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Graphics processor が熱い

Prefered Network は Saas やオンプレミス AIアプリケーションを開発する会社であり、また、同社はハードウェアを設計できるのが強み。今回、SBIとの100億円の資本提携を結び、次世代AI半導体開発を行うというものになっています。
2024.8.27 PFN 次世代AI半導体開発等に向けた資本業務提携に関する基本合意のお知らせ

一応、SBIの資本提携の半導体開発は、NVIDIAの競合他社でもあるわけですが、今の段階では、株式公開に適さないため上場されていません。仮に上場となると、とんでもない高値が付きそうなので、非公開にしているのは、知識を財産とする点から、あるいは、この役割への思い入れが強く、それだけ鋭い目的意識をお持ちなのだと思います。

nvidiaの業績が良いのは、単純にチップを販売しているわけではなく、開発企業と出資関係を持たせ、利用を促進する方向で業務提携をしているからで、PFNにも、このような業務提携の形が見えています。
2024年8月29日 Bloomberg エヌビディア株急落、売上高見通しは期待に届かず-新チップに問題

日本ユニコーン規模ランキングでは首位圏にあり、AI開発を行うスタートアップ企業としては、随一の会社です。スタートアップ企業を立ち上げる場合、実績のない会社に対して、銀行融資は期待できないので、企業が解決すべきAI導入計画を行うために、資本金を出して、そこに知的財産を置く形が増えそうです。
  1. Preffered Networks(約3,035億円)
  2. スマートニュース(約3,035億円)
  3. SmartHR(約2,428億円)
  4. Spiber(約1,851億円)
  5. プレイコー(約1,517億円)
  6. Opn(約1,517億円)
  7. Go(約1,517億円)
MNCORE3

同社のプロセッサは、MN-Core2(2022)が供給中、MN-Core3が設計中、MN-Core4が開発予定であり、おそらくSBIとの開発連携は4世代目以降のコア及びアプリケーションとなるでしょう。
MN-CORE
2018.12.14 日経Xtech PFNが8.5cm角の深層学習用巨大IC開発、2020年に実用化へ チップ上に巨大なヒートシンク搭載

世代が進むにつれて、処理能力に対して発熱量が半減していますが、これは、一部ハードウェアをソフトウェア処理させ、キャッシュ効率を向上させて、発熱量を減らす最適化を行った結果。

PFN 2023-11-12 MN-Core™ 2 White Paper

生成AI高速化の最適化領域の手法と検証
生成AI高速化
Jan 31, 2022 Fixstars Corp  CPU / GPU高速化セミナー!性能モデルの理論と実践:理論編

特にAIにおいて3D処理を行うGraphics processorは 、処理計算量が膨大になるため、発熱量が大きくなります。以下のPCのビデオボードのサーモグラフィから、発熱量の大きさが見え(週刊アスキー様がweb上で掲載していたもの)、行列計算は発熱量が制約になりやすいため、特に高密度化のためには、PFNのような対発熱パフォーマンスは重要な指標になります。
thermo gtx

実機は以下のような、複数のボードを搭載しているため、熱暴走に対する、放熱流体の設計が大変です。コンシューマー向けグラフィックボードでも、熱が性能のボトルネックになってしまいます。

NVIDIAのように、PC用GPUを販売できそうですが、すでにデスクトップパソコンは衰退の域にあり、ノートPCやスマホのような、スペースファクター制約の機器が増えています。そのため、CPU統合チップに収納することが多く、もう少しAIが本格利用されるようになってからの展開になるでしょう。
MN3
同社MN server2 MN Core2を8台搭載したもの


同社のクラスタボードは、 MN-2(NVIDIA)(2019- )と、MN-3(MN-CORE)(2020- )という2系統があり、後者がPFN社Core を採用したシリーズです。


PFNビジネスと企業の出資役割の変化

PFN社は、2023業績は売上77億円、赤字30億円と、投資が先行している状態です。

同社は2014年設立、同年 トヨタ自動車と共同研究、2015年パナソニック、ファナックと事業提携を行う形で事業展開を進めています。事業提携によって、資本的、技術的基盤を得ることとなり、事業提携先は、直接投資をすることで、開発が展開がしやすくなります。

通例における、銀行から融資を受けてレバレッジをかけて、売上を増やすビジネスではなく、契約時点では必ずしも最終形が見えていない開発を主体とした契約の場合、資本提携による出資、雇用契約はジョブ型が適しています。

