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2000年(平成12年)京都大学後期-数学(文系)[4]

2025.07.10記

[4] 関数 f(x)=x^3+ax^2+bx+c は次の条件(イ),(ロ)を満たしている.

(イ) y=f(x) のグラフは,点 (0,1) に関して点対称である.

(ロ) y=f(x) は相異なる2つの極値をもち,2つの極値の差の絶対値は4に等しい.

このとき

(1) y=f(x) のグラフは x 軸と相異なる3点で交わることを示せ.

(2) (1)における3点の x 座標を \alpha\beta\gamma (ただし \alpha\lt \beta\lt \gamma とする)とおくとき,f\left( \dfrac{-\beta-\gamma}{2} \right) \gt 2 を示せ.

本問のテーマ
3次関数の箱(4等分×2等分)
3次方程式の解と三角関数

2025.08.02記

[大人の解答]
(1) 3次関数の箱を考えると極大値は 3,極小値は -1 であるから題意は成立する.

(2) 0\lt \beta\lt \gamma であり,\beta\lt x\lt \gammaf(x)\lt 0 である.この状況を点 (0,1) に関して点対称移動すると,-\gamma\lt x\lt -\betaf(x)\gt 2 となるので -\gamma\lt \dfrac{-\beta-\gamma}{2} \lt -\beta から題意は成立する.

この考え方を活かすと次のようになる.

[解答]
(1) (イ)(ロ)により f(x)=x^3-3p^2x+1p\gt 0) とおくことができ,x=p で極小値 -2p^2+1x=-p で極大値 2p^2+1 をとることがわかる.その差 4p^3=4 から p=1 となり,極小値は -1,極大値は 3 となる.これらは異符号であるから y=f(x) のグラフは x 軸と相異なる3点で交わる.

(2) 解と係数の関係から \alpha+\beta+\gamma=0 であり,また \alpha^3=3\alpha+1\alpha\lt -p=-1 だから
f\left( \dfrac{-\beta-\gamma}{2} \right)=f\left( \dfrac{\alpha}{2} \right)=\dfrac{1}{8}\alpha^3-\dfrac{3}{2}\alpha+1=\dfrac{7-9\alpha}{8}\gt\dfrac{7+9}{2}=2
が成立する.

本問の3次方程式の解は 2\cos\theta の形をしているので次のように考えることができる.

[うまい解答]
3次関数の箱から3解は -2\lt x\lt 2 を満たすので x=2\cos\theta とおくと f(x)=2\cos 3\theta+1=0 から \cos3\theta=-\dfrac{1}{2} となり x=2\cos 40^{\circ}2\cos 80^{\circ}2\cos 160^{\circ} となる.よって(1)が成立する.

このとき,\gamma=2\cos 40^{\circ}\beta=2\cos 80^{\circ}\alpha=2\cos 160^{\circ} となり,よって -\gamma=2\cos 140^{\circ}-\beta=2\cos 100^{\circ} となる.よって
\dfrac{-\beta-\gamma}{2}=\dfrac{2\cos 140^{\circ}+2\cos 100^{\circ}}{2}=2\cos t なる 100^{\circ}\lt t\lt 140^{\circ} が存在する(なぜならこの範囲で cos は単調減少だからである).

このとき 300^{\circ}\lt 3t\lt 420^{\circ} だから
\cos 3t\gt \dfrac{1}{2} となりf\left( \dfrac{-\beta-\gamma}{2} \right) =2\cos 3\theta+1\gt 2\cdot\dfrac{1}{2}+1=2
が成立する.

f(x)\gt 2 となるのは x=2\cos\theta として 0^{\circ}\lt \theta\lt 20^{\circ}100^{\circ}\lt \theta\lt 140^{\circ} の範囲なのでこのどちらかを示すことになる.解と係数の関係を用いて
\dfrac{-\beta-\gamma}{2}=\dfrac{\alpha}{2}=\cos 160^{\circ}
と単純な式で表すことができ,これは一見魅力的であるが,むしろ何のヒントもなしに

[問題] \cos 160^{\circ}=2\cos\theta を満たす \theta100^{\circ}\lt \theta\lt 140^{\circ} を満たすことを示せ.
という問題を考える方が難しい(\theta≒118^{\circ} となる).




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