エネルギー依存文明は消費するエネルギーがふんだんに供給される限り順調に拡大していき、それが資本主義の求める経済成長とこの上なくマッチすることで車の両輪のごとく回り続けてきました。
しかし、それに減速を強いたのが二酸化炭素排出増加による気候の温暖化でした。
化石燃料は消費すれば大気中に二酸化炭素を排出する運命にあります。
それが産業革命以降ずっと続き大気中二酸化炭素濃度は上がり続けているのですが、ここにきてそれが気候の温暖化につながるという説が支配的となりました。
そしてそれにちょうど合わせるかのように気候変動が激化しており、それが二酸化炭素温暖化説を支持しているかのように見えることから、気候変動による気象災害を防ぐためには二酸化炭素の排出を抑えなければならないということになってしまいました。
そういうことであれば、化石燃料の使用を制限すればよいだけの話であり、すぐさま実行すればよいのですが、上記のように化石燃料使用と経済成長は密接な関係にあることから、化石燃料使用削減は経済の収縮につながるということになり、その実施は困難とされてしまいました。
そこから導かれたのが、「使用時には二酸化炭素を排出しない」と称する再生可能エネルギー(風力発電や太陽光発電)や電気自動車、そして二酸化炭素を吸収すると称する森林再生の加速(その一方で植物資源は利用するという矛盾は放置)、二酸化炭素を地中に埋め込むという怪しい話などです。
さらに「究極の脱炭素」と言われる核融合発電への多額の資金の出資も行われています。
しかしこういった対策は、結局は研究開発に資金を流し込むことで開発担当者の仕事を確保するだけ、非常に大量の設備が必要となるため、設備業者が儲かるだけということになっています。
さらに太陽光発電装置の設置では電力料金に上乗せした賦課金を業者にばらまくという大変な犯罪行為を行っており、金に群がる業者が環境破壊を考慮もせずに各地に大規模ソーラー発電施設を設置するという国土破壊行為を引き起こしています。
「その1」でも示したように、太陽光と風力発電を合わせても2020年時点でエネルギー比率は5%程度、それでここまでの環境破壊です。
これが伸びていけば日本はあっという間に国破れて山河も破壊、日本だけでなく世界中がそういった状況になるでしょう。
それではこのような無理な再エネ転換は目指さず、トランプ政権のように化石燃料依存を続ければよいのか。
実はそれも不可能なのです。
地球の資源の有限性とその制限による成長の限界については、1960年代にすでにローマクラブにより指摘されましたが、その後2000年頃には石油の供給はすでに減少期に入っているというオイルピーク説も注目されました。
その後、シェールオイルなどと言うその場しのぎの技術が広まったためにすっかりその説も力を失ったかのように見えますが、それでも化石燃料の供給は何時かは終わりを告げるということは事実でしょう。
オイルピーク説のようにそれがもはや到来しているとか、あと10年以内ということはまだなさそうですが、しかしあと50年先、100年先にはそうなると考える方が妥当でしょう。
そして、その時に化石燃料の代わりとなる代替燃料などと言うものは無いと考えるべきなのです。
その時にどうなるか。
このままの社会構造のまま進んでいけば、化石燃料の供給が不足する時に起きるのはその取り合いです。
外交手段を使い、金を積み、それでも不足すれば軍事力を使っての奪い合いになるでしょう。
特に石油は航空機、車両の重要な燃料であり続け、ということは軍事力の燃料でもあるということになり、その欠乏は直接軍事力の衰退につながります。
戦闘機も動かせず、ミサイル燃料にも事欠くとなればそれを確保するためには何でもやるような国が世界中に存在します。日本はそうではないなどとは言えないでしょう。
そのような形で人類文明は終わるのか。
それを避けるためには、まだ化石燃料に余裕のある今から「脱エネルギー文明」への転換をしなければならないということです。
これはこのブログでも何度か示していますが、「エネルギー半減」や「エネルギー10分の1」でも社会の大変革を必要とすることを説明してきました。
エネルギー半減社会であっても、自家用車などは存在できません。
それだけでも社会構造を根本的に変える必要があります。
さらに食料に至っては生存を脅かすことにもなりかねません。
現在のエネルギー依存文明の中でも特に激しいのがエネルギー依存食料生産です。
それを変えるにはすぐにでも施策を始める必要があります。
それだけの荒療治をやっても脱エネルギーを目指さなければならないのか。
私はそれだけが人類が生き延びることを可能とする施策だと考えます。
それを為さない限り、早くて数十年、遅くても100年程度で人類社会は行き詰り破滅に向かうものと考えています。
(まだ補足を書くかもしれません)