最近の傾向として、何でもジョブ型にすればいい、何でもサブスクにすればいいという意見になりやすいですが、労働者への不利益の押しつけになる場合には適さず、PFNのように開発技術及び使いこなしが資産となる場合に適しています。

AIを銘打ったサービスの場合、CVC型の投資とジョブ型契約、消費者にはサブスクリプション契約が増えていくでしょう。法律、手続き、様式、判例、窓口、標準処理期間、参照過去手続例及びチュートリアル動画が漏れなく出てくるような、汎用性の高いビジネスモデルに収斂していくと思われますが、事務員そのものがいなくなると、使いこなしが難しいため、付加価値をつけるような使い方です。

Preferred Networks 紹介資料(出資関係は3ページ目)

CVC オペレーション
CVC投資ファンドスタイル(CNET JAPAN エプソンの場合)

最近のビジネス傾向と日本の学校教育との相性の悪さ

「売り上げを倍にする営業テクニック10の方法」を習得して、AI技術の営業成績を上げるようなことはなく、最終的に使いこなせるようになる過程が重要なので、最初から答えがあるわけではない分野です。

こうなると、正解、上意下達、権威といったものが介在すると、思考停止に陥ってしまい、臨機応変の対応ができなくなります。

最近、ハラスメントが問題になるのは、臨機応変力が削がれるからで、契約交渉において、少し突っ込んだ話が出たとき、細かいところまで、上司に伺いを立てている場合、多少のトラブルに対して、何もできなくなってしまいます。

褒める
NHK web さすがに、褒めるのは臨機応変の一つで、万能ではない

普通の組織では、現場担当者に意思決定やプロジェクトの権限は与えられておらず、役員室の中で如何にプレゼンテーションをするかによって決定します。これは、役職上位者が答えを知っていて、その方向に従業員が動けば、それなりの利益が得らますが、役員会で決められた答えを理解することが、成功につながるためです。

日本の大学や高校の教育は、最初に答えがセットの問題があって、問題を正しく解けたら、先生が褒めてくれるという予定調和になっています。会社でも同じで、上司が必ず答えを知っていて、褒めてくれる仕事でなければなりません。

日本の労働者の6割がエンゲージメントが低いのは、なんとなく、会社の意思決定プロセスと評価が変だなと思い始めていて、自分が答えという上司と、答えがなく思考力が求められる新卒では、若い人ほどスキルが得られず、ゆるブラックという、物足りない職場になってしまいます。

いつ会社が傾くかもしれないので、暢気に上意下達テクニックを磨くよりも、社会の中で、自社が何を動き、どこで何を学び、何を達成できれば通用するスキルが得られるのか、日本流に、オレの言ったとおりにやれ!というわけではないのですね。

「死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦」という書籍では、下請け、受注、自由度のない仕事は避けている風があって、また、新しいものを作るわけではなく、今までにないシステムを作っていくのであって、元々、存在していなかった完成系を作るのは、学問も必要だし、その範囲も理解していなければいけません。

日本の消えつつある産業では、間に卸業者が入って、言われたものを、言われたとおりに作り、他社に供給してはいけないという、完全に自主性を捨てなければ生き残れない構造になっていました。伝統的に生産していた地域産業を支えるため、ふるさと納税の返礼品補助金が使われてますが、この制度に乗っても先がないので、同社のような、新たなシステムを構築する構想力を育てる意欲は必要かもしれない。

こう考え、政治家や役所のような、思考停止を求めて、賞賛と賛成のみ求めるシステムは危ないと思うので、ついつい、政治家に頼ってはいけないと考えてしまいます。


今のAIは万能ではない

AIは人間の五感情報やデータをストレージに保存し、自然な形で応答・出力させるものです。しかし、警察官になって犯人を追いかけたり、教師になって不良少年を立ち返らせたり、新興宗教を開いて引導を渡すことはできません。

AIの応用範囲が限定的であるために、Preferred Networks のような、開発と業務での使いこなしの会社が必要になるわけで、AI導入前に、人間様が業務に熟練している必要があるため、Chat-GPTのように、質問したら答えが返ってくるようなものを想定していると、正解が決まっている教育の、失敗の話のようになってしまいます。
AIの進展度合い
2023.6.12 Harvard Business Review 生成AIは企業でどのように活用されているのか

