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日本の経常収支は、金融収支の恩恵が大きく、貿易黒字の影響は少なくなったという説を耳にします。実際に、財務省経常収支に基づいてデータ評価をしてみると、以下のようになります。

■財務省国際収支の推移 時系列データ:国際収支

○経常収支
  貿易・サービス収支
    貿易収支(輸出・輸入)
    サービス収支(輸送、旅行、金融手数料)
  第一次所得収支(直接投資、証券投資、その他投資収益)
  第二次所得収支(官民無償資金協力等)
----(上下項目は対のため、合計が同値)----------
○資本移転等収支(対価のない固定資産提供、債務免除等)
金融収支(直接投資、証券投資、デリバティブ、その他、外貨準備)
○誤差修正

 ※ 今回記事で扱う費目
  • サービス収支、官民無償協力、資本移転、誤差修正は、少額で日本の経済構造の特徴が現れにくいため捨象した。

貿易黒字の縮小と金融収入の増加

グラフでサッと比べてみると、貿易収支の輸出入と、経常収支の金融収支では、貿易収支の規模が大きいものの、徐々に収支差が縮小し、東日本大震災の頃、大幅な輸入超過になります。

貿易赤字だから円安になりそうですが、金融資産を売却して充当するに違いない!と予測され、75円台というマネーゲームの様相を見せるようになります。原油は100円に達し、貿易赤字が膨らんで、日本は窮地に陥りました。

経常収支内訳

金融収支の内訳は、海外工場の直接投資と、債券や株式の金融収支がありますが、金融収支は情勢によって変動します。

金融センターとして投資利益を得る国と、海外子会社の生産による利益を得る国、両方の性質を持っていて、日本は対外直接投資によって安定した利益を生み出します。

金融収支の推移
貿易赤字の内訳

貿易収支は、経済状況によって大きく変動し、近年では非常に不安定になっています。
輸出が振るわないのではなく、輸入額が増えていることが原因です。

輸入の上位を占める原油とLNGが固定的に約15%程度を占め、LNGは原油と連動して値決めされます。2008年に原油価格が80USD/bblを超えたあたりから、貿易赤字が常態化しています。
輸入品目
輸入品目上位10品
【出所】貿易統計

輸入が上回る月は原油が高騰した時で、コロナ期を除くと、原油が低位安定しているときは貿易黒字を維持しています。

輸出入と原油
(出所)貿易統計の輸出入と原油先物月末高の比較


金融収支と経常収支と原油価格

日本の経常収支では、金融収支が安定して稼いでいます。
日本は円通貨圏では稼ぐことが難しく東アジア、東南アジアで稼いでいる状態です。

海外ではドル決済で投資されますが、この投資効率はドル金利と等しくなります。
実際には、金利以上に稼ぐ投資先、そうでない投資先があるものの、投資ベンチマークはドル金利です。これがユーロ経済圏への投資が主体ならば、ユーロ金利になり、日本への投資ならば日本円金利です。

長らく金利がゼロというのは、ウォールストリートから見ると、コイツら遊んでるだろ!としか見えないわけで、グローバル企業での日本支店は地位が下がってしまいます。

大企業内でも危機意識を持つ人は増え、社長会では投資案件に否定的な反応が多いので、技術流出やカーブアウトを目指す人が増えました。

原油価格が低廉になれば、日本は経済成長をしてゆくと思われますが、通商条件は万国共通なので、これを原因とすることはできません。

貿易収支と金融収支の比較
貿易収支の規模は大きいが、安定して貿易黒字を稼げなくなったので、海外投資が優先されている

対外直接投資の安定性は日本特有

対外直接投資は、国内企業のバックボーンがあってはじめて成り立つので、外貨獲得能力は健在です。しかし、稼ぐ場所は途上国であって、いくら頑張っても、日本国内のGDP成長率は上がらず、内国投資は進みません。

海外で稼いだら、自国に環流して豪遊するわけではなく、そのまま海外の再投資にあてているから、今の日本があり、また、誰に対しても莫大な遺産が分配されるわけではありません。

