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1967年(昭和42年)京都大学-数学(文系)

2026.02.14.13:07:12記

[1] (i) x についての方程式 x(x-3)(x+3)+3k(x-1)(x+1)=0 (k\gt 0)3 実根をもつことを証明せよ.

(ii) 上の方程式の正の根はただ 1 つで,1\displaystyle 1+\dfrac{2}{k} との間にあることを証明せよ.

[2] 複素数 Z=x+iy ( xy は実数,i は虚数単位)が次の(i)または(ii)をみたすように xy を定めよ.

(i) Z^2=i

(ii) Z^2-4iZ+(-4+2i)=0

[3] 平面内の 1(a,b) から曲線 y=x^2 に何本の接線が引けるか.

[4] 次の \fbox{$\phantom{     }$} の中に適当な数または式を入れよ.また(イ)〜(ホ)の「」で囲まれた文章の理由を,最後の(イ)〜(ホ)の解答のところで述べよ.

方程式 x^2-3y^2=1 をみたす整数の組 (x,y) を求めることを考える.(以下この方程式の整数解を単に解と略称する.)準備のために次のことを確かめておく.

(イ) 「 abcd が整数であって,a+b\sqrt{3}=c+d\sqrt{3} ならば,a=cb=d である」

次に (x,y) が解であれば,(x,-y)(-x,y)(-x,-y) も解であることは,方程式(1)により明らかであるから,(x,y) が共に負でない解を求めることが基本的である.それでそのような解を求める手段として (2+\sqrt{3})^n=x_n+y_n\sqrt{3},(x_ny_n は負でない整数,n=012\cdots\cdots)とおく.そうすると(イ)によって,

x_0=1y_0=0x_1=2y_1=1

x_2=\fbox{$\phantom{     }$}y_2=\fbox{$\phantom{     }$}x_3=\fbox{$\phantom{     }$}y_3=\fbox{$\phantom{     }$} である.

一方,(2+\sqrt{3})^2(2-\sqrt{3})^2(2+\sqrt{3})^3(2-\sqrt{3})^3 などを比較することによって,一般に (2-\sqrt{3})^n=x_n-y_n\sqrt{3}n=012\cdots\cdots であることがわかる.

(2)と(4)と,(2+\sqrt{3})(2-\sqrt{3})=1 とを使って,1=(2+\sqrt{3})^n(2-\sqrt{3})^n=x_n^2-3y_n^2 となるから,(2)で定まる (x_ny_n) は方程式(1)の解であることがわかる.とくに,xy の一方が 0 となるような負でない解は,明かに x=1y=0 で,それは(3)の (x_0y_0) に外ならない.

次に (x_{n-1}y_{n-1})(x_ny_n) との関係を求めてみる(n \geqq 1).

x_n+y_n\sqrt{3}=(2+\sqrt{3})^n=(x_{n-1}+y_{n-1}\sqrt{3})(2+\sqrt{3})=\fbox{$\phantom{     }$}
ゆえに,x_n=\fbox{$\phantom{     }$}y_n=\fbox{$\phantom{     }$}

したがって (x_0,y_0) から出発して,負でない解 (x_1,y_1)(x_2,y_2)\cdots\cdots(x_n,y_n)\cdots\cdots を順次求めて行くことができる.しかも y_1\lt y_2\lt y_3\lt \cdots\cdots である.

以上のことで負でない解を多数みつけたのであるが,これらで負でない解が尽くされているかどうかを次に吟味する.

いま任意の正の解 (x,y),(x\gt 0y\gt 0)をとると,
(x+\sqrt{3}y)(2-\sqrt{3})=(2x-3y)+(2y-x)\sqrt{3}

(ロ) 「 x'=2x-3yy'=2y-x とおくとき,(x',y') も解である」

(ハ) 「そして x\gt x'\gt 0y\gt y'\geqq0 である」

(ニ) 「それで,任意の正の解 (x,y) から出発して,(ロ)における (x',y') を求める操作を順次行なうことによって,(3)に示す負でない解 (x_0,y_0) に達する」

(ホ) 「したがって,任意の負でない解 (x,y) は式(2)によって定まる (x_n,y_n) (n=012\cdots\cdots) のどれか 1 つである.」

[5] (新課程)以下は平面内の問題である.\mbox{O}\mbox{A}\mbox{B}\mbox{C} は定点で,\mbox{A}\mbox{B}\mbox{C}1 直線上にないものとする.

(i) 点 \mbox{P} が直線 \mbox{AB} 上にあるための必要十分条件は
\overrightarrow{\mbox{OP}}=a\overrightarrow{\mbox{OA}}+b\overrightarrow{\mbox{OB}}a+b=1ab は実数)と書けることである.これを証明せよ.

(ii) 次の 2 条件をみたす実数 pqrp=0q=0r=0 以外にないことを示せ.
p\overrightarrow{\mbox{OA}}+q\overrightarrow{\mbox{OB}}+r\overrightarrow{\mbox{OC}}=\vec{0}(零ベクトル),p+q+r=0

(iii) \mbox{Q} がこの平面上の点であって,
\overrightarrow{\mbox{AQ}}=x\overrightarrow{\mbox{AB}}+y\overrightarrow{\mbox{AC}}
xy は実数)であるとき,
\overrightarrow{\mbox{OQ}}=l\overrightarrow{\mbox{OA}}+m\overrightarrow{\mbox{OB}}+n\overrightarrow{\mbox{OC}}l+m+n=1
をみたす実数 lmn は必ず存在し,しかもおのおのの値はただ 1 つに定まることを証明せよ.

[5] (旧課程)水平面上に 3\mbox{A}\mbox{B}\mbox{C} があり,\angle \mbox{BAC}={90}^{\circ}\mbox{AC}=\mbox{AB}=a である.ある塔の頂をながめたら,\mbox{A}\mbox{B}\mbox{C} からの仰角はそれぞれ {45}^{\circ}{30}^{\circ}{30}^{\circ} であった.塔の高さを a で表わせ.

[6] (新課程) 3 人乗りのボートが 2 つある. 4 人の人をそれらに分乗させるしかたが幾通りあるか.次のおのおのの場合に求めよ.

(i) 人もボートも区別しないで,人数の分け方だけを考えるとき,

(ii) 人は区別しないが,ボートは区別するとき,

(iii) ボートも人も区別を考えるが,どの座席につくかは区別しないとき,

(iv) ボートも区別し,どの人がどの座席につくかも区別するとき.

[6] (旧課程)(i) cd は正の実数であるとして,函数(関数) \displaystyle f(t)=\dfrac{c^2t^2+d^2}{t}t\gt 0 の範囲で考える.\displaystyle t=\dfrac{d}{c} のとき f(t) は最小値となることを証明せよ.

(ii) 平面上の第1象限内に点 \mbox{P}(a,b) をとる.\mbox{P} を通る直線 l を,x 軸,y 軸と正の部分で交わるようにとり,その交点をそれぞれ \mbox{A}\mbox{B} とする.\triangle\mbox{OAB} の面積が最小となるような l の傾きを,ab を使って表わせ. \mbox{O} は座標原点である.

1967年(昭和42年)京都大学-数学(文系)[1] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1967年(昭和42年)京都大学-数学(文系)[2] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1967年(昭和42年)京都大学-数学(文系)[3] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1967年(昭和42年)京都大学-数学(文系)[4] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1967年(昭和42年)京都大学-数学(文系)新課程[5] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1967年(昭和42年)京都大学-数学(文系)旧課程[5] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1967年(昭和42年)京都大学-数学(文系)新課程[6] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1967年(昭和42年)京都大学-数学(文系)旧課程[6] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR




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