カナダから木質バイオマス発電の燃料用のペレットを輸入しているようですが、そのカナダの現状は原生林を伐採し尽くしているということです。
www.asahi.comなお、これは有料記事ですが最初の部分だけ見ても十分に内容は把握できます。
「エコ」というのは英語のecologyすなわち自然環境とか生態学という意味の言葉から来ていますが、現在はどうみてもeconomy 経済の方のエコに近いようです。
これもあまりにも「二酸化炭素温暖化」問題のみが環境問題であるかのように宣伝されていることの悪影響でしょう。
化石燃料を使うことさえしなければあとは何をやっても良いかのような風潮です。
確かに森林の木材を燃やして発電すれば化石燃料消費はしていない(正確には多くの面で化石燃料が使われていますが)ことになります。
しかし木質バイオマス発電の燃料として作られている木質ペレットが何から製造されているかを考えれば、明らかに大規模に森林を伐採し、環境を破壊していることになります。
本当の意味で「環境にやさしい」(=エコ)なバイオマス発電は何か。
それは1年間に成長した植物の量だけを使ったバイオマス発電に外なりません。
森林で多くの木を伐り発電燃料を作ることは、とても1年間に成長した分だけにとどまるはずもなく、おそらく数十年分の木材を使っているのでしょう。
仮に樹齢100年で枯れる森林があったとします。(本当はもっと長いのでしょうが)
1年に使える分はその森林の100分の1になるでしょう。(1本の木で言えば1年あたり100分の1を使うことになりますが、そのような伐採法はできません)
簡単にいえば100本の木のうち1本を毎年伐採して使えば再生していることになります。
しかしそのような使い方で旺盛な電力需要を満たすことなどできるはずもありません。
本当に「再生可能な」エネルギー供給といのはその程度のものでしかありません。
それで無理なのは明らかですが、それはエネルギー供給の問題ではなく、エネルギー需要の問題でしょう。
今の社会はエネルギーを使い過ぎている。それを何とかしない限り再生可能社会への道は開けません。