NHKの朝ドラ「あんぱん」はなかなかの好評で話題を集めましたが、その最後に主人公であるやないたかしの妻のぶが乳がんにかかり、余命3か月と言われたものの5年間生きられたということが描かれました。
これはモデルとなったやなせたかし氏の妻暢さんの実話ともほぼ同様の事態であり、やなせさんはそれが「丸山ワクチン」を投与したためだと書いていました。
これについて、NATROMさんが経緯を紹介しています。
natrom.hatenablog.com最初に書かれている文章、「2025年にもなって丸山ワクチンを称賛する記事が出るとは」というのがNATROMさんの心情を示しています。
30年以上も前の出来事であり、それを紹介するのも当事者のやなせさんの手記しかないので、体験談という事例となりますが、この体験談は事実ではあっても他に広げることはできないものです。
それをわざと混同させるような手を使うのは現在でも健康食品や健康法のCMにあふれています。
NATROMさんが指摘するように「暢さんの事例は「併用した標準治療が効いて延命できたが、家族が代替医療の成果と誤解している」という可能性が高いように思われる。根拠に乏しい治療法の体験談としては典型的である。」というのが冷静な判断でしょう。
ただし、NATROMさんも患者やその家族の心情は無視できないとしているものの、やはり問題となるのは、この記事を書いた医薬ジャーナリストという人の執筆姿勢ということです。
もしそう名乗るのであれば最低限の科学的姿勢はとるべきではないかと。
私もあの朝ドラは最後まで見ていましたが、最後のシーンはちょっと引っかかるものを感じました。