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2024年(令和6年)大阪大学-数学(理系)[5]

2025.03.10記

[5] 自然数 1,2,3,\cdots,n のうち,n と互いに素であるものの個数を f(n) とする.

(1) 自然数 a,b,c および相異なる素数 p,q,r に対して,等式
f(p^aq^br^c)=p^{a-1}q^{b-1}r^{c-1}(p-1)(q-1)(r-1)
が成り立つことを示せ.

(2) f(n)n の約数となる5以上100以下の自然数 n をすべて求めよ.

本問のテーマ
オイラー\varphi 関数(トーシェント関数)
エラトステネスの篩
包除原理

2025.03.10記(23:19:18)
エラトステネスの篩の考え方から素数 p の倍数は p 個毎に現れるので,1 から NpN自然数) の中に p の倍数(p と互いに素ではないもの)は丁度 N 個ある.

[解答]
(1) n=p^aq^br^c とする.

1 から n までに p の倍数は \dfrac{n}{p} 個あり,q の倍数は \dfrac{n}{q} 個あり,r の倍数は \dfrac{n}{r} 個あり,pq の倍数は \dfrac{n}{pq} 個あり,pr の倍数は \dfrac{n}{pr} 個あり,qr の倍数は \dfrac{n}{qr} 個あり,pqr の倍数は \dfrac{n}{pqr} 個ある.

よって n と互いに素でないものの個数は包除原理により
\dfrac{n}{p}+\dfrac{n}{q}+\dfrac{n}{r}-\dfrac{n}{pq}-\dfrac{n}{pr}-\dfrac{n}{qr}+\dfrac{n}{pqr}
となる.よって
f(n)=n-\dfrac{n}{p}-\dfrac{n}{q}-\dfrac{n}{r}+\dfrac{n}{pq}+\dfrac{n}{pr}+\dfrac{n}{qr}-\dfrac{n}{pqr}=n\left(1-\dfrac{1}{p}\right)\left(1-\dfrac{1}{q}\right)\left(1-\dfrac{1}{r}\right)=p^{a-1}q^{b-1}r^{c-1}(p-1)(q-1)(r-1)
が成立する.

(2) 素数4つの積は 2\cdot3\cdot5\cdot7=210 以上であるから,5以上100以下の自然数 n の素因数の種類は3以下となる.

(i) n=p^a のとき n=f(n)\cdot\dfrac{p}{p-1} であるから \dfrac{p}{p-1}自然数となれば良く,p=2 に限られる.よって n=8,16,32,64 である.

(ii) n=p^aq^bp\lt q) のとき n=f(n)\cdot\dfrac{p}{p-1}\cdot\dfrac{q}{q-1} である.\dfrac{p}{p-1}自然数となるとき(p=2),q は存在しないことと,pp-1 は互いに素,qq-1 は互いに素であるから,p-1q の約数で,q-1p の約数となる必要がある.ここで p,q が共に奇数であるとすると \dfrac{p}{p-1}\cdot\dfrac{q}{q-1}自然数とはならないので不適だから,p=2 でなければならない.

このとき \dfrac{p}{p-1}\cdot\dfrac{q}{q-1}=\dfrac{2q}{q-1}自然数となるのは q=3 に限る.よって n=6,12,24,48,96n=18,36,72n=54 である.

(iii) n=p^aq^br^cp\lt q\lt r) のとき n=f(n)\cdot\dfrac{p}{p-1}\cdot\dfrac{q}{q-1}\cdot\dfrac{r}{r-1} である.(ii) と同様にして p,q,r が全て奇数であるとすると不適だから p=2 となり,このとき \dfrac{p}{p-1}\cdot\dfrac{q}{q-1}\cdot\dfrac{r}{r-1}=\dfrac{2q}{q-1}\cdot\dfrac{r}{r-1} が整数でなければならないが,分母は偶数×偶数で4の倍数であるが,分子は2×奇数×奇数なので不適.よってこの形で f(n)n の約数になることはない.

以上から n=6,8,12,16,18,24,32,36,48,54,64,72,96 である.

一般の場合も包除原理で求めることができるが
自然数 m自然数 n が互いに素ならば f(mn)=f(m)f(n)
を示して
f(p^aq^br^c)=f(p^a)f(q^b)f(r^c)=p^{a-1}(p-1)\cdot q^{b-1}(q-1)\cdot r^{c-1}(r-1)
を示す証明が良く見られる.







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