チャットボット、プログラマ、コールセンター、定型業務、導入指導、広告、デザインあたりがAIに適しているため、事務作業の引き継ぎやルーチンワークは省かれていきそうです。

また、一時的に受け答えしておいて、後で処理するという使い方はできるため、子供が熱出したから、とりあえず連絡ありがとうと返し、秘書的な役割として、とりあえず使われるようになっています。このあたり、Microsoft edgeが強引に、秘書っぽく自己主張してきます。

研究分野では、中国が人海戦術で、インフォマティカデータを蓄積し、既存の製品のコピーに使って、低コストで電子機器類の量産ができるようになりました。ソーラーPVあたりは、素材を試行錯誤して効率や素材を変えることが簡単にできるので、とんでもない低コスト製品が作れてしまいます。

米国ではウイグル自治区問題、産地トレーサビリティ問題、情報漏洩製品のクリアランスセキュリティといった問題を中国に投げ、最近では再び、ブロック経済化が進んでいます。必ずしも、ガチでコスト競争すればいい製品が市場に流通するという、ちょっと頭の良くない政治家のような政策は採らないのですね。AIはデータ産業でもあるので、何でもかんでも自由に出入りしていると、低コストで技術を盗み取ることが簡単にできてしまいます。

日本では、割と、経済安全保障とは一体的に語られることはありませんが、何でも安い中国から買ってくればいいじゃん(@AI)、どんどんAIを入れましょう(made in China)みたいなことを、政治家は言いそうなので、怖いですよね。

政治家は自己中心のうえに、足の引っ張り合いばかりなので、ソフィーさんは嫌いなのでしょう。政治家への嫌悪が多過ぎて反省。

有事のドル買いからの 雇用統計と年内利下げなし ドル買い

有事のドル買い、日銀の利上げを急がない発言から、金曜日の米雇用統計は、非常に強かったため、ドルの買いが集まりました。現在、ドル買い円売りが集中していますが、
  • 円キャリートレードの復活
  • FRB年内利下げ折り込みの解消
  • ドル円買いの集中
といったところから、一度ドル円売りから需給の改善、ドル円買いという、下落から上昇後、150円を目指す動きではないかと考えています。

先週後半は、ドル円ショートが上手にトレードになりましたが、瞬時に21:30から反転し、買い基調に転換しました。交互に買いと売りが数時間で反転するので、極めて難しい相場ですが、激しい上昇の上値を追わず、1時間しないうちに下落するという、買いを集めて売り浴びせという、投機筋の動きがあります。

円キャリートレード復活と言われてますが、急伸後に急落というパターンを引っ張っているので、買いを集めて売り浴びせというトレーダーが残っています。

20241004USDJPY


ドイツCPI鈍化によるEURUSD売り → USDJPY買い これは一服(2024.8.30)

USDJPYが8月30日(金)は上昇しましたが、ドルインデックスの3割を占めるEURUSDが、独CPI上昇率鈍化(予想2.3% 発表2.0%)により売られ、間接的にドルが上昇しています。

EURUSD

米GDPと独CPIが連夜でUSDJPY上昇材料となっていますが、ここで何点か材料があって、人民元キャリートレードドル買い、意外とリセッションにならない、というドル強気の意見。
USDJPY
金曜日の値動きは、仕掛け筋は下落ですが、全く下がらない形です。下げようとしても、ユーロ起因のドル買いに引っ張られ、踏みあげられています。こういう場合は、持っていて、吹き上がるのを待って売り逃げという形が基本ですね。

ショート筋は必ず、吹き上げさせて、そこに被せ売りを仕掛けることで、買いポジションの平均価格をあげさせます。その後売りかぶせることで 平均価格×買玉数 が大きくなるため、現在価格が下がるほど売りが出て下がりやすくなります。

ここの教訓は、飛びつき買いは損しやすく、ここでショートを入れると、買い筋の買いならば踏みあがるため、利益確定のみに限り、この後の動きが硬ければ買い優勢、下がっていけば売り優勢です。チャートに線を引いて、飛びつき買いをする人が多いので、売り筋が狙いにくるのですね。

また、円キャリーは人民元キャリーに移行させているという説もあり、中国は日本以上に通貨安政策を推し進めているため、今までのような円安にはならず、ドル買いのため緩い上昇となります。
IMM

