数となるので,
で題意が成立すれば
でも題意が成立する.
今, のとき,
となる
の係数が1である
の
次式
は係数が全て有理数であるから,数学的帰納法により任意の自然数
について題意が成立する.
(
)を通る
次関数に
を加えたものが
となるので,
(
)を通る
次関数を求めれば良く,これを帰納的に求めるのが Newton の補間公式である.
(i) のとき
は
が有理数であるから
の係数はすべて有理数である.
(ii) のときに題意が成立すると仮定すると,
であり, の係数もすべて有理数となり,
のときも題意が成立する.よって数学的帰納法によりすべての自然数
について題意は成立する.
(
)を通る
次関数を一発で求める方法が Lagrange の補間公式であり,これを用いると帰納法を用いずに
を構成できることになる.この Lagrange の補間公式と Vandermonde 行列式との関係は例えば
などに書いてあって,よって Vandermonde 行列式を用いて直接示すとある「京大51年」の注は Lagrange の補間公式を用いたものと等価となる(だから Lagrange の補間公式を直接用いれば良いのだが、、、)
2025.08.14記
有理数係数の連立方程式を解くときに登場する加減乗除は有理数の範囲で閉じているので,式変形には無理数は登場しない.よって連立方程式が解ければ解は有理数となる.
の解であるから,任意の有理数
が唯一の解を持ち,それが有理数であることを数学的帰納法で示せば良い.
(i) のとき,単なる方程式
の解
は有理数である.
(ii) のとき,任意の
について連立方程式
の解が唯一であり,有理数であると仮定すると, のときの連立方程式
は
となり,,
,…,
,
とおくと
が成立し,各 は異なるので
が成立する.ここで仮定から, は唯一存在し,これらは有理数であるから
,
,…,
,
によって定まる も唯一存在し,これらは有理数となる.そして
も有理数として唯一定まるので,
のときも成立する.
よって数学的帰納法により任意の有理数 について,
に関する連立方程式
が唯一の解を持ち,それが有理数であることが示された.
このことにより題意は成立する.
この証明は, 次の Vandermond 行列を基本変形して
次の Vandermond 行列に帰着させることに準拠した解答となっている.