以下の内容はhttps://spherical-harmonics.hateblo.jp/entry/Kyodai/2000/Bunkei_4より取得しました。


2000年(平成12年)京都大学前期-数学(文系)[4]

2025.07.10記

[4] 三角形 \mbox{ABC} において辺 \mbox{BC}\mbox{CA}\mbox{AB} の長さをそれぞれ abc とする.この三角形 \mbox{ABC} は次の条件(イ),(ロ),(ハ)を満たすとする.

(イ) ともに 2 以上である自然数 pq が存在して, a=p+qb=pq+pc=pq+1 となる.

(ロ) 自然数 n が存在して abc のいずれかは 2^n である.

(ハ) \angle\mbox{A}\angle\mbox{B}\angle\mbox{C} のいずれかは {60}^{\circ} である.

このとき次の問に答えよ.

(1) \angle\mbox{A}\angle\mbox{B}\angle\mbox{C} を大きさの順に並べよ.

(2) abc を求めよ.

本問のテーマ
内角の1つが60度の三角形

2025.07.22記
辺の大小と対角の大小は一致する.

角度が60度の不等辺三角形として 7,5,8(名古屋)の三角形を思い浮べると p=2,q=3 が解の1つとなることがわかる(他にあるかも知れない).

[解答]
(1) p,q\geqq 2 であるから b=c=p-1\gt 0c-a=(p-1)(q-1)\gt 0 が成立する.よって a\lt c\lt b となるので \angle\mbox{A}\lt\angle\mbox{C}\lt\angle\mbox{B} となる.

(2) (ハ)と(1)により \angle\mbox{C}=60^{\circ} が成立するので余弦定理により
(pq+1)^2=(p+q)^2+(pq+p)^2-(p+q)(pq+q)
が成立し,整理して
(p-1)(q+1)(p-q+1)=0
となる.p,q\geqq 2 より p-1,q+1\neq 0 だから
q=p+1 となり
a=2p+1b=p(p+2)c=p^2+p+1
が成立する.ここで a5 以上の奇数であるから 2自然数乗にはならない.c7 以上の奇数であるから 2自然数乗にはならないので b2自然数乗とならなければならない.

b=p(p+2) が偶数となるには p は偶数 2r でなければならず,このとき b=4r(r+1)2自然数乗となるには r,r+1 のいずれかが奇数であることに注意すると r=1 に限る.このとき p=2 であるから a=5,b=8,c=7 となる.

x^2+y^2=1 上の有理点は,x^2+y^2=1y=t(x+1) との (-1,0) 以外の交点の座標として \left(\dfrac{1-t^2}{1+t^2},\dfrac{2t}{1+t^2}\right) のように求められた.これは t=\tan\dfrac{\theta}{2} としたときに \cos\theta=\dfrac{1-t^2}{1+t^2}\sin\theta=\dfrac{2t}{1+t^2} と表されることと同じ話になる.これと同様に

x^2-xy+y^2=1 上の有理点は,x^2-xy+y^2=1y=t(x+1) との (-1,0) 以外の交点の座標として \left(\dfrac{1-t^2}{1-t+t^2},\dfrac{2t-t^2}{1-t+t^2}\right) のように求められる.

参考:備忘録:x^2+xy+y^2=1上の有理点 - 球面倶楽部 零八式 mark II

このことから,角度が60度の不等辺三角形の3辺の長さの比は
(m^2-n^2,2mn-n^2,m^2-mn+n^2)(角度が60度の対辺の長さは m^2-mn+n^2
で表される.

m=3,n=1 のときが 7,5,8(名古屋)の三角形である.




以上の内容はhttps://spherical-harmonics.hateblo.jp/entry/Kyodai/2000/Bunkei_4より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14