2025.12.06記
[1] 次に述べる事柄のおのおのについて正しいかどうか答えよ(証明は要しない).正しくないときにはさらに反例(正しくないことを示す例)をあげよ.
(1) 三角形 の一辺
の中点
を通り直線が直線
と
で交わり
ならば直線
は辺
に平行である.
(2) ,
を定円周上の二定点,
をその円周上の任意の一点とするとき,円周角
は常に一定である.
(3) 平面上で四辺形 の辺
,
,
,
が他の四辺形
の辺
,
,
,
にそれぞれ等しければこの二つの四辺形は合同である.
(4) 平面上の正多角形の外角の和は辺の数には無関係に一定である.
(5) 三角形 において
を辺
の一点とする.もし
ならば
は
の中点である.
本問のテーマ
中線定理の逆
2025.12.08記
[解答]
(1) 正しくない:
の中点を
とする.
,
が鋭角で
のとき,線分
を満たす
が線分
上(点
を除く)に存在する.この
に対して
となるが直線
は辺
に平行ではない.
(1) 正しくない:
(2) 正しくない:
が直径でない場合,
を優弧のとるか劣弧にとるかで円周角は異なる(互いに補角となる).
(3) 正しくない:
同じ一辺の長さをもつ正方形と(正方形とは異なる)菱形は合同ではない.
(4) 正しい:(4直角で一定である)
(5) 正しくない:(中線定理の逆は一般には成立しない.ヒントは(1))
の中点を
,
の中点を
とする.
,
が鋭角で
のとき,線分
を満たす
が線分
上(
を除く)に存在する.この
に対して中線定理から
が成立するが, は
の中点ではない.
(5) について ,
が鋭角で
という条件は
が線分
上(
を除く)に存在する条件である.
となるように図形を拡大し,
,
,
,
と座標を設定すると条件から
となるので
かつ
のときに中線定理の逆が成立しない.先程の
,
が鋭角で
という条件は
となり,この条件よりも広いことがわかる.なお
は
が線分
上(
を除く)に存在する条件で,このとき
は鈍角になっている.