何か攻略法を知っていれば、生活が楽になるわけではないので、視野を広く持ちながら社会へ貢献を考えることが求められているのかもしれない。

xEVと税制と台数 揮発油税分の燃費が安い

1997年末に、京都議定書に合わせてプリウスが売り出され、Low Emission Vehicle、Clean Energy Vehicleと呼ばれる、電気自動車、CNG車やハイブリッド車が走り始めていました。エンジンは走り出しや低速領域の加速性に欠点があるため、始動のためにセルモーターが搭載されています。

EVを使うアイデアは昔からあって、燃料が天然ガスや電気ならば揮発油税がないため経費が安いことから、自治体の天然ガスバスや業務用車で政策目的を兼ねて使われていました。

天然ガス

フォークリフトは排気ガスの健康影響があるので、工場では導入が進んでいました。周回移動、限られた範囲の移動は適材適所です。
バッテリーフォークリフト
 バッテリーフォークリフト(コマツカスタマーサービス)

旅客乗用EVは、充電時間が長く、充電拠点が少なく、航続距離が短く、バッテリー交換費用が高額です。2000年代初頭の日本では、水素燃料電池車を次世代車として開発し、航続距離と充填時間を水素で解決しようとしていましたが、結局、使い勝手の良いハイブリッド車が市場に浸透しました。

電力を自動車用に使う試みとして、プラグインハイブリッドという、自宅充電可能ハイブリッド車の開発が進みました。単価の安い夜間電力を使って充電し、不足分や高速領域は内燃機関を使うことで、電力に軸足を移した自動車として使うことができます。


中国のEV補助の終了

補助金は売れるまでの期間限定であって、中国をはじめ、世界中の補助金は2022年が終了ピークです。補助金は良かれと支出しているわけで、市場が失速してしまった場合、それはEV業者の経営努力の問題であると突き放されてしまいます。

シャープ倒産時、ソーラーパネルのFIT高値誘導を期待して販売したものの、FIT切り下げにより売り上げが激減し、投資回収が困難になってしまいました。かえって補助金が入って経営リスクを招いたわけで、全力でPVに投資していたシャープは、これが致命傷になってしまい、鴻海グループの傘下に入りました。

中国ではBYD製EVと宏光MINI EVがよく売れていますが(※)、それに次ぐ割合でテスラ製が売れています。ロックダウン下では長距離移動ができないため、EVの航続距離が問題にならず、ニーズに合っています。
※ 現地駐在者の説明では40万円程度だったので、おそらく宏光のことだと思われます。

しかし、中国のロックダウン長期化により、仕事がなく、住宅ローンの支払いに追われている中国人は、価格重視でBYDを選ぶ傾向があり、更に、2022年で中国の補助金は打ち切りなので、テスラは危機的状況に入りつつあります。

TESRA
  株価は天井を打った感あり

自律運転ソフトウェアが開発途上にあり、バッテリー開発も行い、研究開発費が膨大に必要となる今、赤字経営のうえ、中国のロックダウン解除を祈るしかできず、EM氏は株式を売却してツイッター株を入手して、非上場化でキャッシュレス状態です。

今のテスラは何よりも真水が欲しい。

販売時に値引きをしてでも、とにかく売って現金入手を短期化するしかなく、有利子負債が利上げによりのしかかるので、現金不足が露呈すれば足下を見られてしまいます。

テスラ
テスラ、上海工場で生産停止 4月のEV販売急降下 習近平指導部、「ゼロコロナ」堅持をあらためて強調 2022.5.12 JBpress Digital Innovation Review(長く緊急事態が継続)

排出権
【日経新聞の記事の転記】

日本の自動車販売台数が年間500万台あり、プリウスが5万台、ここにテスラ2万台入ったところで、躍進しているような規模の売り上げではありません。

中国でよく売れているのが宏光MINI EVでも数十万台程度なので、絶対数は多くありません。

通常の自動車並に普及が進めば、道路財源課税の検討が始まるため、政策に依存するわけにもいかず、経費を減らしていかなくてはなりません。

バッテリー小容量の、なんちゃってハイブリッド車でもバッテリー交換費用が高いのに、テスラのように、車体の半分の価格が交換時に必要といわれると、とても軽自動車で使えません。何か勝算があるのかしら。