ドル売りなら、MXNJPY 売りか?
最近、司法改革による憲法改正が懸念され、もしトラ懸念も受けるメキシコですが、かなり売り込まれています。MXNUSDでも下落していることから、日本人に人気のMXNJPYが相当下落。

MXNは原油連動性があり、原油価格の下落見込みも懸念の一つ。

そもそも、メキシコは政治汚職懸念のある国なので、最高裁の権限が弱くなると、政治家が好き勝手できてしまいます。また、財政赤字が増加しつつ、それでも利下げを予定しているため、悪性インフレと財政持続性懸念が指摘されています。

年内3回の利下げを予定されていると指摘されていることから、高頻度で利下げされると、まだここから下がってしまいます。

MXNUSD



9月FRB 0.5 → 0.25 へ見通し修正

9月のFRB利下げは、米GDPが意外と高かったので、0.5%利下げと見られていたものが、0.25%へ修正される向きが強く、瞬間的に急騰。144円台へ値を戻しています。

値動き的にはショート巻き戻しの範囲で、トレンドを変えるほどなのか、迷いの強い相場になっていますが、しばらくトレンドになりそうなので、戻り売り路線が続きそうです。

20240830 USDJPY


竹中平蔵 日銀はリークしない(?)

竹中平蔵大先生が、要領を得ない記事をお書きに。

日経平均株価に影響を与えるから、利上げはリークしてはいけない、氏が政府一員にいた頃は考えられないとのこと。

>>日銀の利上げ前日に日経新聞にそのことが報道されたことです。(竹)

利上げは日経新聞ではなくて、前日にNHKのNY時間のリークであり、株価は米失業率の 結果を受け、外国人が景気敏感の日本株を売ったもの。東京時間に発表すると、相場が薄いため、とんでもない値をつけることがあるため、激変緩和のために、出来高の厚いNY時間にリークしておくのが最近の傾向。これは東京市場が、日銀にとって、お荷物になっている証左。

時代が違い、分野も違うので、気にしない方がいいかもしれないですね。

最近の下落は、NICKさんのXによると、ゴールドマン指摘では、不法移民を失業保険に報告せず、先週の基準改定により、雇用数が減少したとのこと。米国では不法移民が統計に影響を与えるほど大きいのですね。こちら制度が日本と違うので、如何ともしがたい。

imin
Nick さんのX投稿記事より。右下ほど移民シェアが高い分野。

為替はドルは下落継続、米景気は利下げ期待からNYSE株価は再度最高値狙い。

ヤフー記事は全文掲載されてますが、ミンカブジインフォノイドの大先生の記事は、イラッとする程度に誤解があり、株価の動きと為替の動きの違いくらいは、大先生には理解して欲しいところ。

nikkei225は38000円まで戻し、なんとなく小康状態で安定に。
普段、雇用の首切れ、若者の非正規労働は幸せなんだ(貧しくなる自由)、雇ってやってるんだ、ありがたく思えという、ブラック企業を励ます言葉が多くて困ります。

若い方に、年収が高く付加価値が高い仕事を提供できて年長者の意味があり、雇用者の値踏みをするのではなく、より高い価値を目指さなければ、経営者としてはウソなのです。

SP500
みんかぶ 2024.8.27 政府・日銀大騒動に竹中平蔵「私が政府の一員だった時にはありえない」日経平均「じわじわ下落」を示唆…とくに影響が大きい2つの業種

ドル円は下落一服後の下落 世界的な失業率の高まりからドル利下げ

8月23日のジャクソンホール会合にて、利下げ方針が示され、ドルが下落しています。一方、ユーロ圏も同様に失業率が上昇し、インフレ傾向が下がっているため、EURUSDが高値圏調整が起きやすくなっています。
EURUSD
EURUSD 日足(米利下げ見通しから1年ぶり高値圏に到達)

これを整理すると、ドル円がいずれかのタイミングで上昇してロング玉を増やし、ストップロス狩りで年内に140円割り発生程度の時間感覚で考えています。
20240825 ドル円

23日の段階では、内田副総裁が経済金融市場が不安なうちは利上げはしないと述べ、夕刻のジャクソンホール会合ではFRB利下げ方針が示されて大きく下落。

三菱UFJレポートでは岸田首相の退陣から政局不安定のため、日本は利上げしにくく、来週開始は買い戻しを予測しています。ドル円はドル10年債と相関しているため、ドル円が弱含むものの、ゆっくりとした下落となりそうです。

