ウクライナに私怨のトランプ
2期前の話として、トランプ大統領は、2018年にマナフォート選対本部長、2019年にトランプ本人が告発され、ウクライナ疑惑に発展しています。バイデン議員(当時)の不利な情報と、軍事支援の裏取引をしたかどで、弾劾訴追されてしまいます。
2020年の選挙で、トランプ大統領が不正を訴えていたのも、ウクライナ疑惑がでっち上げだったという不満を引っ張ったもので、カマラ・ハリス候補は演説で、これら一連の係争をネタにしていました。
トランプ大統領は、ゼレンスキー大統領が嫌いで嫌いでたまりません。

この疑惑はゼレンスキー大統領との電話会談を聞いたと、司法長官へ内部通報があったもので、ここからトランプ大統領は、お前のせいで選挙に負けたんや!と根に持つようになります。ロシアよりも民主党の方が怖いらしい。
一方、ウクライナの事情。
ウクライナは2013年にNATO加盟の手続きが進むも、親ロシアのヤヌコヴィチ大統領が加盟を見送ってしまったため、ウクライナは、親ロシアと反ロシアに分裂してしまいます。こうして2014年のマイダン革命が起こり、大統領がロシアに亡命すると、それを口実にクリミア港を占拠してしまいます。
こちらも前大統領がロシアより憎い。
こちらも前大統領がロシアより憎い。
そこから、親ロシア派政治家の追い出しにかかり、ロシアウクライナ戦争は2014年から続いてしまいます。この煽りを受けて、トランプ大統領とゼレンスキー大統領が電話会談を行い、バイデン政権を誕生させる噂と司法長官の追訴につながります。


NATOの加盟国の広がり。ソ連がドイツ分割にクチバシをはさんだのが元凶
第二次大戦が、ドイツ-ソ連、日本-米国の開戦が同時発生して起きたように、複数のエリアに広がりはないため、第三次大戦のおそれは少ないですが、トランプ大統領の短気が変な方向に動くと、紛争が広がってしまう可能性があります。
ウクライナによるロシアへのドローン攻撃(3/11)
サウジアラビアでの米国-ウクライナ協議直前に、ウクライナからモスクワに、ドローン攻撃を仕掛けます。ロシアが迎撃できたドローンは、モスクワで91、ロシア全土で343機体で、飽和攻撃をしています。
その前日、イロンとポーランド・ウクライナの間で、spaceX社のStarlinkの使用を巡る激しい応酬があり、当初はイロンがウクライナには使わせないと迫ったとされ、しかし首尾良く使用可能となり、ドローン攻撃ができた。
ポーランドは欧州では珍しく、米国大好き国家なので、交渉が通りやすく、このあたりは欧州の多国籍編成の強み。
米国とウクライナの会合前に、ドローン攻撃を仕掛けたのは、交渉を有利にして停戦を引き出す意図があり、とりあえず30日の停戦でまとまりました。

ロシアのドローン被害(Reuters 動画画像)
Starlink で動くdrone兵器
イロンのspace X社提供の Starlinkですが、上空550kmの低軌道に1584機のコンステレーション衛星を並べて、びっちりと地表を覆うものです。衛星間、基地局間、受信点間の通信を行い、ルーターから受信して、WIFI6方式で地上コントロールデバイスに接続します。小容量の制御電波はwifiで効率的に通信し、大容量の画像データは、必ず通過する北極基地局でダウンリンクします。
さすがに低軌道といえども、550kmの距離があると、フリーwifiほどには繋がりにくく、さらに遮蔽物がない晴天の場所で通信しなければなりません。そのため、さらに350km、1000kmにも衛星を置くようになります。
宇宙通信には、36,000kmの静止軌道、10,000kmの中軌道、500kmの低軌道があり、古くはBS、CS放送が静止軌道を使い、携帯電話としてイリジウムが中軌道に衛星が置かれていました。
静止軌道は、常に日本から同じ位置に見えるため、パラボラアンテナを通じて受信できますが、回線が細く、通信に数秒かかるため、双方向の通信には難があります。
少し低い中軌道ならば、タイムラグが減り、回線が太くなりますが、77個の人工衛星の打ち上げコストが大きいため、財政難によりサービス終了しています。おそらく、実用的な衛星通信は不可能と思われるようになります。

