2025.04.03記
[x]
,
は正の数で
とする.また
,
は整数で次の条件(イ),(ロ)を満たしている.
(イ)
(ロ) ,
,
はこの順で等差数列をなす.
このとき, と
を求めよ.
本問のテーマ
ペル方程式
2025.04.03記
[解答]
,
,
とおくと
であるから
であり,条件(イ),(ロ)から
…①,
…②,
(
とおく)…③
が成立する.ここで
により
,つまり

が成立する.よって③より
(これから
は奇数),つまり

が成立する.①より
を代入することにより 
,
となる.よって

,
となり,よって 
,
となる.
とおくと
が成立する.ここで
が成立する.よって③より
が成立する.①より
となる.よって
結局はペル方程式 の自然数解に帰着される.
なお,正しいペル方程式の定義は (
は平方数でない自然数)であるから,右辺が
となるのは厳密にはペル方程式ではないが,これもペル方程式と呼ぶことがある.ペル方程式の解の生成規則を行列を用いて表現する入試問題が
1988年(昭和63年)京都大学-数学(理系)[3] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
など,1980年代には良く見られた(という記憶がある).
ペル方程式については次を参照.
ペル方程式 - 球面倶楽部 零八式 mark II
実際, の場合,最小の自然数解は
だから,
によって
,
,
,…と生成される.また,
の場合,最小の自然数解は
だから,
によって
,
,
,…と生成される.
2025.04.04記
本来は,ペル方程式 の自然数解
に対して
,
,
がこの順に等差数列をなすという問題なので,[解答] で
を導くのが王道ではあるのだが,
を消去すると
という条件が使いにくくなって面倒になってしまう.一応参考まで.
[大人の解答](どちらかというと下手)
,
,
とおくと
であるから
であり,条件(イ),(ロ)から
…①,
…②,
…③
が成立する.ここで

により
が成立する.③より
であるから
,つまり
,
が成立する.
の両辺が正であるから

となり,
から 
とおくと
が成立する.ここで
により
が成立する.
となり,
となる.ここで は
で生成され,
は
について単調増加であり,
と生成されるので
となり,よって
が得られ,
,
となる.