リチウムイオン電池の限界(交換しない仕様らしい)

一度書いた後で、話を聞いてみると、テスラはバッテリー交換しない前提とのこと。
これはソフィーさんも驚きましたね。
最初から一体設計なので、筐体も堅いし、軽量で分裂しにくい。

従来の18650から4680(Φ46mm×80mm)に代えて、下部一面がバッテリーが組み込まれた状態。
空隙率が低いので、相当容量が大きい。なんというアイデア。
テスラバッテリー
 Wall street jouenal記事(2014年5月)の画像

リチウムは原子番号3の原子なので、化学的には限界に近い電池。

リチウムイオンは50%充電状態で寿命が延びるため、大容量バッテリーを積み、充放電範囲を小さく抑えることで寿命を延ばします。通常のPHVは30~70%の範囲で使用しています。

テスラ大容量バッテリーを積んでいるため、30~70%よりもはるかに50%に近く、劣化が遅いということらしい。リチウムイオン電池の量は多いものの、そのうえでの価格競争。

交換しない前提なので抵抗も抑えられるし、熱損も少ない。
発想としては非常にスマートで、無駄排除の割り切り方に驚かされます。


ニコラ・テスラ コストダウンと効率の相克

ニコラ・テスラといえば誘導モーター。

磁界
コイルに交流電流を流すと、正弦波の投影元の回転角の虚軸方向分の磁界が生じ、これがコイル内で回転磁界になり、かご形コイルを入れておけば、交流電流によってモーターができるという理屈。この交流を120°回転させて、三本の磁界を合成するよう組むと、最もエネルギー送電効率が良い。

何言ってるかサッパリですが、今の発電機はテスラの誘導機型のため、回転子の永久磁石が省略でき、コストが安く制御しやすくなります。しかしトレードオフとしてエネルギー損失が大きくなります。

電気自動車は同期モーターで効率を上げ、航続距離を伸ばす手法が取られましたが、テスラ社は誘導機を使ってコストを抑えました。それがテスラ社の由来ではないかと。これにEVの利点を生かして自動操縦を搭載。

しかし、2年前頃から、永久磁石を使ったモーターを導入しているので、コストをかけてでも、効率を上げる必要が生じていると思われ、かなり費用のかかる改造をしていることになります。

テスラ社は綱渡り経営ですが、今の時期を乗り越えられるならば、経営者としては本物でしょう。今後の業績に期待です。

テスラモーター
 テスラ社のYoutube上の紹介動画。如何に永久磁石により効率的になるか説明されている。

進化したテスラの駆動ユニット、SiCインバーターと永久磁石式モーターを搭載 日経BP総研 2019.12.04

テスラは生き残れるのか

テスラは電気自動車の企業ではなく、自動運転の研究成果は他社の追随を許さないレベルにあり、優れたドライバーのハンドルさばきをスーパーコンピューターに記憶して、操縦させることができます。

この技術のために、DOJO(道場)システムーに運転を学習させ続け、1E(エクサ:10の15乗)FLOPS設計の3Dベクトルデータへが保存されています。

このコンピューターは354ノード(プロセッサユニット数)の設計であり、このシステムは汎用性があるので、機械の自動操作に応用できます。

おそらく、このニューラルネットワークのアイデアが中核です。技術の汎用性があるので生き残れると思われます。
DOJOチップ





細かくとらないメリット(11/25追記)

スキャルピングをしていると、上昇速度が高いほど上がりそうな気がするので、上下幅が狭くなると、飛びつき買いになってしまい、失敗してしまいます。

調整場面でも、一時的な波ができるので、底を抜けたようにに見えるところで買い、利益確定をせずにしばらくもってみたところ、最終的には、短期売買より良いと実感。

確かに、山と底を見逃しているので、利益を逃したように見えますが、その局面はポジションを持っているので、飛びつき買いではなく、利益確定をする場面として認識します。ちなみに最後に決済したのは、上値の重さを感じたため。
ドル円

