新型コロナウイルス感染パンデミックは2020年春に日本では始まりました。
その対策として様々な方策がありましたが、その中でも象徴的なのが「マスク」
その効果は限定的と言われていましたが、それでも見てすぐ判る「マスク着用」は強制的に実施されました。
この本はそれに対して批判的であった著者が2022年、感染はさらに猛威を振るっていたころに著したものです。
マスク着用だけでなく、色々な会合や集会など人と人との接触をするような機会の自粛なども制限されていました。
そういったことの副作用は非常に大きなもので、鬱病の増加、高齢者の体力消耗(フレイル化)など多くのものが危惧され、著者もウイルス感染死者よりそちらが原因の死亡者が多いのではないかと指摘しています。
本書出版当時にはコロナウイルスもオミクロン株が主となり、病原性は弱くなっており重症化も少なくなっていると言われていました。
それでも各種自粛強制は止むことがなく、象徴的なマスク着用も事実上強制という状況は変わりませんでした。
全面的自粛状態の当時はストレスが強くなっていました。
ストレス解消には3つの「S」が必要です。
スピーチ(会話)、スマイル(笑い)、そしてスポーツです。
自粛強化の状況では、スピーチもできず、スマイルすることもなく、スポーツもやりづらくなっており、ストレス解消どころかかえって悪化しています。
著者はとにかく外へ出て日の光を浴びながら歩くことを勧めています。
また社会中に蔓延していた「アルコール消毒」にも注意喚起しています。
かなり多くの人がアルコールに対してアレルギーを示します。
そのため、病院での注射実施時にも必ず皮膚のアルコール反応に注意するのですが、それほど危険なことを施設や食堂に入る時には強制的にさせています。
そのために過剰な免疫反応を起こし、じんましんや息苦しさに苦しむ人も多数いるはずです。
「アルコール消毒のリスク」と「ウイルスのリスク」を天秤にかけるという思考ができず、ウイルスへの恐ればかりが先行する状況はあまりにも視野の狭いものでしょう。
こういった状況は医師の「専門化」があまりにも進み過ぎたからと説明しています。
感染症の専門家は感染症のことしか知らず、その対策による人々の心理への影響を考えられません。
それらを大所から比較するということは専門家にはできないことです。
結局は自分の専門分野のことばかりを主張し、それを誰も判定できないということになります。
結局はいつの間にか消え去ったパンデミックということになりました。
この先また新たな感染症が来襲すれば同じようなことになるのでしょう。