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2002年(平成14年)京都大学後期-数学(文系)[4]

2025.08.10記

[4] 複素数平面上で原点を \mbox{O} とし, 1 の表す点を \mbox{A} とする.この平面上の点 \mbox{P}_1(z_1)\mbox{P}_2(z_2)\mbox{P}_3(z_3)\cdots が次の条件(i),(ii),(iii)を満たしているとき,|z_n| の最大値を求めよ.

(i) \displaystyle z_1=\dfrac{i}{\sqrt{3}}

(ii) 0^{\circ}\lt \arg z_{n+1}\lt \arg z_n\lt {360}^{\circ}

(iii) 線分 \mbox{AP}_n の中点を \mbox{M}_n とするとき,n\geqq1 に対して \triangle\mbox{OP}_n\mbox{P}_{n+1}\triangle\mbox{OM}_n\mbox{A} が成立する.

ただしここでいう相似は,左辺の三角形と右辺の三角形の頂点が,書かれた順に対応しているものとする.

2025.08.14記

[解答]
\triangle\mbox{OP}_n\mbox{P}_{n+1}\triangle\mbox{OM}_n\mbox{A} であるから,
z_{n+1}\cdot \dfrac{1+z_n}{2}=z_n,つまり \dfrac{1}{z_{n+1}}=\dfrac{1}{2}\cdot\dfrac{1}{z_n}+\dfrac{1}{2} が成立する.よって

\dfrac{1}{z_n}=\dfrac{1}{2^{n-1}}\left(\dfrac{1}{z_1}-1\right)+1=\dfrac{2^{n-1}-1-\sqrt{3}i}{2^{n-1}}

となる.\dfrac{1}{z_n} の実部が正,虚部が負であるからその偏角270^{\circ} より大きく 360^{\circ} より小さい.このとき z_n偏角\theta_n とおくと,それは 360^{\circ} から \dfrac{1}{z_n}偏角を引いたものだから,\tan\theta_n=\dfrac{\sqrt{3}}{2^{n-1}-1} を満たす鋭角 \theta_n となり,これは正で単調減少であるから(ii)も満たしている.

|z_n| の最大値を求めるには \dfrac{1}{|z_n|} の最小値を求めれば良く,
\dfrac{1}{|z_n|^2}=\dfrac{(2^{n-1}-1)^2+3}{2^{2n-2}}=\dfrac{2^{2n-2}-2^n+4}{2^{2n-2}}=4\left(\dfrac{1}{2^{n-1}}-\dfrac{1}{4}\right)^2+\dfrac{3}{4}
により n=3 のときに最小値 \dfrac{3}{4} をとるので,|z_n| の最大値は n=3 のときに \dfrac{2}{\sqrt{3}} となる.




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