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1966年(昭和41年)京都大学-数学(理系(A型))旧課程[4]

2026.02.02.10:26:47記

[4] 平面上に,どの 3 点も正三角形をつくらない相異なる 4 点がある.これらを結ぶ 6 本の線分のうち,3 本の長さは 1 であり,他の 3 本の長さは a であるという. a の値を求めよ.

2026.02.11.23:20:58記
3 辺の長さが 1aa の三角形と「3 辺の長さが 11a の三角形」を貼り合わせて等脚台形を作るイメージです.

[解答]
a=1 とすると 6 本の線分の長さがすべて 1 となり正三角形を作ってしまうので題意に反するので)a\neq 1 である.また,ある a について題意が成立すれば,全体を \dfrac{1}{a} 倍に拡大することにより \dfrac{1}{a} でも成立するので, a\gt 1 の場合について考えれば十分である.

さて,ある 3 点が同一直線上にあると仮定すると,2 点間の距離は 2 種類のみなので,その 3 点は等間隔に並ぶ必要があり,このとき a=2 となるが,3 点を結ぶ 3 本の線分の長さが 1 または 2 でかつ正三角形でない配置は,線分の長さが 112 となる 3 点が同一直線上に距離 1 で等間隔に並ぶ配置しか存在せず,すると異なる 4 点が同一直線上に等間隔になければならないが,その場合,両端の 2 点を結ぶ線分の長さが 3 となり矛盾するので,どの 3 点も同一直線上になく三角形を作る.

このときどの 3 点の位置関係も「3 辺の長さが 1aa二等辺三角形」…①または「3 辺の長さが 11a二等辺三角形」…②となる.

ある 3 点の位置関係が①②のいずれにせよ,残りの 1 点はこの三角形の頂点から距離 a の位置にあるので残りの 1 点はこの三角形の外部にあり,よって 4 点はある凸四角形の頂点となる.

ここで,この凸四角形が正方形であると仮定すると同じ線分の長さは 3 つという条件に反するので,この凸四角形は正方形ではなく,よって凸四角形には鈍角が存在する.

a\gt 1 のときには①は鋭角三角形であるから②は鈍角三角形であり,よって \sqrt{2}\lt a\lt 2 が成立し,凸四角形の鈍角をなす頂点とその両隣の頂点からなる三角形は②でなければならない.そしてこの三角形の長さ a である辺は凸四角形の対角線となるが,この対角線に①または②をつなげて凸四角形を作るときに②をつなげると菱形となり同じ線分の長さが 3 本であるという条件に反するので,つなげる三角形は①でなければならない.このとき凸四角形の 4 辺の長さは 111a となる等脚台形であり,対角線の長さはともに a で等しくなる.

等脚台形を対角線で分けた 4 つの三角形の上底と下底を含む二等辺三角形の相似を利用して a に関する条件を求めると a:1=1:a-1 となり,a\gt 1 から a=\dfrac{1+\sqrt{5}}{2} となる.このとき,
a\lt 1 なる a の値は \dfrac{1}{\dfrac{1+\sqrt{5}}{2}}=\dfrac{\sqrt{5}-1}{2} となる.

以上から a=\dfrac{\sqrt{5}\pm 1}{2} である.




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