FRB議事録を何度か読んでも、金利は維持されることと、リセッション入りを示すハト記事を気にして否定しにかかっている文面もあるので、情報収集に余念がないようです。

勉強だと思って、日々整理するしかなさそう。
FRB

三菱UFJFGと竹内氏とFRB議事録を参考に(11/24追記)

値動きを見てトレードすると失敗しますね。
スキャルを多用して早めに逃げられたので、結果的に、傷は浅く済みました。

資料を読みあさってみると、三菱東京UFJのレポートが正しかったことを裏付ける結果となりました。さすが横浜正金銀行の末裔です。

週報(2022年11月18日号)の内容は
●利上げペースが後ろ倒し
●逆CPIショックはFRB意図と逆の結果である。
●年内は135円までドルが下げる可能性がある。
●ドル円は、ユーロと違い、下げ切っていない
というもので、USDEUR付近までUSDJPYが落ちてくることを予見していました。相場が強かっただけに割り引いて読んでました。

Youtube竹内のりひろさんの説明は、さすがガチプロだけあって、PMI50割れの影響の大きさと、FOMC議事録中利上げの遅効性と早急な対策がリスク懸念を指摘されていました。

景気減速は、いずれ訪れると懸念していただけに、今が下落の時だと割り切って売り始めるのが難しいです。まだガチプロ様の感覚とは遠い意識のようです。


勢いに釣られて失敗

142円までドル円が上昇したため飛び乗ってましたが、上昇が弱かったのでロスカットしています。今月は、最初から給料が少なかったと思うことにします。

11月21日は中国コロナ懸念により円売りが起きましたが、死亡者が少ないことで、円が買い戻される流れになりました。中国市場に日本は輸出で依存するため、一体と考えられています。
ドル円下落


逆イールドは危機感を持つべきで、今はドル売りが正しかったようです。

FXはポジション全部外しました。VIXベアも20付近まで落ちたのでノーポジション。ドルショートも考えましたが、今日の下げの戻りが怖いので触らないことにしました。

FRBの誤算が顕著に

対ユーロではドルが売られているので、単純に円売りトレーダーが維持していただけで、ミスリードだったのかもしれません。

米国経済は、twitter社のレイオフ、facebookメタ社のレイオフ及びメタヴァース失敗等々、とにかく有名企業のレイオフが続いているので、高い給料の会社から金利の影響を強く受けています。

FRBが利上げをしていたのは、利上げをして支出を抑制し、職場復帰させる目的ですが、実際はレイオフが起きて雇用が増えないのであって、悪性の失業率上昇という誤算につながっています。

成果が出る前に、別の問題が起きて問題が解決してしまったので、地合が悪化しているとみてよいでしょう。今はバランスシートが膨張しているため、本気で戻そうとすれば、大きなリセッションと2008年金融危機の再来になってしまいます。

FRB

Board of Governors of the Federal Reserve System balance sheet


日本円も弱いので難しい

金利は一つの考え方ですが、低金利の理由は全要素生産性の低下であって、1995年頃から下落が継続しています。投資先として日本が適していないので、経済圏としての付加価値をつけることができません。

全要素生産性
財務総研リサーチ 2021年 10月 28日

一つには移民嫌いが悪い形で現れていて、人口減少と、自前主義を招いています。

企業が利益を挙げると、内部留保を配当として吐き出せと、株主から圧力がかかるので、配当を増やすと同時に、海外市場を目指して投資が進むことになります。今は海外の人の方がよく働くので、日本にとどまる理由がありません。

昔のデトロイトでは、人件費が負担になってしまい、高い利益率の大型車に特化せざるを得ないなど、経営戦略に影響を与える程人件費が高くなり、企業が自然消滅したという歴史があります。単に給料を上げるだけでは解決策にならないので、日本は低迷を受け入れるしかなさそうです。

