本来は下落トレンド中の三角保ち合いだが(1/27 追記)

最近のドル円の難しいところは、本来の動き方と逆の方向へ動く点です。
テクニカル的には、下落トレンド中の三角保ち合い、しかも上値切り下げなので、下落のみです。

しかし、指標時の追従型AIを引っかけて、強引に動きを増幅することがあるので、なぜ?という値動きが増えました。

さすがに上昇するのでは、まだ下落だろうという予測が付かないので、なんとも難しい局面になりました。

三角保ち合い


米ドル低迷と豪ドル回復、USDJPY下落基調

AUDUSDが堅調です。
昨年10月までドルの一強でしたが、利上げによるリセッションを折り込み始めたため、ドル市場は強い下落トレンドを形成中です。

大口投資家は、できるだけ平均単価を高く売るために、小口の買いを集めて値段を上げて、高値圏から売り浴びせるというトレードをします。上昇と下落の期間が、等しい間隔で繰り返す場合、安定した売り期間になっています。

チャート上は下落なので、ドルショートが多く振り落とすため、V字の下落上昇や、底値で買い支えて踏み上げます。しかし買い上げる意図がないので、一番上昇圧が高いところで、期待が高まったところで下落に転じてしまいます。下落相場が難しいゆえんの機序です。
ドル円のトレンド
ドル円が等間隔で下落基調(USDJPY 4H) まだ軟化しない

豪州経済回復

ドルが下落する場合に、USDJPYをショートすると、スワップ負けしてしまうため、戻り売りが中心です。長期安定に考えると、豪ドルドルが有利です。

金利が上昇基調にあることと、景気サイクルが米国と逆なので、良い組み合わせの長期通貨ペアとなっています。
豪ドルドル
豪ドル金利
豪ドル政策金利とインフレ状況(三井住友アセットマネジメント)

豪州は2023年に入ってインフレが進んでいます。
豪モリソン首相が、2020年にコロナ発生源調査を国連で求め、これが中国と豪州の関係悪化を引き起こして貿易が停滞していました。その結果、中国は豪州炭の輸入禁止、関税引き上げを行います。

石炭輸入が止まり、2021年に中国で大停電が発生し、黄リン、シリコン、アルミといった電力消費型経済が停止しました。しかし、2021年10月に石炭ヤミ輸入で発電開始、2023年1月に完全再開をしたため、経済が回復基調にあります。

中国は鉄鋼世界シェア60%あり、発電燃料は石炭火力が主力なので、豪州経済と補完関係にあります。貿易回復によりコモディティ供給が回復しているため、米国ではインフレ収束する品目が増えています。

これらを踏まえ、中国経済の抑圧からの回復、豪州の経済回復とインフレ、米国経済の減速という状態になっています。

新型コロナウイルス調査要求の豪産大麦に中国 関税上乗せ措置 2020年5月19日 NHK
豪州
また、ユーロ圏はドイツの影響が強く、現在、日本はユーロ圏とは貿易赤字です。
これは、ドイツ輸出品目の薬品が多いためで、日本の医療費が増えるほど、ユーロは貿易黒字傾向になります。豪州ほどの強さではありませんが、コロナ禍と暖冬により、今年はユーロが強いです。

EU 貿易輸出入
EUと日本の貿易関係(日本貿易会)