2020年、香川県で子どもがゲームに夢中になることを規制しようというゲーム条例が施行されました。
しかしその内容のあまりにも杜撰なこと、その割に罰則は伴わないものの1日60分にゲーム時間を規制しようということに多くの人々から疑問の声が上がります。
こういった状況を地元の瀬戸内海放送記者の山下さんが詳細に綴っています。
子どもがゲームに夢中になって勉強しない、夜更かしするといったことはたいていの家庭で起こっている問題でしょう。
しかしそれを条例や法律で規制しようというのはやはり問題なのでしょう。
ところが香川県ではそれを議員が提案する条例として可決してしまいました。
そこにはその当時香川県議会の議長であった大山一郎の働きかけが強くあったようです。
大山は最大会派の自民党香川県政会を中心とした賛成派を率い、内容的に問題があると言われる条例を制定に向かいます。
パブリックコメントも一応募集されますが、非常に短い実施期間しか設けずさらに集まった意見を閲覧させるという手続きもおろそかにします。
ところが、パブリックコメントでは賛否の数というのは通常は問題とされないのですが、ここでは「約8割が賛成」ということだけが公表され、それが報道機関にも流されます。
しかし実際にはこの「賛成意見」というものが組織票あるいは捏造の疑いも強いものだったことも明らかです。
こういった疑問の多い条例制定に対して、香川県内の一高校生が憲法違反ということで訴訟が起こされます。
残念ながら敗訴とはなりますが、条例の中身についての疑問はさらに大きくなります。
結局はこのような条例は県議会の議員のパフォーマンス的なものだったようです。
実質的な政治活動などほとんど無い地方議会にとって形だけでも国に先行したかのような条例を施行することが勲章のように思われたのでしょうか。
今でもこの条例は存在するようですが、当然ながら誰も何も意識することはありません。