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1967年(昭和42年)京都大学-数学(理系)[1]

2026.02.14.13:00:50記

[1] (i) x についての方程式 x(x-3)(x+3)+3k(x-1)(x+1)=0 (k\gt 0)3 実根をもつことを証明せよ.

(ii) 上の方程式の正の根はただ 1 つで,1\displaystyle 1+\dfrac{2}{k} との間にあることを証明せよ.

2026.02.14.15:52:42記

[解答]
(i) f(x)=x(x-3)(x+3)+3k(x-1)(x+1) とおくと,3 次方程式 f(x)=0 の実数解は高々 3 個であり,
\displaystyle\lim_{x\to-\infty} f(x)=-\inftyf(-1)=8\gt 0f(1)=-8\lt 0\displaystyle\lim_{x\to+\infty} f(x)=+\infty であるから,x\lt -1-1\lt x\lt 11\lt x の範囲に実数解を 1 つずつもつ.

(ii) f(0)=-3k\lt 0 により -1\lt x\lt 1 の範囲にあるただ 1 つの実数解は -1\lt x\lt 0 を満たすので,f(x)=0 の正の解はただ 1 つであり,x\gt 1 の範囲にある.さらに
f\left(1+\dfrac{2}{k}\right)=\dfrac{4(k^3+3k+2)}{k^3}\gt 0
であるから,f(x)=0 の正の解は1\lt x\lt 1+\dfrac{2}{k} の範囲にある.

f(x)=x^3+3kx^2-9x-3k=0 の正の解の個数はデカルトの符号律より 1 個か 3 個であり,負の解を持つことから f(x)=0 の正の解は 1 個であることがわかります.

また f(3)=24k\gt 0 から正の解は 1\lt x\lt \min\left\{3,\dfrac{2}{k}\right\} を満たすことがわかります.

(ii)を先読みすると次のような省エネ解答になります.

[解答]
(i)(ii) f(x)=x(x-3)(x+3)+3k(x-1)(x+1) とおくと,3 次方程式 f(x)=0 の実数解は高々 3 個であり,
\displaystyle\lim_{x\to-\infty} f(x)=-\inftyf(-1)=8\gt 0f(0)=-3k\lt 0f(1)=-8\lt 0
f\left(1+\dfrac{2}{k}\right)=\dfrac{4(k^3+3k+2)}{k^3}\gt 0 であるから,x\lt -1-1\lt x\lt 01\lt x\lt 1+\dfrac{2}{k} の範囲に実数解を 1 つずつもつ.

一応,次の式変形も見ておくことにしましょう.

f(x)=x(x-3)(x+3)+3k(x-1)(x+1) とおくと,
g(X)=f(X+1)=(X+1)(X-2)(X+4)+3kX(X+2)=X^3+3(k+1)X^2+6(k-1)X-8
=X^3+3X^2+4+3(kX-2)(X+2)
が成立するので,g(0)=-8\lt 0g\left(\dfrac{2}{k}\right)\gt 0 が成立する.

g\left(\dfrac{2}{k}\right)\gt 0 が成立しなければ問題は解けないことが予測できるので,登場する kkX-2 の形で変形すると「-」の記号が消えて文字正から正であることが示せるはず,と考える訳です(運良く全ての kkX-2 の形にまとまりましたが,それは問題作成者の優しさでしょう).




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