新潟県で市販されていた密封容器包装の総菜で、要冷蔵のものを常温で置いていたものを食べてボツリヌス中毒の症状が出たというものです。
その状況はちょっと考えられないようなものですが、去年11月に購入した密封容器包装の総菜で要冷蔵のものを自宅で常温保存しており、それを今年1月になって食べたところ、ろれつが回らない、嚥下困難等、ボツリヌス中毒特有の症状が出たため、病院へ救急搬送されたということです。
食べた時にはブルーチーズのような臭いがしたということですが、よくそんなものを口にできたという感想でしょうか。
www.niid.go.jpボツリヌス菌による食中毒は、上記の国立感染症研究所の説明が非常に詳しく参考になります。
Clostridium botulinumという細菌によるものですが、Clostridium属の細菌は偏性嫌気性菌というもので、空気中では増殖しませんが、何らかの状況で密閉されて酸素が供給されなければ増殖しボツリヌス毒素を産生します。
そのため、原因食品としては北海道などで作られる「いずし」というなれずしの一種が多かったのですが、熊本で真空パックの辛子レンコンによる大きな食中毒発生があったことが知られています。
またこの細菌は芽胞を作り、それが環境中に広く分布しており、ハチミツにも含まれていることが多いため乳児にはハチミツを与えない理由となっています。
なお、芽胞はあるだけでは毒素を作ることは無く、無酸素状態になって増殖してはじめて食中毒を引き起こしますので、そのような条件でなければ恐れすぎる必要はありません。
それにしても、冷蔵が必要な食品を常温で2か月も放置、開けてみて異臭がしたのに食べてしまったというのはかなり珍しい?事例ではないかと思います。