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2022年(令和4年)関西医科大学後期-数学[4]

2025.04.19記

[4] xy 平面上に,点 \mbox{A}(1,0) をとる.原点を中心とする半径 1 の円に内接する正八角形の頂点を反時計回りに \rm A,B,C,D,E,F,G,H とする.頂点 \rm A,B,C3 点を通る放物線を P_1,頂点 \rm A,B,D3 点を通る放物線を P_2 とする.この問題でいう放物線とは,その軸が y 軸に平行なものとするとき,以下の設問に答えよ.なお,各設問の答えは解答用紙の指定欄に記入し,左の枠内には答えの導出過程を簡潔に記入すること.

(1) P_1 の方程式を求めよ.

(2) P_1 上に,正八角形の \rm A,B,C 以外の頂点は存在するか.存在するならば,その頂点を求めよ.

(3) P_2 の方程式を求めよ.

(4) P_2 上に,正八角形の \rm A,B,D 以外の頂点は存在するか.存在するならば,その頂点を求めよ.

(5) この正八角形の頂点から異なる 4 点を無作為に選んだときに,この 4 点が 1 つの放物線上にある確率を求めよ.

本問のテーマ
円と放物線が4点で交わるとき

2025.04.19記
本問の背景については
2022年(令和4年)立命館大学2月2日-理系数学[2] (URL未確定)
を参照のこと.

2025.04.19記

[大人の解答]
放物線 y=ax^2+bx+ca\neq 0) と x^2+y^2=1 が相異なる4つの交点を持つ場合について考える.その x 座標を x_1,x_2,x_3,x_4 とすると,これらは x^2+(ax^2+bx+c)^2-1=a^2x^4+2abx^3+(b^2+2ac+1)x^2+2bcx+c^2-1=0 の解であるから解と係数の関係から x_1+x_2+x_3+x_4=-\dfrac{2b}{a} が成立する.ここで放物線上の2点 (x_1,ax_1^2+bx_1+c)(x_2,ax_2^2+bx_2+c) を結ぶ直線の傾きは a(x_1+x_2)+b であるから,この2点を結ぶ直線の傾きと残りの2点を結ぶ直線の傾きの和は
a(x_1+x_2)+b+a(x_3+x_4)+b=a(x_1+x_2+x_3+x_4) +2b=0
となる.

ここで同じ x 座標を通る放物線は存在しない…(★)ことに注意する.

(2)(4) 直線 \rm AB の傾きとの和が 0 となる傾きをもつ正八角形の2頂点を結ぶ直線は
直線 \rm AH,BG,CF,DE であり,(★)により直線 \rm CF,DE が適する.よって(2)の答えは \rm F,(3)の答えは \rm E に限る.

(5) 正八角形の2頂点を結ぶ y 軸に平行でない直線の傾きは m=\sqrt{2}+1 として 0,\pm\dfrac{1}{m},\pm 1,\pm m である.
四角形の向かい合う2組の辺および対角線は全て傾きの和が0という条件を満たす2直線の組であり,それぞれの傾きは異なるので絶対値が3種類の傾きをもつ.

(i) 傾きの絶対値が 0 を含むもの:
線分 \rm BD\rm AE\rm FH のうち2つを含む四角形であり,それは \rm BDEA,AEFH の2つに限る.

(ii) 傾きの絶対値が 0 を含まないもの:
四角形と対角線の6本の線分の傾きは\pm\dfrac{1}{m},\pm 1,\pm m の6種類であり2辺の傾きの間に対角線の傾きがあることから
「対角線の傾きは \pm 1
となる.(★)から対角線の組は \rm \{AC,BF\}\rm \{HD,AG\}\rm \{HD,CE\}\rm \{GE,BF\} の4種類に限る.

(i)(ii) より全部で6種類であるから確率は \dfrac{6}{{}_8\mbox{C}_4}=\dfrac{3}{35} となる.

結局,(2)の放物線をx 軸,y 軸,原点について対称移動して得られる4つの放物線と,(y 軸対称な)(4)の放物線をx 軸について対称移動して得られる2つの放物線とを合わせた6つの放物線だけが題意を満たす.

[解答]
(1) \mbox{A}(1,0)\mbox{C}(0,1) を通る放物線は y=k_1x(x-1)-x+1 と書くことができ,これが \mbox{B}\left(\dfrac{1}{\sqrt{2}},\dfrac{1}{\sqrt{2}}\right) を通ることから k_1=-2 となり y=-2x^2+x+1 となる.

(2) \rm AB の傾きとの和が 0\rm C を通る直線は \rm C 以外に \rm F のみを通るので P_1 上に,正八角形の \rm A,B,C 以外の頂点は存在し,それは \rm F に限る.

(3) \mbox{B}\left(\dfrac{1}{\sqrt{2}},\dfrac{1}{\sqrt{2}}\right)\mbox{D}\left(-\dfrac{1}{\sqrt{2}},\dfrac{1}{\sqrt{2}}\right) を通る放物線は y=k_2\left(x^2-\dfrac{1}{2}\right)+\dfrac{1}{\sqrt{2}} と書くことができ,これが \mbox{A}(1,0) を通ることから k_2=-\sqrt{2} となり y=-\sqrt{2}x^2+\sqrt{2} である.

(4) \rm AB の傾きとの和が 0\rm D を通る直線は \rm C 以外に \rm E のみを通るので P_1 上に,正八角形の \rm A,B,C 以外の頂点は存在し,それは \rm E に限る.

(5) 8点の x 座標は 0,\pm\dfrac{1}{\sqrt{2}},\pm1 の5種類であり,そこから4種類の x 座標が選ばれる.

(i) x 座標が -1 でない4点を選ぶとき(2)とそれを x 軸で折り返したものの2通り

(ii) x 座標が -\dfrac{1}{\sqrt{2}} でない4点を選ぶとき \rm A,E を通るので y 軸対称の放物線となるので x 座標が \dfrac{1}{\sqrt{2}} なる点を通れば必ず x 座標が -\dfrac{1}{\sqrt{2}} なる点を通るので条件を満たすものは存在せず0通り

(iii) x 座標が 0 でない4点を選ぶとき(4)とそれを x 軸で折り返したものの2通り

(iv) x 座標が \dfrac{1}{\sqrt{2}} でない4点を選ぶとき (ii) と同様に0通り

(v) x 座標が 1 でない4点を選ぶとき (i)の2つを y 軸で折り返したものの2通り

の合計6通りだから求める確率は \dfrac{6}{{}_8\mbox{C}_4}=\dfrac{3}{35} となる.




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