ホームセンターで298円で販売されていた真っ赤なガーデンシクラメン。小型の園芸品種です。
よく咲いて、その後直受粉し、たくさん種子が出来、放っておいたらそのうち落ちて発芽しました。
それをさらに放置し、小さな新芽がたくさん出ていたのをそのままにしていたのが昨冬。
大きな鉢ではないので、どこかの時点で一度全部鉢から出して球根状の塊根を分けて植え替えなければと思いつつ、忙しくて気がつけばまた寒くなり植え替えシーズンを逃してしまいました。
おそらく淘汰された株もあるでしょうが、元々の塊根の周りにこぼれ種から育った株が大きく育ちなかなか見応えがあります。
最近花芽が伸びてきたので開花を楽しみにしているのですが、鉢を眺めていて気がついたことがあります。
それは「なんか複数品種が生えているようだぞ」ということ。
元々、原種シクラメンは17品種くらいあり、掛け合わせて様々な園芸品種が作られているのはその他の植物と一緒です。
種子もできますが、それで増えなくても、塊根が何年も(環境が良いと100年ということもあるらしい)育ち続けて大株になっていくため長く楽しめる植物です。
我が家にも10品種ほどの原種シクラメンがあり、それぞれ素朴な美しさを見せてくれています。
私が子供の頃、母はシクラメンが好きだったらしく毎冬のように新しい鉢を購入していました。
なぜ毎年かというと、いつも夏にダメにしてしまうから。なので私の中では「シクラメンは育てるのが難しい植物」という図式が出来上がっていました。
でも3−4年前にふと目について購入したガーデンシクラメンはずいぶん丈夫で、肥料もほとんどやらず水のみでよく育ち、初めにも書きましたが種子もたくさん出来て「なぁんだ、シクラメン簡単じゃん」と思ったものでした。
ただ母はいまだにシクラメンだけはうまく育てられないらしいので(なぜ?笑)私とシクラメンの相性がいいのかもしれません。
母には「あなたシクラメン育てるの上手なのね、、、どうやってるの?」と聞かれます。
ちょっと話は飛びましたが、シクラメンは塊根が大きくなるため、鉢植えで楽しみたい場合は特に種子を取る必要はないのです。なんなら、開花した後に種子を作らせてしまうと株が弱るので花は枯れたら早めに取り除きましょうという記載を見たことがあるくらいです。
私は元気に種子をつけているのを引っこ抜くのも可哀想だしとそのままにしていたのですが、株が弱ることもなく、関東から北海道への移動にも耐えてまぁ元気。
で、植物でも動物でも、異なる遺伝子を交配してできた世代(F1などと呼ぶ)が、その後クローンで増えればF1の姿(形質という)が維持されますが、F1同士をかけ合わせると親世代の形質が復活することもあります。先祖返り、という言葉をきたことがあるという人もいらっしゃることでしょう。
ガーデンシクラメンがどのように作られているのか知りませんが、自家受粉で出来た種子には原種の形質が出ることは十分に考えられますが、それにしても面白い。
元の株と一緒に発芽したシクラメンも植っている状態記憶が定かではありませんが、元のガーデンシクラメンの葉は斑入りで鋸状(縁がギザギザ)のだったと思います。
しかし鉢には他にも斑無しで鋸状(右奥)、斑無しで丸葉(手前)と少なくとも3種類の葉が有ります。
葉裏の色も異なっています17種の原種も似たり寄ったりで、葉の色や形だけで全て見分けられるものでは有りませんし、純粋な厳守に戻っているわけでもないでしょうが、鋸状葉、丸葉、ハート型などは品種を見分ける一つの目安でもありますから、一つの株から異なる子供が生まれてきたのがなんとも興味深いです。
元もガーデンシクラメンは赤でしたが、丸葉や斑無しの株はどんな色の花が咲くでしょうか。
とても楽しみです。