電気自動車のテスラは下落基調ですが、EVはモジュール化して作りやすいため、原価ギリギリで生産するテスラモデルでは、インフレによって赤字になってしまいます。また、ライバルも迅速に立ち上がるので、長く天下は取れません。

最近脚光を浴びるEVですが、排気ガスと騒音を出さないことと、低速領域の効率が高いこと、回生エネルギーが使えることがありますが、加速性の高さを過度に強調して、メディアが悪乗りしている印象があります。温室効果ガスは発電所で発生するので、実際には削減効果は少ないです。政策的にロードプライシングをゼロにするのは、さすがにやりすぎかしら。
EVとエンジン車
EVと内燃機関における、速度とエネルギー効率の関係(goonet様の記事を参照)


2023年 クロアチアクーナがユーロに

2023年1月は、新たにユーロ圏にクロアチアが加盟します。
そのため、ユーロを買ってクロアチア・クーナと交換に準備する必要があるため、多少、ユーロが強含んでいます。

通例では、年初にユーロが上昇し、投機筋がすぐ逃げるので下落するので、ユーロを仕込む筋も。
クロアチアクーナ




今、様々な報告書を読みあさってますが、さっぱりわからないという結論が多いです。
かつて、ここまでわからないという例がないので、すごく難しいです。

こういう場面になると、テクニカルチャートで上下を見込むのは、当てになりません。

今勉強すると、市場が迷っているので、実りが多そうです。

実際は難しいボックス相場(11/20追記)

上限と下限が決まっているなら、上限と下限で買えば良さそうですが、これは後からチャートを見ているから言えるのであって、その時点ではわかりません。上は抜けそう、下は割れそうに見える危なげな場面があります。

一度、11/15の深夜に138円を割ろうとしていたトレーダーが135円台を視野に入れた頃、急激な買いが入り反転しました。ドル売り勢は大損失、買い方は大口買いに助けられたものの、このトレーダーの考え次第に依存するので、ここでは取引しませんでした。

ドル円ライン
一方、USDEURとUSDJPYを表で比べると、ドル円が高く、下落と上昇下落局面では、ドル買いトレーダーが無双の強さで買い続けているので、反転局面で安心して買える状態です。

EURから見るドルは下落、JPYから見るドルは上昇していることと、その差分箇所は変化の増幅のために動き、どちらも仕掛け失敗しています。上下極端に動くことを拒否しているようです。雰囲気と結果が異なる点が難しいゆえんです。
通貨比較

11月18日時点

151円から138円台まで急落したドル円ですが、CPIショックでは、逆イールドが同時発生し、リスクオフを折り込み始めました、積極的に円を売ってドル高になる流れになさそうです。


ドル円と金利
橙色が米10年債、水色が米2年債


今、ドル円ショートのロスカットを狙って、踏み上げを仕掛けているトレーダーもいますが、節目に達すると、買い上がらずに、すぐ下がってしまいます。

今回の内容を、簡単に説明すると、個人、米政府ともに、負債が過大であり、さらに家計借入がサブプライム時以上のため、利上げすると同じ破綻が起きませんか?という疑問符記事が増えています。

また、中国のロックダウン継続のため、原油が80USDbblを割ったことから、徐々に円、ユーロ経済圏の貿易赤字実需買いが縮小する可能性があります。

JETRO 北米ビジネス短信(一次情報を参考に日本語化しているため便利)


家計借入額が増大

CPIショック時に米10年国債が2年債以上に下落しましたが(現在10Y3.8% 2Y4.5%)、リセッションが金利に折り込まれ、同時に10年債に反応するドル円にも反射された形です。

FRB利上げの最後の1回は余計と言われるくらい、最終局面で通貨危機が発生しているので、最終過程で問題が起きるリスクが顕在化しているところで、予定では11月と12月で1.25%のため、12月は0.5%と推測されます。

FRB政策金利と事象推移
 米国政策金利と経済危機の発生 トウシル 楽天証券(少し古い)

FRBの資料では、モーゲージローン(主に不動産)の増加を懸念していて、2008年の金融危機ですら住宅バブルと言われていたのに、さらに今は増えています。大丈夫かしら。

