世界の一次エネルギーの割合について、不破雷蔵さんという方がまとめていました。
一次エネルギーというのはエネルギーとしての源を表すもので、それを加工してできている二次エネルギーを見る場合とはかなり印象が異なります。
まず消費量が示されていますが、中国が他を圧倒するほどの使用をしています。
2024年時点で、中国のエネルギー消費量は176.4EJ(エクサジュール、1Jの10の18乗)で、2位のアメリカの95.5EJをはるかに引き離しています。
日本などは17.3EJで中国の10分の1に過ぎません。
一次エネルギー供給割合を見ると、常日頃再生エネルギーが増えたという宣伝を聞かされていると全く違ったイメージになるかもしれません。
世界全体で見れば、石油・石炭・天然ガスの化石燃料トリオがなんと約80%を占め、原子力4%、水力7%、再生可能エネルギー9%などはまだまだ微々たるものです。
特に中国では石炭がまだ52%と半分以上、再エネが増えたと宣伝されていますが、実際にはこの程度のものなのでしょう。
日本ではいまだに石油依存率が他国と比べても高いと指摘されています。
徐々に減りつつあるものの、まだ高いというのは何らかの要因があるのでしょう。
再エネは増えているものもまだまだ微弱というほどのものでしかありません。
しかも不破さんも指摘していますが、
しかも今件数字では表現できないが、再生可能エネルギーは得てして出力の調整が難しく、他のエネルギーと同様に単純に数字を比べるのには難がある。
これは実は「発電はしているものの使い物になっていない」ということでしょう。
言われている数字だけを並べても意味のない場合がありそうです。
このような事実にも関わらず、相も変わらず「中国の太陽光発電設備が伸び続けている」という記事が出ています。
何を狙って書いているのかよく分かりませんが、「日本でも」という風に持っていきたいのでしょうか。
なおあくまでも「太陽光発電設備容量が上回る」としており、発電実績が上回るではないところがミソかもしれません。
中国は太陽光発電装置の製造が非常に多く、売れ残っているようですから、とにかく空いている土地に並べているだけなんでしょう。
こういった装置が十分に発電して火力発電などが必要なくなるというなら良いのでしょうが、そうはいかない。
また「バックアップ用として火力が必要」などと言うことになり、結局は止められず火力も動かしたままということになれば、太陽光発電が何の役に立っているのか分かりません。
製造会社と設備設置担当会社だけが儲かるような構図が見えてきます。