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「『広辞苑』をよむ」今野真二著

広辞苑とは「中辞典」といわれるカテゴリーの中では最も広く使われている日本語辞書でしょう。

その「広辞苑」について、様々な観点から見ていき、さらに色々な使い方をしていこうという、「辞書をよむ」という内容です。

 

本書構成としては、まず「凡例を読む」から始まり、 「広辞苑の歴史と日本語の歴史」、中型辞書3種を比較する「広辞苑大辞泉大辞林」、大型辞書と中型辞書の比較として「広辞苑日本国語大辞典」、さらに広辞苑の使い方、そして電子版での検索機能、最終章は「広辞苑で遊ぶ」と言った内容になっています。

 

辞書の最初に掲げてある「編集方針」というものはそれぞれの編集者の基本的な考え方を示し、辞書の性格を提示するものとなっています。

中型辞書3種の比較の項ではそれが示されています。

大辞林では、多義語について、「現代語としての一般的は意味用法を示す」

広辞苑では、 「語義がいくつかに分かれる場合は原則として語源に近いものから列記する」

大辞泉でも大辞林と同じような方針で編集されているようです。

どちらが良いという問題ではないのでしょうが、それを知った上で選んで使うのが良いのでしょう。

 

大型辞書の日本国語大辞典と、中型辞書の広辞苑の比較のコーナーでもその性格の違いが示されています。

日本国語大辞典」は「ある語がどう使われてきたか」を軸にしている辞書であり、「広辞苑」はそういった見方に加えて「ある語をどう使うか」についても対応できるようにしている。

と言う性格のものだとしています。

 

辞書は紙のものが良いか、電子版が良いかといったことが言われるようになっていますが、広辞苑にも電子版があります。

その使用法として「紙の辞書」ではできないものが「検索機能」です。

一方、紙の辞書の方がやりやすいのが「辞書を読んでいく」ことです。

これはどちらも無視できない機能であり、やはり両方必要な事だということです。

なお、DVDなどで購入する電子版の辞書の他に、ネット上で見るものもありますが、これは自分の知らない時に更新されることもあり得るということで、「その時点で閉じた系」ではなくなるという問題点があります。

きちんとした再版で確定した内容ならば良いのですが、いつ更新したかもわからない内容というのは信頼感を損なうのでしょう。

 

私も結構、辞書類を読むことがあったのでその効用も十分に判っているつもりですが、「ずっと読み続ける」のはさすがに大変なことのようです。

 

 




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