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2000年(平成12年)京都大学後期-数学(文系)[5]

2025.07.10記

[5] xy 平面において座標軸に平行な直線 x=m および y=nm=0,1,2n=0,1,2 )で表される道路網がある.原点 (0,0) からみて x 軸の正の方向が東, y 軸の正の方向が北であるものとする.\mbox{A}\mbox{B} の2人が同時にそれぞれ (2,2)(0,0) から出発して道路を進む.\mbox{A} の速さと \mbox{B} の速さは等しく,両者は各交差点において独立に進行方向を次のように決める.

\mbox{A} は確率 p で南,確率 1-p で西に進む.

\mbox{B} は確率 q で北,確率 1-q で東に進む.

ただし, 0\leqq p \leqq 10\leqq q \leqq 1 とする.このとき

(1) 2人が出会う確率 f(p,q) を求めよ.

(2) q0\leqq q\leqq\dfrac{1}{2} の範囲で与えられたとき,f(p,q) が最大となる p の値,およびその最大値 M(q)q を用いて表せ.

2025.08.02記
(2) は p についての2次関数になりますが,これを2次関数と考えると面倒です.複雑な2次関数の場合,微分を用いる柔軟性も必要です.

[解答]
(1) 出会うのは (0,2)(1,1)(2,0) のいずれかだから
f(p,q)=(1-p)^2q^2+4p(1-p)q(1-q)+p^2(1-q)^2
となる.

(2) (1)の確率を p について整理すると F(p)=(6q^2-6q+1)p^2+2(2q-3q^2)p+q^2 となる.

F'(p)=2(6q^2-6q+1)p+2(2q-3q^2) は1次関数であるから,F'(p) の符号変化は高々1度のみ…(★)である.

F'(0)=2q(2-3q)\geqq0(等号は q=0),
F'(1)=2(6q^2-6q+1)+2(2q-3q^2)=6q^2-8q+2=2(3q-1)(q-1)
となるので,

(i) 0\leqq q\leqq\dfrac{1}{3} のとき:
F'(0)\geqq 0F'(1)\geqq 0 であるから(★)により F(p)0\leqq p\leqq 1 で単調増加だから F(p) の最大値は F(1)=(1-q)^2 となる.

(ii) \dfrac{1}{3}\leqq q\leqq\dfrac{1}{2} のとき:
F'(0)\geqq 0F'(1)\lt 0 であるから(★)により F(p)F'(p)=0 なる p=\dfrac{3q^2-2q}{6q^2-6q+1} で極大かつ最大.このとき
F(p)=(6q^2-6q+1)\left(\dfrac{3q^2-2q}{6q^2-6q+1}\right)^2+2(2q-3q^2)\cdot \dfrac{3q^2-2q}{6q^2-6q+1}+q^2=\dfrac{-q^2(9q^2-12q+4)}{6q^2-6q+1}+q^2=\dfrac{-q^2(3q^2-6q+3)}{6q^2-6q+1}=\dfrac{3q^2(1-q)^2}{1+6q-6q^2} となる.

結果からもわかるし,問題設定の対称性から P=\dfrac{1}{2}-pQ=\dfrac{1}{2}-q と置く方が自然である.

[解答]
(2) (1)で P=\dfrac{1}{2}-pQ=\dfrac{1}{2}-q と置くと (1) の確率は
6P^2Q^2-\dfrac{1}{2}(P^2+Q^2)-2PQ+\dfrac{3}{8}-\dfrac{1}{2}\leqq P\leqq\dfrac{1}{2}0\leqq Q\leqq\dfrac{1}{2}
となり,これを P について整理すると
G(P)=\left(6Q^2-\dfrac{1}{2}\right)P^2-2QP+\dfrac{3}{8} - \dfrac{1}{2}Q^2
となる.

G'(P)=(12Q^2-1)P-2Q は1次関数であるから,G'(P) の符号変化は高々1度のみ…(★)である.

2G'\left(\dfrac{1}{2}\right)=12Q^2-4Q-1=(6Q+1)(2Q-1)\leqq 0(等号は Q=\dfrac{1}{2}
であり,
2G'\left(-\dfrac{1}{2}\right)=-12Q^2-4Q+1=-(6Q-1)(2Q+1)
により
G'\left(-\dfrac{1}{2}\right)\gt 0 となるのは 0\leqq Q\lt\dfrac{1}{6}
であるから,

(i) \dfrac{1}{6}\leqq Q\leqq\dfrac{1}{2} のとき:
G'\left(-\dfrac{1}{2}\right)\leqq 0G'\left(\dfrac{1}{2}\right)\leqq 0 であるから(★)により G(P)-\dfrac{1}{2}\leqq P\leqq \dfrac{1}{2} で単調減少だから G(P) の最大値は G\left(-\dfrac{1}{2}\right)=Q^2+\dfrac{Q}{4}+\dfrac{1}{4}=\left(Q+\dfrac{1}{2}\right)^2 となる.

(ii) 0\leqq Q\leqq\dfrac{1}{6} のとき:
G'\left(-\dfrac{1}{2}\right)\gt 0G'\left(\dfrac{1}{2}\right)\leqq 0 であるから(★)により G(P)G'(P)=0 なる P=\dfrac{2Q}{12Q^2-1} で極大かつ最大.このとき
G(Q)=\dfrac{(1-4Q^2)^2}{8(1-12Q^2)} となる.




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