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「測る世界史 『世界の基準』となった7つの単位の物語」ピエロ・マルティン著

科学の基礎ともいえるのが「測定」であり、それには「単位」というものが重要です。

ここではその7つの単位、すなわち長さのメートル、時間の秒、重さのキログラム、温度のケルビン、電流のアンペア、化学量のモル、明るさのカンデラについて、味気ない科学的な説明にとどまらず、それに関わった人々の物語も含み活き活きと描いていきます。

 

文明化すると同時ともいえる時期から人間は「測定」をしてきました。

4万年前の遺跡にもマンモスの牙の板に月の満ち欠けを記して時間を測定した記録が残っていました。

文明が進むにつれ、長さの測定、重さの測定などは重要なものとなり、人体を使った長さの測定(肘の長さ、脛の長さなど)重さの基準の設定なども行われるようになります。

古代ローマでも長さの正確な測定が行われ、石畳のローマ街道は距離を表す標識システムを持っていました。

古代ローマでも距離はマイルで示されたのですが、これは1000歩を意味する「milia passuum」という言葉から由来する名称でした。

1ローママイルは1480mですが、そうなると1歩は現代の1.48mとなります。

これは当時のローマ人の脚が長かったということではなく、当時の1歩というものが「一方の足が地面から離れた点から同じ足が再び地面についた点までの距離」を示しており、つまり現代でいえば「2歩」に当たるからだそうです。

 

メートルやグラムに比べると、ケルビン、モル、カンデラといった単位はさほど有名ではないかもしれません。

しかしそれぞれに重要性があり、そしてその単位の由来には数多くの科学者たちの努力と苦闘そして間違いもありました。

ウィリアム・トムソン、ケルビン卿、アルベルト・アインシュタイン、エンリコ・フェルミなどの偉大な科学者たちも間違いを犯しています。

フェルミは自分は超ウラン元素を発見したと思っていましたが、実際には核分裂を観察していました。

アインシュタインは宇宙は不変であると誤って信じていたために相対性理論に宇宙定数を導入しました。

彼らの間違いを後世の科学者が正すことで、さらに新たな発見が為されました。

それが科学の強みなのでしょう。

 

単位の物語、というよりは科学の発展を描写した物語でした。

 

 




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