昨年の段階では米10年債と良く連動していたものが、現時点ではドル円が買われている状態に移行し、高位にあります。この差がある限り急落あり得る状態なので「US10Yが下落し、USDJPYが上昇」は下落仕込みにあり、急落幅が大きくなります(大きなチャンスである)。

20240825 ドル円 債券比較

USDJPYとUSD10y、USD2Yの比較。ドル金利下落を追う形でドル円急落

目先は8/14 CPI次第

先週、家計調査の雇用者統計がマイ転直前まで低下したことで、VIXが上昇し、警戒が高まっています。8月14日のCPIの動きは大きい見込みで、数値が悪ければ、ドル円は下落、FRB0.5%以上利下げを折り込む流れに。

VIX

ドル円が上昇しているのは、円売りの強さによるもので、新NISAオルカンに加え、政府は新NISAを定着させるために、株価下落、ドル円下落を回避せざるを得ず、茂木幹事長、河野太郎大臣の利上げプレシャーは完全無視ということになります。

理論的には、CPIで大幅下落させるためには、事前に一度、上げておく必要があるので、強含む方向でCPI待ちではないかと思われます。


日本銀行方針変更 株で損したら日銀のせいに

日銀のタカ派発言が市場に与えた影響が大きかったため、それほど利上げは急がない方針へ。利上げで急落したら、政治家から批判が入るって、今まで株価上昇してきたから、下落したのでしょうに。やっぱり信用取引と米オプションは変動要因を上げてしまいます。

日本は不良債権対策のために、株価、地価を高値誘導させるため、低利維持したことから、逆に、生活費が経済力に比べて高くなってしまい少子化に。いまだに不良債権対策が続いてますが、ドンドン、日本の財産を処分して海外の高利益成長分野投資が続きそうです。故に円安は続くのでしょうか。

アベノミクスはミクスというように、不良債権対策、株価対策、通貨安誘導、低金利等が複合的に絡むもので、国民生活は「株価高騰で所得倍増計画」だけで、結局、投資先が日本に向かうと、不良債権リスクが高い日本を避けてしまいます。

2024.8.7 日経新聞 日銀、「想定外」が生んだ発言修正 早期利上げ説に焦り

8月5日の答え合わせ(8/6 BLOOMBERG記事追加)

普通、上げてから下落と予想していたら、いきなりトレンドに忠実に下落。戻り売りを待たずにドル売り円買いです。驚いたことに止まる気配がない。

NYでは右も左もリセッション懸念により、9月FRB利下げ0.5%を見込む筋が増加。

8月6日時点では、JPモルガンアナリストによると、円キャリートレードは半分のポジションが残っているため、145円付近から、まだポジションを落としていくと予測。よくあるケースでは、緩やかに(USDJPY下落の)動きが継続とも(Marketwin24Line記事と同じ)。
2024年8月6日 Bloomberg キャリートレード巻き戻しはまだ半ば、せいぜい60%-JPモルガン

金利差
金利差と為替は、ほぼ一致(Sony financial group資料から)



アジア勢は全くドルを買う気がなさそうで、142円台まで下落し、ここまで全力で売り崩しにくると、テクニカルは一切関係なくなってしまいます。ドル円はロンドン時間に入る再に戻すものの、再度下落。
  • アジア時間は全力で売り崩し
  • ロンドン時間は一度上げて、そこから売り崩し
ということなので、どちらもドルはリセッション入りが確実視していて、FRBは利下げを進め、一方、日本銀行は0.25%のままSTAY、ゼロ金利には戻さないでしょう。
  • 利上げは銀行経営環境改善と人材獲得のため、ゼロには戻らないと考えています。低金利でなければ経営が立ちゆかないゾンビ企業が一掃されるため、大企業の競争環境改善により、自民党議員は利上げを歓迎。現役世代、子育て世帯には奨学金や住宅ローン金利が増加するため、生活が厳しくなる
トランプ政権は通貨安政策、ハリス政権の場合は積極財政でオバマの再来を惹起して、こちらもドルが下落していくかもしれません。でも、なんで河野大臣と茂木幹事長は、リセッションが見えてきた段階で、利上げが必要だと発言したのでしょう。もう少し早いならともかく、下げが鮮明になってからの発言。

