元国立医薬品食品研究所の安全情報部長で、現在は「野良猫食情報研究所」という活動をしている畝山智香子さんが、オーガニック食品についてAbemaヒルズというメディアに出演したということで、その体験が記されていました。
foocom.net事の発端は、栃木県小山市が行っていたオーガニック講座というものの内容があまりにも非科学的だという評判が広まったということです。
それに対し小山市は市の見解ではなく当該講座の講師の見解だと言い逃れをしているようですが、実際には市の広報の中でも扱われており、それは通らないでしょう。
このような問題について科学的論証を行ってきた畝山さんはその番組の主張に近いということで出演が依頼されたようですが、実際に放送までの経緯を見るとそう簡単な話でもないようです。
食品の安全性について、畝山さんがこれまでも使っていた図は視聴者に衝撃を与えるとして差し替えが迫られました。
一般消費者は、食品自体は安全なものでありそこに農薬や添加物といった危険なものが入り込むという認識をしているのですが、食品リスク研究者は食品自体に多くの物質が含まれていてそれが場合によっては危険になることもあるという、極めて当然の概念をもっています。
それを直接表している図は判りやすいのですが、それがまずいと言う判断のようです。
さらに日本産のヒジキがニュージーランドでヒ素含有ということでリコールされたことに触れ農薬被害よりも問題が大きいと言おうとしたら、それも触れないでくれとの指示。
どうやら報道機関の中心部にはそういった事実を主張することを避けたがる人がいるようです。
なお、ヒジキについてはヒ素含有量が多いことは事実ですが、普通に調理した場合は消化吸収率が低く、特に子供の場合はほとんど消化されないまま排泄されるのでヒ素の影響も少ないはずなのですが、最近はヒジキをミキサーで粉砕して料理に使う人が増えているとか。
こうしてしまうとヒ素の吸収率も上がるかもしれないとのことです。
オーガニック食品の非科学的売り込みという話だったはずが、メディアの食品安全への考え方まで見ることができたという、畝山さんの体験話でした。