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「未来のおもいで」梶尾真治著

熊本を舞台にしたSF小説を数多く書いている梶尾さんが2004年に発表したタイムトラベルを題材としたものです。

とはいっても科学者がタイムマシンを発明してといったものではなく、山奥の洞窟に入ると時間を飛び越えてしまうという場所に偶然迷い込んだ男女を描くといったものになっています。

 

その山が熊本と宮崎の県境にある白鳥山、現在は八代市ですが当時は泉村だったところです。

さらに重要な役割を果たすのが「中九州大震災」2024年に立田山断層を震源として起き1万人以上もの犠牲者が出た大地震という設定です。

実際には2016年に熊本地震が起きたわけですが、そこまでの犠牲は出ませんでした。

その地震で実は主人公の一人の女性の両親が亡くなっていたということになっています。

 

 

まあSFのあらすじを明かしてしまうのも野暮でしょうが、ちょっとだけ。

2006年に暮らす男性デザイナーが趣味の山登りで白鳥山に登るのですが、急な雷雨で雨宿りをできる場所を探して洞穴に入ります。

そこで出会ったのが2033年に暮らす女性で、二人は恋に落ちるというものです。

その洞穴が27年の時間を飛び越えさせる特殊な構造になっており、、、といったところでしょうか。

 

なお、27年というのが微妙なところで、女性の両親も結婚したばかり、それから生まれるのがその女性。

男性の方もよく知っている人が27年後にも存命であったという、まあ都合の良い展開となるわけですが。

 

梶尾さんはこういった設定の小説をいくつも書いていますが、何か心に残るものを感じます。

 




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