ドル家計債務22Q1
Total Debt Balance and its Composition 2022 3Q Nov FRB HOUSEHOLD DEBT AND CREDIT

米国政府債務増加

米国政府の累積赤字が増大し、今年は増加幅が減少したとはいえ、赤字は増加傾向にあるため、かなり危険水域にあります。さすがにデフォルトはないでしょうが、バイデン大統領が、日本と違って米国は政策がいいからさなんて、笑って言ってる場合ではありません。

9月には、米国は学生ローン減免措置で一人最大1万ドル免除するなど、かなり大盤振る舞いしています。これも高利米国債でまかなうわけですが、こちらは英国のように通貨売りになっていません。

米国政府赤字負債

Congressional Budget Office Sep 2022(Oct 11,2022)

ロンドン勢のアノマリー(11/11追記)
 
東京の逆と反転をアーリーロンドン時間で動かし、ロスカットとショートを刈り取ることがよくあります。10月から11月の日米祝日付近を狙うことが多く、11日はEURUSDの観察をしていました。

ユーロはパリティ割れでしたが、CPIから大幅な買いが入り、2日間急伸しています。
USDJPYはEURUSDの反射によってできた相場で、ロンドン勢がユーロ買いを仕掛け、NY勢が何度か巻き戻しをしています。相場の小さい通貨への余波が大きく、JPYやMXNは完全に上昇相場を刈り取られてしまいます。

経済動向と別の要因で動いていると考えた方が良さそうです。

NY勢は何度かドル買いに戻そうとしますが、11日11:30頃から最後の激しいドル買い攻防が始まり、結局、ユーロ買いに落ち着きました。この決着から、ユーロ売りを買い戻しせざるを得なくなり、最後までユーロは上昇しました。

激しい攻防戦の後は、しばらく勝った方に傾くので、EURUSD相場の攻防は要観察のようです。

ユーロドル




景気循環の考え方(11/11追記)

相場が急落すれば、大きく儲かると楽観視していましたが、急落後の切り返しでヒゲ売りが怖くて、すぐ買い戻してしまい、微益しか取れません。結構、相場って難しいですね。

方針は練り直しです。
米国経済の見通しとして、政策投資銀行調査レポートが、よく現状を整理されていました。

FRBについて、金利を上げたい人たちだと思われているようで、高々3回の給付金を超過貯蓄と表現するなど、話を盛ってる感が伝わってきます。給付金で金が余りすぎだから、利上げ絶対という地合を作っているというものの、日本で同じことしても、米国のようになりません。

米国景気の見通しを図式化すると、以下のようになります。高利誘導期間が次の関心事項です。


景気図式
政策投資銀行 No.378-1 (2022年9月14日)景気後退の懸念が高まる米国経済

しかし、ユーロと円は高くなる理由がない(11月11日追記)

ドル圏の状況は、なんとなく理解できます。
しかし、円とユーロが買われる理由がないので、ここが不安要素です。

今は中国のロックダウンによって、自動車の売れ行きが悪く、生産機械で産業を維持している状態です。普段より日本の外貨獲得能力が落ちているので、貿易では不利ですが、米国が輪をかけて悪いので、ユーロ、米ドル、日本円、いずれも貿易では弱く、一人勝ちというわけでもありません。
出荷指数
 グローバル出荷指数 2021年 経済産業省

ドイツ経済も、今は原油価格高騰で、連動価格の天然ガスが高騰により貿易赤字。

米国は、世界最大の産油国にして、シェールガスがあり、石炭も焚き放題。
日本では石炭が抑制、再エネ賦課金によりエネルギー価格が高騰し、これが工場の国内回帰の妨げになっています。

