俳優の高橋英樹さんは若い頃からずっと時代劇など歴史に題材をとったドラマや映画などに出演してきました。
ご本人の志向として、演じる役柄については詳しく調べ、場合によってはゆかりの地を回ってその人生を理解してから演じたいという希望を持ち、できる限りそれを実行してきたそうです。
この本ではそういったこれまで演じてきた歴史上の人物について、いろいろと思うところを書き、さらにそのドラマなどの思い出も触れています。
とにかく、これまでの人生で何百本ものドラマや映画に出演しており、演じた役も非常に多いものとなっており、この本で取り上げられた人物の中にはさほど有名ではない人も含まれており、そのようなドラマが作られたということも驚くほどです。
例えば、富樫泰家、毛利季光と聞いてもあまり知った人もいないかもしれません。
しかし富樫という姓だけ見れば何となく義経の安宅関に関係するかと思ったら、やはりそうで、歌舞伎の勧進帳では富樫左衛門として登場する人物のモデルだそうです。
これを1991年の年末時代劇スペシャル「源義経」で、実際に石川県の安宅関で演じたのだとか。
毛利季光は鎌倉時代に鎌倉幕府に仕えた大江広元の息子で、やはり幕府に仕えたのですが、三浦氏の乱に巻き込まれ亡くなりました。
しかしその子孫が大きな広がりを見せたということで歴史上の大きな存在となりました。
室町時代から江戸時代にかけて中国地方に栄えた毛利氏の発祥となった人です。
ドラマに出たというのも信じられないほどですが、2001年のNHK大河ドラマ「北条時宗」に登場し、高橋さんが演じたそうです。
ただし、1回だけですぐに死んでしまう役だったとか。
もちろん高橋さんの勉強する関係した歴史というものはいわゆる通説というものだけで、それに疑問を持ち調べなおすということはないのでしょうが、それにしても歴史を広く捉えているものだと思います。