Starlink用衛星の配置図。1ロケットで60衛星配置
そこで、イロンのspaceXは突飛な計画を立て、低軌道に1600機ほど衛星を置けばいいとロケットを打ち上げ、2022年に北米試験運用開始します。更に7500基の340km低軌道(40~75GHz V帯)、2800基の1150km低軌道の打ち上げを順次実施予定であり、膨大な人工衛星を上空に輸送しています(数百年で重力により大気圏で消滅)。
普通は、余りにコストがかかるので、最初から諦めてしまうところですが、突貫工事で本当に打ち上げて実用化するあたり、米エアロスペース部門の天才達のおそろしさが垣間見えます。

衛星そのものは200kg~500kgで、一度に60個も時間差で放出し、地球一周90分程度、隙間ないように敷き詰めていきます。この重量を減らして多数を放出するアイデアは、昔からあったものの、重量を減らして数を増やし、機能を詰め込む発想は米国の思い切りの良さが必要です。
今、Starlinkと契約すると、衛星を通じた契約wifiが使えますが、ウクライナは多数の回線を持っていて、これをドローンに搭載して、ウクライナからロシアまで、ドローンを飛ばすことに成功しています。
この回線、地球上の、どこでもwifi電波が届くので、世界中のドローン兵器は、このstarlink通信を使ったものが標準。トランプ政権内にいるイロンですが、こういうところでも影響力を持っています。
ウクライナ・ユーロ連合兵器 ドローンと FIber LASER
やはりというか、その呼び方やめれと、日本政府が呼びかけても、かえって、面白がってみんなが使っていて、止まらない感じに。イランが最初に使い始めたもので、イスラム原理主義ではkamikazeが称えられる行為なので、一人歩きに。祖父には、生きてる方が辛い時代だったらしいですが、死生観が違い、また、当時のカルト性も否定できない。
というか、本当は元ネタの元寇時に台風がなかったらしく、兵士が逃げた口実に使ったとも。小泉八雲の「心」が初出で、これを旧日本軍の思いつき特攻に使い、結局失敗しかない無謀な計画という意味に。八木アンテナはダメだが、神風は良いという発想が、日本人の技術オンチを物語ります。

ウクライナは停戦期間の30日の間に、無数のドローン兵器を調達すると考えられ、ロシアに停戦を持ちかけると同時に、有利に交渉を進める材料として、大量にドローンを仕込む作業に入るようです。
もう一つ、イスラエル・ラファエル社とレイセオン社が開発中のIron beamレーザーですが、対ドローン用に低コスト弾として開発が進められてきました。

実際には赤外線帯なので、肉眼ではガイドレーザーしか見えません
英国のDragonfire LASER では、1km程度の対空迎撃が可能で、22kW程度までの開発ができています。これが60kW程度まで出力が上がれば、2km程度まで飛距離が伸びるので、近距離の弾丸は迎撃できるようです。

ミサイル迎撃実験の結果。火薬まで到達し迎撃成功とのこと
最近開発が進んでいる fiber LASERは高効率なので、航空機に搭載可能で、上空から基地を焼き尽くせるらしい。しかし、雨天では拡散しやすく、飛距離も2km程度限界なので、主力兵器としては不十分で、通常兵器の補完しかできません。
fiber LASERは光ファイバー内にレアアースをドーピングして、ファイバー中で励起させて光を増幅させるため、素材のレアアースの採掘できる、ウクライナのレアアース開発が重要戦略物資です。
色々なところで、関係が結びついているので、トランプ政権もロシアに簡単にウクライナを渡して済むものではないと認識し、怒り一辺倒というわけでもなくなりました。
















