加えて、2030年めどで消費税引き上げにロードプライシングという話題が浮上し、日本に製造業が回帰しないとみられています。


千載一遇の乱高下

為替市場に影響を与えるのは国旗イラストの3つの星で、
特に50星の影響が大きいです。
更に、2星(英国)と5星(中国)が不安定性を与えています。

なぜか、国旗って星が好きですよね。

50星の軸が FOMCの金融政策で、今はターミナルレートの探り合い状態。
USDが買われると、EURが売られ、その原因として天然ガス不足もあります。
国旗

今週の動きは、パウェル議長の発言、ニック氏の記事に右往左往し、方向が決まらず、市場は乱高下を繰り返しました。

NICK氏のtwitter
 Nick氏のtwitter上のCNBC報道(Sound only)

現在、FRBのターミナルレートが定まらないため、投機筋は自由に値動き設定できるため、市場は乱高下。周回サイクルがすごく速いです。


折り込まれていないターミナルレート

11月4日、市場に迷いがあったために乱高下してUSDJPYは下落しました。
まだこれから、金利が上がっていく局面ですが、ドル円は下落。

利益確定売りを急ぎ、次の機会を狙う時期にあるわけで、一度下げて底堅い動きになると思われます。

FRBは物価高騰の見通しを捨てず、次のドル高を狙った準備期間に入り、7月から8月の利上げ鈍化報道で起きたように、コッソリ投機筋が利益確定した後、ショートを巻き込んで再上昇するする流れを予想します。

マネーは語る 11月FRB


テクニカルチャートの三尊天井説が多いですが、ここの局面では、ターミナルレート予想が高止まりしているので、前回以上の上昇でも変ではない局面です。今は下落局面のなぞりで、時間が来たら上昇。

USDJPY 11

これは今年の8月に割高なUSDJPYに、売り仕掛けた人を巻き込み上昇しましたが、今回は更に割高なので、売りから入る人が相当増えます。

そして、為替介入額が28,382億円(sep)、63,499億円(oct)の合計91,881億円です。GDP(2021)が545兆円(名目)なので110,000億円がGDP2%となり、為替操作国指定が近くなります。

投機筋は、これ以上ない円売り条件が整いますが、どうなのでしょう。

惑星は逆行する

チャートは世の中とずれています。

皆が欲しい時に売り、要らないときに買うため、必ず先回りをします。

惑星のサイクルを知ろうとしてRSIを使い、売る早耳と買う遅耳を予想するためMACDを使いますが、惑星の動きを知るためには、異なるサイクルで見る必要があるので、複数時間足のオシレーターを使う必要があります。

上昇相場の動き

チャートを見ていると、相場と逆の取引をしたくなるように動くので、長期足、短期足を比較して、相場心理を理解するのは非常に大事。


5星のリスク

3期に入った習近平主席ですが、恒大集団が過剰債務で経営難に入り、バブル崩壊の過程に入っています。2013年の一帯一路以降、胡錦濤政権の積極財政、金融緩和を引き継いで、過剰流動性状態を作り出してきました。

中国は人件費が安く、物価が安く、価格競争力がありそうですが、実際は借金ダンピングによりシェアを取っていただけです。

仮に改革派官僚の暴走列車を止める方向に動けば、偶然、バブル経済が収まります。
胡錦濤前主席と共青団の積極経済政策が嫌いで、恒大集団みたいな連中を作っただけだと激怒して、先日の党大会において一掃したのかなと思われるのです。そのくらい恒大集団や不動産業者を冷遇します。

習近平氏は、化学物質の規制をしたり、豪州炭輸入禁止をして大停電を起こしたりと、極端な人治主義を発動するものの、経済を抑止する政策が目立ちます。
習近平プーチン
 ウズベキスタン会談の写真。握手のない写真が話題に

今の中国は、台湾侵攻をするのに最適ですが、ロシアとは距離を置き、あからさまに、台湾有事シフトを敷いているものの、全く軍事的な動きがありません。むしろ挑発して、軍事行動を起こしてもらいたがっているのかなとも。

習近平氏は「くまの○ーさ○」似と言われるのが嫌いらしく、体面を極度に気にする人物と思われますが、軍事行動を起こした人物、核爆弾を使った人類の敵と呼ばれたいはずがなく、むしろ、面倒くさがりで、側近を余生モードに入った人で固めているならば、政策を動かしにくい政権になっています。要はコトナカレ主義。



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