いずれにせよ、金曜日と月曜日で、雰囲気がガラッと変わってしまいました。


ドル円


ハイテク売りと労働市場サームルールが震源

今の景気はASMLやnVIDIAをはじめとするAI関連銘柄が牽引している形ですが、以前から不自然さがあって、ここまで成長していく銘柄なのか、疑問視されていました。
ASML 株価
ASML の株価の下落が著しい 値がさ株の下落は相場全体への影響が大きい

バークシャーハサウェイをはじめとして、こんなにAIが値上がりするはずがないと、以前から多くの投資家が警告を発しています。しかし、意に反して値上がりするため、アンダーパフォームファンドが多く、ファンドを見切って、パッシブSP500への投資に集中していくことになりました(ゆえにバフェット銘柄は現金化を進めていたため、偶然、いい時期に換金売りに)。

ここでリセッション材料として、労働統計の失業率上昇により、サーム・ルールが出現し、一気にベア色が強い相場に変化しました。

Sahm rule
Aug 5 2024 CNBC Everyone is talking about the Sahm recession indicator. Here’s what you need to know
失業率上昇に伴い今世紀最大のリセッション指標が出現。

ドル円下落トレンド

ドル円は、FRBの9月利下げを織り込む動きと、日銀植田総裁の姿勢が極めて強いタカ派に見えたため、ドル円が急落しています。日銀の姿勢がNY時間にリークされ、8月に入りドル円は146円台に下落しています。
20240804 ドル円
米国10年債に連動する形でUSDJPYは下落

実際、米国長期債の下落が大きく、円キャリートレード解消の動きも進み、IMM投機筋の円売りは記録的な高水準から、低水準まで下落しています。ここまでが、FRBの利下げと日銀の利上げを見込んだ為替水準の推移です。

円キャリー巻き戻しがほぼ進んだ先、ドル円が上昇するのか、下落するのか、気になります。
IMM

当然下落トレンドだが一時上昇する

下落トレンドならば、ショート入れておけばいいと考えがちで、実際、かなり多くの円買いポジションが増えています。

前述のIMM投機筋ポジションでは、円ショートが少ない水準に下がっているため、ほぼ円キャリートレードが巻き取られてしまったことを意味します。したがって、ここから新値を取りに下落させる妙味が終わってしまったので、本来のトレンドに移行します。

下落中の上昇メカニズム

米経済リセッションと日銀タカ派からは、ドル売り円買いですが、今のように偏りすぎていると、大量のドル買いを入れた方が、円買いポジションをロスカットに追い込むことができます。

相場と逆に入れて需給に素直に(しかしトレンドに逆に)値動きをさせて、大口トレーダーは大きな利益を得ているため、この動きを読んで、戻り売りと呼ばれるトレードをすることで、大口トレーダーの動きに乗った利益を取ることができます。

トレンドが読めない個人トレーダーに買わせて、上昇すると見せかけて、そこで売りを仕掛けて、大きな下落を招かせるというのが、トレード画面の向こう側の思考パターンです。デイトレーダーは、オシレーター系インジケーターやプライスアクションにより値動きを予測します。
下落並

上記のようなチャートを作ることで、上昇過程ではショートが刈られ、下落過程ではロングが刈られるので、ロスカットを刈った後から、逆に動いて値動きを増幅させようとしていると読み解くと、スイングトレーダーとして成長していくことができます。

個人トレーダーの方々の勉強を見ていると、値動きから次の動きを予測するという方が多いですが、上下ポジションを作っていく過程と、値動きを起こして利益を取りにいく過程の区別がつきません。相場は、あたかも、一人の大口トレーダーに見えるような振る舞いをするので、①長期的方向、②下準備 を観察して、①の長期的方向を読み解くと、100~50pips程度の利益が取れます。

この大きな値動きの途中では、反対ポジションを作りながら値動きをするため、多くても10pips程度でロスカットをしないと、利益が小さくなってしまいます。大口が意図している方向の値動きに当てる形が、一番素直な利益の取り方です。

最近は、このパターンの成績が良く、大口トレーダーは、値動きで釣って買わせて、トレンド方向に動きやすくさせて利益を出していると思われ、この利益パターンを言語化させられれば、利益は自然と増えていきそうです。それと、10pips以上損切りを引っ張っても、何一ついいことはないので、常に間違えたら見直す柔軟さも必要です。



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